天災は忘れる前にやってくる57


それはいつものごとく日向ぼっこ(という名の惰眠)をクロロの隣で楽しんでいた時の事。

「んー・・・・・?」

「念の応用はどれくらいできる?」

「・・・・・・・・・さぁ?」

「・・・・」

なんか明らかに呆れた目で見られてる。

「応用の修業も本格的にしないとな」

「えぇーッ?!メンドイ~ッ!!」

「命令だ」

「うぅー・・・・・・」

「お前の念能力は確かに守備に関してはいいかもしれんが、だからと言ってお前自身が弱くていい訳ではない」

・・・・いーじゃん、元々強くなる気はないんだし。ある程度身を守れる強さがあれば。

「もし、シロガネを出せない場合があればどうする?」

「・・・・・・・その場合、どっちにしろピンチになっていると思われるのですが・・・?」

「・・・・・・反撃して時間を稼げるようにならないとな」

あ、話ずらした。

、念獣を使わないで俺達相手に何分持つ?」

「・・・・・・・2分ぐらい」

持てばいい方、かな?

「もしハンター協会会長御寵愛のヤツが来たらどうする?」

ノヴの事なんだろうけど・・・・・なんかその言い方ヤだな。

「午後から始めるか」

・・・・・・はぅ。

 

 

 

 

指導者はクロロ、見学者はシャル・フィン(パクは買い物で不在)。

・・・おい、何で見学者がいるんだよ?

文句を言うと『暇だから』って答えが返ってきた。

・・・・・・・あっそ。

 

「基礎はどうなってる?」

「そこそこできるようにはなってきてるぜ」

なぜ私ではなくフィンクスに聞く?まぁ、私の修業を一番見てたのはフィンだけど・・・

「よし、絶・練をやってみろ」

 

 

“絶”

 

気配を希薄に、透明人間に、目立たないように、薄くうすく・・・・・

「そこそこって感じかな?」

「妥協点はいくだろ?」

「まぁ、いいだろ」

お前等の妥協点は高すぎなんだよッ!!

 

 

“練”

 

スーパーサイヤ人スーパーサイヤ人・・・・

「速さ、量も適度にあるな」

、練はできるようになったよね」

「イメージができてるからか?」

「できてるに越したことないだろ」

アニメってすごいね。

 

 

“発”

 

「発はどーするの?」

「シロガネは普通にいつも見てるし」

「シオンの方は出すとが使い物にならなくなる」

身体にも負担が掛かるからね。出すだけなら大丈夫だけど。

「発は自分で練っていけ」

「はーい」

 

「それで、応用はきっちり理解しているのか?」

「えっと、オーラを集める“凝”、オーラを隠す“隠”、武器なんかをオーラで覆う“周”、レーダーの働きをする“円”、全身をガードする“堅”、一か所だけにオーラを集めて威力を増大させる“硬”、オーラを移動させる“流”、・・・・・だっけ?」

「大体は合ってるな。どこまでできる?」

「何となく一通りは」

ジンに教えてもらったから雰囲気は理解できてる(と思う)。

「見せて見ろ」

 

 

“凝”

 

が凝を鍛える必要あるの?」

「隠も見えてるなら意味ねぇだろ」

「そうだな」

ってなわけで、凝は終了。

 

 

“隠”

 

「シロガネとの繋がりを隠で隠せたら絶対にバレねぇんじゃね?」

「そうだな。、やってみろ」

「んー・・・・」

オーラを隠すオーラを隠す、見えなくする見えなくする・・・・・・・・・・

「・・・・・・・ねぇ」

「どうした?」

「見えなくなってる?」

「だいぶ見えなくなってきているけどまだ簡単に分かるよ?」

「んー・・・・・・・・あのさぁ」

「なんだ?」

「私、自分の念がきちんと見えなくなっているか全く分からないんだけど・・・」

「「「・・・・・あ」」」

「意外なところにデメリット・・・」

「自分の隠も見えちゃうんだね」

「ソレはソレでメンドイな」

、隠はこれで精一杯か?」

「一応してるつもり」

「そうか。

なら、シロガネとの繋がりを隠で隠そうとするな。

逆に目立つ。凝をされたらバレる」

「どーせレベル低いですよーだ・・・・」

「寧ろ繋がりが薄すぎるんだと思うよ?

俺達が本気で疑って集中して凝をしないと見えないもん」

「前はもう少し見えやすかったのにな」

「レベルが上がったってコトだろう。

纏を解いていたらまず疑われることはないな」

「シロガネを隠で隠すことはできるのかな?」

「「「・・・・」」」

・・・あれ?

「お前知らなかったのか?」

「?」

「シロガネの隠も見えちゃってたってコトでしょ」

「あぁそうか」

「ってことは・・・」

「シロガネはよく隠で隠れてるぞ?」

「・・・・・・・」

主より高性能だな、お前・・・・

「隠はもういいだろう」

隠終了。

 

 

“円”

 

の場合、円は必要だね」

「シオン使うのにいるからね」

「今どれくらいできる?」

「・・・・・・3m」

「最低10mだな」

「マジッ?!」

「ソレぐらいいるんじゃない?逃げられちゃったら終わりだし」

「円は地道に広げて行くしかないしなぁ・・・」

「頑張って限界までやってみることだね」

・・・・・面倒臭・・・・

 

 

 

 

御寵愛とかいてネテロ×ノヴを思い浮かべてしまった管理人はもう末期ですね・・・・