天災は忘れる前にやってくる59


──────第287期ハンター試験、受験者募集開始──────

 

 

原作が、始まる・・・・

 

 

 

~?オレのパソコンで何してるの?」

「ん~?ハンター試験、受けようと思って」

「何で今更ハンター試験?ライセンスほしいの?」

「うーん。絶対に欲しい訳じゃないけど、一応あると便利でしょ?」

の実力ならもっと前でも受かってたんじゃない?」

「今まで忘れてたの」

ウソ。ホントは287期この年に受けたかったから受けなかったんだけど。

「んー、オレはもう取っちゃったから一緒に行けないしなぁ・・・団長にでも一緒に行って貰う?」

「クロロ持ってないんだ?」

あれ?でもハンター専用サイトに繋いでたよね?

「持ってはいるよ。自分のじゃないけど」

あ、そゆこと・・・

「別に一人でも大丈夫だよ」

「確かに受験者に念能力者はかなり少ないからどうにかされることは殆どないだろうけど、いない訳じゃないし・・・いたら逆に面倒になるんだよね」

「目付けられないよーに纏解いとく」

「ソレはソレで微妙なんだけど・・・シロガネはどーするの?」

「流石に閉まっといたらいざとゆー時ヤバいから、魔獣とでも言っとくよ。実際、そっくりのがいるらしいし」

魔獣がOKかどうか知らないけど。

何持ち込んでも自由なんだからOKだよね?実際は念獣なんだし。

「まぁ、とシロガネの繋がりはかなり薄いから余程疑いを持ってて、かなりの上級者が集中して凝をしないと判らないけどさ」

「後は、男装+カラコン+眼鏡+帽子+髪染めて行くから」

「顔はソレで判りにくくなるけどさぁ・・・体系は?髪も伸びたし」

「胸は目茶目茶でかくなった訳でも無いし押さえていくし、ダボッとした服着ていくから大丈夫だよ。髪は切っ・・・・たらパクが「せっかく伸びたのに~ッ!!」って嘆きそーだし、髪切るのはやめて茶色のウィッグにしとくかな?」

「絶対行くの?」

「クロロに許可取ったら行くよ」

「もう決めてるんだ・・・・・(オレじゃ止めるのは無理か)」

 

 

寛ぎながら本を読んでいるクロロに話し掛ける。

「クロロ~」

「・・・・・」

「コレにサインして」

実年齢はとっくに20歳超えてるけど、どー見たって(悲しきことに)未成年に見えるからね・・・・

後々面倒臭くないように保護者欄を埋めといた方が無難だよね。

「・・・・・ん」

コチラに顔を向けもしないでサインしたよ・・・

意識しないでやってる癖にある程度会話が成り立つから時々面倒なんだよね。

ま、今回はソレを利用するけど。

「私ハンター試験受かると思う?」

「・・・・・・余程の事がない限り問題ないだろう」

「そっか、じゃあ行ってもイイよね?」

「・・・・・・あぁ」

「ありがとクロロ」

「・・・・あぁ」

言質取ったり♪

 

「団長・・・・」

このやり取りを見ていたシャルは手で額を押さえてました。

きちんと聞いてないクロロが悪いんだよ?さて、ゆっくり準備しますか。

 

 

 

「・・・・ふぅ、まぁまぁだったな」

「団長、止めなくてイイの?」

「何がだ?」

「(やっぱり・・・)、ハンター試験行くってさ」

「今年のか?」

「そう、団長、許可してサインまでしてたよ?」

「・・・・」

「止めるなら今の内だけど?」

「フム・・・・」

 

 

 

荷物をまとめている(のを面倒臭くなって本を読んでいた)時、クロロが部屋に入ってきた。

、ハンター試験受けに行くのか?」

ちっ、シャルが言ったな・・・

「行く」

「今年はヒソカも受験するらしいがいいのか?」

「知ってるよ」

「そうか、なら構わない」

「それだけ?」

「ペットの動向ぐらいは理解しとかないとな」

「止めに来たんじゃないの?」

却下されるか半々だと思ったのに。

「猫は自由に散歩するだろ?」

「散歩だから帰ってこないとね」

「終わったら連絡してこい」

「はーい」

 

 

 

出発日、お見送りはクロロ、パク、シャル、フィン。

、携帯は持った?」

「持ったよ」

「何かあったらすぐに連絡してくるのよ?」

「分かってる」

「何かなくてもメールぐらいしてよ?」

「・・・・思い出したらね」

「武器は持ったか?」

「ベンズナイフも持ったし、暗器も持ったよ」

でもさ、普通暗器を渡す?確かに修行中に少し教わったけどさ。

「ムカつくヤツはさっさと殺れよ?」

「・・・被害に遭ったらね」

「あら、被害に遭う前に殺らないと」

人殺しを推奨しないでよ・・・・

「んじゃ、行って来ます」

、本当に行くのね?」

「うん、行ってくるよ」

「別にわざわざ取る必要無ぇだろうが」

「参加するコトに意味があるんだよ」

特に今期はね。

「はい、ハンター試験会場の地図と合言葉」

「・・・・・なんでシャルが知ってるのさ?」

「ヒ・ミ・ツ」

「そーですか・・・」

まぁ、細かい住所まで覚えてなかったから丁度よかったけど。

「ありがとう」

「はいはい」

、コレを身に着けていろ」

「何コレ?」

渡されたのは念が籠っている逆十字架のペンダント。特注品か?

「それを付けている限り性別が逆転して見られる」

「つまり、コレを付けて男装していればまず女だってバレる可能性が無いってコト?」

「触れられなければな。だが、胸が無くなる訳ではないから接触は避けろ」

ホント念って便利だね。

「了解、ありがとう」

「面倒事には近付くな」

「なるべく近付かないし、いざとなったら周りの人間を盾にするから大丈夫」

「どうせ行くなら取って帰ってこい」

「了解。

行ってきます」

「「「「いってらっしゃい」」」」

うん、教育もバッチリだね♪

 

 

 

 

原作が始めたくて1~2年飛んでます。
気が向いたら番外編として書いています。