合縁奇縁因縁悪念2
──────カランコロン・・・・──────
「いらっしゃいませー」
入口には二人の男性が立っていた。一人はツンツン頭で無精髭を生やしている。もう一人は長い髪に帽子を被り、刀のようなものを持っている。 ・・・・・・・ジン・フリークスとカイトじゃないッ?! 「悪ぃ嬢ちゃん、マスターいるか?」 「は、はい。少々お待ちください」 中に入ってマスターを呼びに行く。 うっわー、生ジンだッ!!生カイトだッ!!スゴーイ、ホントにいるんだ~。
「マスターマスターマスターッ!!お客様が来ました!!」 「、そんなに叫ばなくても聞こえる。それにアイツなんか客扱いする必要なんてないよ」 あれ?仲悪いの?
「よっ、マスター。久しぶりだな」 「何しに来やがった」 「今日はちょっとな、コイツの仲人をするためにな」 「・・・弟子か。最終試験は終わったのか?」 「?!」 最終試験・・・・あぁ~、ジンを見つけるってヤツね? 「相変わらず地獄耳だな。まぁ、そーゆーこった。 コイツも一人前になったことだし、餞別にな」 「ほーぉ。カイト、だったか?」 「はい、そうです」 「・・・・・ま、いいだろ。何かあったら来たらいい。気分によっては教えてやらんこともない」 ・・・・気分によっては駄目なんだ?(でも何が?) 「はぁ・・・」 「よかったじゃねぇか、カイト。気に入られて」 これでッ?! 「・・・・そうなんですか?」 「あぁ、マスターは気に入らなかったらとっとと蹴り出す」 「・・・よろしくお願いします」 「お願いしてやるよ」 「そーいやお前、これからどーすんだ?」 「ジンさん見つけたし、何か仕事見つけますよ」 「・・・・・生物は好きか?」 「え?あ、はい。嫌いじゃないですけど」 「カキン国で生物調査の仕事をする奴を探している。ハンターが一人いると便利だ。長期間拘束されることになるがそこそこ遣り甲斐はあると思う」 「・・・・詳しい内容を教えてもらえませんか?」 「・・・いいだろう。依頼料はジンに請求してやるよ」 「オレかよ」 「愛弟子の初仕事になるかもしれないんだ。気前良く払っとけ」 「へぃへぃ」 「すみません、ジンさん」 「気にすんな」 「こんな時にしか金を使わない暮らしをしてるんだ。少しは金廻りをよくして社会に貢献させとけ」 「マスターに言われたくねーぞ、その言葉・・・・」 確かに、6代遊べるほど貯めてんだよね?
「ところで、この嬢ちゃんはどーしたんだ?」 「拾った」 んな、身も蓋もない・・・・ 「・クロサキです。マスターに保護してもらい、ココで働かせてもらってます」 「ココで働いてるのか。そりゃ、災難な「なんか言ったかい?」い、いや別に・・・ ココならまず安全だな」 へ?何で?マスターもアタシも女だから暴力で訴えられたら太刀打ちできないと思うけど? 「ジン、余計なこと言わなくていい」 「わ、悪ぃ・・・・・」 「は幾つになるんだ?」 「女に年を聞くとは、いい度胸だね?」 「あ、いやッ、別に何かあってってわけじゃなく・・・」 カイトさんが焦ってる・・・カワイ♥ 「アタシですか?17になります」
「「・・・・・・マジ?」」 「はい、そーですけど?」
「・・・・見えねぇな」「てっきり12前後かと・・・・・」 「種族的に童顔が多いんですッ!!カイトさん、12歳って小学生じゃないですかッ!!そこまで子どもじゃありませんよッ!!そりゃ、平均身長より 「ちょっ、落ち着けッ?!」「わ、悪い・・・」 「、落ち着きな」 「マスタ~ッ!!」 「今度報復しといてやるから」 「・・・・・お願いします」 「「(・・・・・ゴクッ)」」
「さて、お前ら、そろそろ閉めるからさっさと帰りな」 「今日は早ぇんだな?」 「・・・・最近、面倒なヤツ等がウロチョロしてるからね」 「お困りなら退治しましょうか?」 「いや、いい。関わるのが面倒臭いだけであって危険なわけじゃないからね」 「そうですか」 ・・・? 「痴漢でも出没してるんですか?」 「・・・・も外に出る時は気を付けな」 「?はい」
ジン&カイトでした~。 |