買い物に行こう!! 3


「じゃ、帰ろうか」

「これそのまま?」

「え、ダメ?」

「周りの店の人達が迷惑だとは思うけど」

こんなオブジェが店の前にあったら。

「自称皆犯罪者らしいし、誰かが通報するんじゃない?」

「あ、それもそうか」

今来たら大手柄だよね。

「それより、雨降ってきた」

「あ、そこに傘売ってるよ。すみませーん、傘下さーい」

「ひいぃいぃいッ!!はッ、ははははいッ!!」

・・・何だろう、この恐怖に引き攣った顔は?

「一般人には慣れない光景だよね」

あ、そっか。一般人には喧嘩(喧嘩?)でも充分怖いね、ナイフとか銃とかも出してたし。(使う前に山化してたけど)

・・・・・慣れって怖い、とゆーよりここまで慣れてしまってちょっと悲しい・・・・

「ウザいなぁ、全部壊したら早いのに」

「そんなウボォーみたいなコト言わない、身近にしちゃえばいいじゃない、ハンター証見せたら?」

「えー、操ったらいいじゃん」

「念に頼り過ぎ、良くない」

に言われたくないなぁ・・・」

「ウルサイ」

どうせシロガネに頼りまくりだよ。

「オレ、ハンターなんです」

「ハ、ハンター?!」「ライセンスを持ってるわ」「ほ、本物?!」「凄い!!」「それであの強さなのね!!」

シャルがライセンスを見せると今まで怯えまくっていた店員(+周囲の客)の顔が一気に明るくなった。 「そうか、プロハンターだったのか!!」「ハンターさんありがとう!!」「コイツ等は暴れ回っていて皆困っていたんだよ!!」「いや助かった、流石はプロのハンターだ!!」「強いねー!!」「ステキー!!」

うわ、皆変わり身早・・・・

「・・・・・それで、傘は売ってくれる?」

「そんな傘なんて貰って行ってくれ!!」「荷物はこの防水加工の鞄に入れたらいいわ!!」

「ありがとう」

笑顔で受け取ってまぁ・・・・店の姉ちゃん顔真っ赤だよ。
こーゆー時顔がイイと得だよね。(強面フィンクスだったら余計に怖がられるだろうし)

「じゃあ、行こうか」

「って、何で傘1本しか貰わなかったのさ?」

なんでワザワザ相々傘・・・・

「だって、2本だとくっ付けないじゃん」

だろうと思った・・・・





「ちょっと、ハンターのお兄さん!!」「私達と一緒にお話しましょうよ!!」「お兄さんの勇敢なお話聞きたいわ♥」「ねぇ、いいでしょ♪」

うわー、露骨だぁ・・・
さっきまで、恐怖で顔歪めてたのに・・・・

「オレ、この子ともう帰るから」

私の腰に手を回しオデコにキスをしながら断るシャル。

そこで、私を睨んでもしょうがないでしょうが、お姉様方・・・・

「あ、あら、私達じゃ不服かしら?」

一人強気で挑むように妖艶に笑い掛ける女性がいるが、シャルは全く興味なし。鞄を背中に背負うと帰ろうとする。

ちょっとシャル、無視してたらコッチに被害が来るじゃん。ってか、こんな場面ばっかな気がする・・・・



「おい姉ちゃん達、そこのハンターの兄ちゃんにはその嬢ちゃんの方が似合ってるぞ!!」
「そうだそうだ!!嬢ちゃんの方が兄ちゃんと合ってる」「嬢ちゃんも強いしな」「蹴り一つで沈められるぐらいだしな」
「ハンターさんには綺麗だけな姉ちゃんよりも可愛いのに強い嬢ちゃんの方が彼女に向いてるぜ!!」

・・・・こーゆー風な展開は初めてだ。

「お似合いだって?」

「嬉しそうだね?」

「へへ、帰ろっか!!」

ギューッと抱き締められた後、傘を傾けてくる。

「はいはい」

・・・・まぁ、いっか。こんな日があっても。









「でも、今日は外にいたのにハンターに狙われなかったね」

「あれ?気付いてなかったの?」

「何が?」

が蹴り倒したヤツ、ハンターだったよ」

・・・・・・・え、マジ?









77777HIT記念。
キリ番を踏まれたヒナ様リクエストで、シャルとラブラブ話でした。

って、ラ、ラブラブ・・・・・?
えーと・・・デートに出掛けて、ご飯食べて(あーんして)、絡まれてる彼女助けて、2人で話しながら買い物して、クレープ食べて、引っ付いて相合傘で帰る・・・・・
あれ?言葉にしたらラブラブしてる?!(笑)
いや、最後の方はラブラブしてる!!かも・・・?