天災主のその後
さってと、 「コイツ等、どうしようかな?」 「殺してしまえばいいんじゃないか?」 いッ?! 「クッ、クロロ?」 なんでいるのッ?! 「街に出ていたら銀行が騒がしくてな。視線とずらすと丁度誰かさんが連れて行かれるのが見えたから追いかけてみた」 「助けるコトなく見物してたって訳ね・・・・」 「必要だったか?」 「いらなかったけどさ」 「後はもう少し色仕掛けを覚えるべきだな。あんな棒読みでは普通ノらない」 「うっさい放っとけッ!//」 「それと、 帰ったら覚悟するんだな」 「(ギクッ)」 「TVで中継をやってたらしいぞ?」 「・・・・・その情報、どこから・・・?」 「シャルナークがメールしてきた。 因みにパクノダもフィンクスも丁度見ていたらしい。 かなりご立腹だそうだ」 「・・・・・・クロローッ!!」 「自業自得、だな」 「・・・・・クロロが高見の見物してたって言ってやる」 「・・・少しは掩護してやる」 はぁー・・・・帰ったらお説教かぁ・・・・・やだなぁ。 それもこれも・・・・・コイツ等の所為だッ!! この恨み、どーしてくれよぅ・・・・
ふと、波止場に止まっている小型の漁船に目が止まる。 「クロロ、あの船って動くかな?」 「・・・・動かなくてもシロガネに引っ張らせればいいだろう」 なーる。 「シロガネお願い?」
「グルル・・・・」
「クロロも乗せるの手伝って」 「はいはい」 未だにノびている男共をポイポイ放って船に載せていく。 時々「ガッ」とか「グヘッ」とか聞こえるのはご愛敬。 クロロが盗賊の極意を出して何かやっていたけどそれも見て見ぬフリをする。 「んじゃシロガネ、離れ過ぎない程度の場所に置いてきて?」
「ガルル・・・」
シロガネは括られたロープを銜えてドンドン沖の方に進んで行った。 「・・・・・・・見えなくなっちゃった。 私、離れすぎない程度って言ったよね?」 「シロガネにしたらアレが答えなんだろ」
──────五分後──────
「おかえり・・・・随分と遠くまで行ってきたんだね?」
「グルル・・・♪」
うわー、ご機嫌だ・・・・ 強盗犯達、ご愁傷様。 「帰るぞ」 「はーい・・・・」 あぁ、パクとフィンが待ってる・・・・
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