合縁奇縁因縁悪念1


・・・・・・・・え?

 

 

─────見慣れぬ建物、嗅ぎ慣れぬ街の匂い、知らない街並─────

「・・・大丈夫かい?」

「・・・・・ココ、何処?」

 

 

───ありえない文字・・・・────

 

 

 

「ふー・・・」

アタシの名前は・クロサキ。

極々ありふれた(オタッキーな)夢みる(腐)女子高生!!(・・・アレ?今変な注釈入らなかった?)

のはずだっだったんだけど・・・・

気が付いたらココに来てました。

そう、ハンター世界に・・・

何故わかったって?

だって文字がハンター文字なんだもんッ!!

アタシ、一時期メッチャHUNTER×HUNTERハマった時期あって、文字とか覚えたことあったの!!

まぁその後、走る方向が×が使われる方向に路線変更したけど・・・

とにかく、そーゆーわけでココがハンター世界って分かったわけです!!

そして、今はカフェを営むとっても綺麗でカッコイイ(でもちょっぴりSな)気まぐれマスター(女)に拾われて、日々、平穏無事に生きれるよーに祈りつつ過ごしてマス・・・

え?萌えなキャラに会いに行かないのかって?

行くわけないでしょそんな恐ろしいッ!!

だって普通に念とか使うんだよ?!死亡フラグ立ちまくりだしッ?!

た、確かに、わんこな主人公にもにゃんこな某暗殺一家次期後継者にも美人な鎖使いにも心優しき医者志望にも会いたいよ?!

寧ろイチャついてる所を端から見てたいよ?!

ブラコンな長男もちょっと変態入ってる奇術師も遠目で見れるなら大歓迎だしカリスマ団長や爽やか金髪青年とか他の人達とくっついてるかどうか知りたいって思っちゃうよ?!

 

でもさ、ホントにソレをやろうとしたら命いくらあっても足りないからッ!!

アタシ小心者なんでこの世界に来たって理解した時マジ怖かったし!!

どうやって来たのかも分かんないから帰り方も知りようがないし!!

ってなわけで、今は平穏無事に暮らしいつか帰れるのを夢見てます・・・(じゃないとこの世界で生き続けるのは怖いから・・・・)

 

 

 

、いつまで意識飛ばしてるのさ?給料から天引くよ?」

「ッ?!ごめんなさい~ッ!!」

「ならさっさと店開ける準備しな」

「はーいッ」

マスターは口は悪いし時々からかってくるし女王様だけど、なんだかんだいって良い人だと思う。(と言ったら常連の人達に全否定された。その後、マスターに何か言われて青くなってたけど)

得体の知れないアタシを拾ってくれたし(理由:面白そうだったからだけど)、

衣食住まで提供してくれ(汚いのが回りでウロチョロしてほしくなかったらしい)、

恩返しは店を手伝ってくれたらいい(寧ろ手伝え)と居場所まで提供してくれた。

まぁ、その店がちょっと変わってるんだけどね。

一見隠れ家的なカフェ。

ランチはやってないが軽食やケーキなどマスターが作れる物はメニューにある。

但し、マスターの気が向かないと作られない。

ってゆーか、マスターの気分で店が開く。

時間もマスターの気まぐれで開閉店時間が決まる。

こんなんで経営大丈夫なのかって思うけど、本業は別にあるからいいらしい。(ソッチで6代遊んで暮らせるくらい稼いでるって。どんだけー・・・)

店に来る人もソッチついでにオーダーする人が多いらしい。(結局何の仕事?)

まぁマスターがいいならいーや。

 

 

 

──────カランコロン・・・──────

 

「いらっしゃいませー」

扉が開いた音がしたので反射的に挨拶をしてそちらを見る。

あぁ常連さんか。

にっこり笑ってお水とおてふきを持って行く。

「やぁちゃん、今日も元気だな」

「元気だけが取り柄ですから」

「いいことだ。マスターには虐められてないか?」

「とてもよく「私が可愛いを虐めるとでも?」マスター・・」

「出禁にしてやろうか?」

「・・・それは勘弁してくれ。ココに来れなくなるとかなり不便になる」

「ならに手を出そうと考えない事だね。言っとくけど、に手を出す気なら丸裸にされると思いな」

「・・・・肝に命じとく」

「・・・?」

店員もお客さんも仲のいい楽しいお店です。

 

 

─────次のニュースです。今日未明、□*△国にある◇☆美術館が何者かに襲われ、展示されていた装飾品や絵画数十点が奪われました。警備員十数名重傷、十名が死亡しております。警察は手口からみてB級以上の盗賊団であるとみて、捜査を続けている模様です。─────

 

「うぅ・・・・・」

「□*△国って言ったら結構近場の国だな」

「幻影旅団だね」

「げんッ?!」

「幻影旅団?しかし、残虐非道と名高い幻影旅団にしては殺している数が少なくないか?」

「少・・・」

十人死んでるんですけど・・・・

「最近殺す数が減っている」

「へぇ?」

「後は金出しな」

「・・・・止めとくよ。(クモを相手にできるほど強くないんでね)」

「賢明だね」

「・・・・?」

マスター達の話は時々わからないのです・・・・

「さて、そろそろ行こうかな」

、伝票渡してやんな」

「はい。えっと、伝票は・・・・コレですね!!」

「ありがとう。・・・・・マスター、これって「勉強料」・・・・カードでいいか?」

「払うならね」

マスターの料理は・・・・時価です。

ってか、コレもマスターの気分によって変わります。

時々、コーヒー一杯に普段ならケーキをホールで2・3個買えるよね?ってぐらいの値になってる時もある。(今回もその系統。コーヒー一杯がカード支払いって・・・・)

 

 

「あれ?マスター、もう閉めるんですか?」

「あぁ。面倒なヤツ等が来そうだからね」

「?」

 

 

 

 

 

 

「あちゃー・・・・・

団長、今日も閉まってるよ?」

「気付かれたか・・・出直すぞ」

「この調子だと苦労しそうだね」

 

 

 

 

ついに始めてしまったまた違うトリップ連載。
でも折キャラとしか絡んでない・・・・
まぁ、のんびり進めていきますか。
今回の常連さんは唯の一般ハンター(中の上ぐらい?)。旅団には敵いません。