天災は忘れる前にやってくる13


昼食はイタリアン?でランチ。慣れてない大量の試着で既にグデッとなっている私を見て、クロロがクスクス笑う。

「もう少し体力をつけた方がイイぞ?」

「帰ったら鍛えることにする・・・」

でも鍛えてもこーゆー疲れには関係ない気がするけどね。

「ごめんなさい。が可愛くて色々着せたくって・・・次はもう少し落ち着いて見るようにするわ」

「・・・・お願いします」

じゃなきゃ最後まで保たない・・・

 

 

午後の少年系は比較的楽に終わった。

一店舗目から気に入る物が多かったのと、少しダブついていても変じゃないので試着をあまりしなくてよかったからだ。

動き易そうな服も数着買ってもらう(普段着ゲット!)

ついでにスポーツ用品店に行きスポーツウェア(とゆー名のジャージ)とスニーカーもいくつか買ってもらい、一応終了。

・・・・今日でいくら使ったんだろ・・?

・・・・聞くとビビりそーだから止めとこ。

逃げた男共に集合場所を指定した後、オープンカフェでお茶をする。

ん~、ケーキおいし~~っっ!!

「フフッ、幸せそうに食べるわね」

「だっておいしいの~!!」

ケーキもクリームも適度な甘さでフワフワしてて舌触り滑らか~!!

そして、

「美人なパクに食べさせてもらってるのが幸せ~」

「私もに食べさせあげれて嬉しいわ。私のも食べてみる?シフォンケーキだけど」

「みるみる!!」

フォークが差し出される。パクッ・・・おいし~!!

幸せだ~。

「単純だね」

見た目と口調(だけ)は爽やか青年のクロロが笑う。

「お手軽で何が悪い?!」

いっぱい幸せを感じれていいじゃん!!

「そう拗ねないで。コッチのプリンも食べる?」

プリン?!

「いる~」

クロロがニヤリと笑う。

それを見てパクが呆れるが見えないには分からない。

 

「はい、アーン」

 

極上の笑みでクロロがスプーンを差し出す。周りの女達はその笑みに頬を染めやってもらっている子ども()に恨めしそうな視線を送る。

「アーン・・プリンもおいし~!」

特に恥ずかしがりもしない普通の反応にクロロは意外だと言う顔をする。

パクが笑いながら答える。

「ダメよクロロ、今のには状況が分かってないし周りを気にしてないもの」

「チェッ、もっと反応があると思ったのに」

そんな事考えてたのか・・・よかった今見えなくて。

しかし、(エセ)青年風のクロロはシャルみたいだな・・・

「俺と間接キスなのに気にしないの?」

「ん?別に。飲食の回し合いは女友達でも兄妹でもよくしてたしね」

「兄弟でも?仲がよかったのね」

「うん、かなりいー方だと思うよ?お兄にくっつくの好きだったし。よく背中にくっついてた」

「そう(男を警戒しないのはソコが原因ね・・・)」

「お腹いっぱい。ごちそうさまでした~」

「頬にクリームがついてるわ」

「う?」

手で取ろうとした時、隣から手が伸びてきて顎を掴まれる。

そのまま引っ張られたと思ったら、頬に弾力のある感触が伝わった。

「?!」

外野からキャーという声が響く。

「甘いな」

騒がれる原因(クロロ)は気にも留めずに感想を宣う。

この男は・・・・・・・・・はぁ。

「私に手を出さなくても女に不自由しないでしょ」

「今までいなかったタイプだから、君のことが気になるんだ」

う~~~ッ !!耳元で囁かれた時みたいにゾワゾワする~~ッ!!

鳥肌が立った腕を擦る。

「ほら、普通そんな反応されないからね」

「よかったね、こんな反応をするのもいるって勉強になって」

「そんな色気のない反応をするのを落としてこそ、だろ?」

悪かったな、色気がなくて。自分に反応しないなら放っとけよ・・・

「クロロ、満足いく反応じゃなかったからってからかい過ぎないで下さい。、皆が来たようだから出るわよ」

パクがクロロを諫めてながら席を立つ。自分もパクの後に続こうとしたらクロロに肩を抱かれエスコートされる。

「危ないので気をつけて、お嬢さん」

オマエ誰だよ・・・そんなに『アーン』に反応しなかったのが悔しいのか?

でも、食べ物の回し合いは女同士ではよくやるし、そんなのいちいち気にしてたらもらえないじゃん?

反応してもしなくても色々やられるなら、どうすればイイのだろう・・・?

流すのが一番手っ取り早いんだろうけど、そこまで経験値ないんだよなぁ・・・

 

 

 

 

買い物に出掛けようお茶編。クロロの性格と青年バージョンの時の口調が分からない!!なので、青年バージョンの時は違和感があるかもしれないですけどご容赦を。
パクノダとイチャつくのが好きな主人公。決して百合なわけではありません。ただ、綺麗な人は人類の宝だと思ってるだけです。
クリーム系を食べてる時の王道、“舐めて味見”をしてみたわけですが・・・主人公、反応しなかったですね?顔が見えてないと気になんないのかな?色気より食い気が勝ったみたいです。
そして、口説かれるのに慣れてないので甘い言葉は恥ずかしがるよりも痒くなるみたい・・・ホント、色気から遠い主人公だな・・・