初心者デートのはずなのにッ!?3


・・・・・・・・・・・う、身体がギシギシする。

あちこちの身体の痛みに目を覚ますと、隣には金髪の美少女童顔美青年が寝ていた。

 

あ────・・・・・シャルとデート?して、ご飯食べて、それから・・・・・・・・・・ッッ?!///

薬でラリッてた時とは違い、恥ずかしい場面が走馬灯のように駆け巡った。

 

何か滅茶苦茶恥ずかしいコト言わされたよなッ?!

いくら酔って流されてたとはいえ、マジでヤバいだろ自分ッ!!

今すぐ記憶から消去したい・・・・

 

・・・・・・大体、シャルが悪いんだ。

こーんな美少女顔なのに、何であんなにセクハラ野郎なんだよッ?!

・・・・・・・考えると、すっごくムカついてきた。

 

沸々と湧き上がってくる怒りを発散するべく、シャルの頬と抓る為両手を伸ばす。

 

と、突然その手を掴まれ引っ張られる。

抵抗する間も無く両手は一つに纏められ、後頭部を押さえられると唇が塞がれた。

 

「ッ?!んっ、んん───ッ!!」

するりと入ってきた舌から逃げ惑おうとするが経験値の差があり過ぎて難なく絡めとられる。

「ん・・・・ふ、ぅん・・・・っん・・・」

散々口の中を侵された後、満足した様子で離れていった。

 

「おはよう。自分からキスを望むなんて朝から積極的だね?」

「望んどらん・・・・その、フザケた思考回路をどうにかしてくれ・・・・」

どーして、抓ろうとした筈なのにキスを望む事になるんだ?!

「えー、だって隣で寝てる男に手を伸ばしてきたら、普通キスしようとしてると思わない?」

・・・・・・・・思う、のか?

「ってか、起きてたのかよ?!」

が起きたのに起きない訳ないじゃん」

「ソウデスネ・・・・・」

無駄に身体能力高いんでした・・・・・

 

「んで、何ではオレの顔を抓ろうとしたの?」

分かってんじゃねーかッ!!

「だってシャルとスルつもりなんてなかったのに!!」

「・・・・・それは俺が厭ってコト?」

「シャルが嫌い云々じゃなくてSEXで繋がるつもりはないって言ってるじゃん!」

「前に愛のないSEXは嫌って言ってたヤツ?」

「・・・・・・そう」

彼等にとってSEXは欲求不満を解消するための方法なだけ。

「オレは確かに今まで誰かを愛したコトないし、必要性を感じなかったけど、に対しての独占欲はあるよ?

のコト離したくないし、オレの物にしたいとも思う。

できるなら監禁して誰の目にも触れさせたくないようにしたくなる」

「・・・・・かなり危ない発言してるの気づいてる?一歩間違えたら犯罪じゃん?」

「今更じゃん?オレ達A級賞金首犯罪者だし?」

そーでした・・・・

 

「で、コレが愛じゃないって言い切れる?」

「・・・・・・・・・・・」

愛、だとは言えないきがする・・・・でも、気に入られてるコトは確かだと、思う。

「ね?分からないでしょ?

だから、

 

はオレにヤられてたらいいんだよ♥」

「結局オチはそこかよッ!!

どっちにしろ私はSEXに興味も欲求もないからシャルともクロロともヤル気はないのッ!!」

「え~、いいじゃん気持ち良かったんでしょ?

性欲は三大欲求の一つだよ?気持ち良くなれて運動にもなってストレスの解消されて一石三鳥じゃん」

「私は食欲と睡眠欲しかないッ!!」

「ダメだってその歳で涸れてちゃ!!

老化が早く来るし、身体にもよくないよ!」

こんな時だけ正論ブリやがって・・・・(正論かどうかも怪しいが)

「別に念を覚えた今では老化は遅いから別にいいし、欲求不満を感じてないから身体にも影響はない。

それに、欲求不満は他のモノでも昇華できるし」

運動とか芸術的な方向とか、だっけ?

がそこまで涸れていたなんて」

もう涸れてるという認定でOK。だから諦「でもオレは負けないッ!!」・・・は?

「絶対に毎日SEXしなきゃ我慢できないくらい淫乱になるようにしてあげるからねッッ!!」

「いるか──────ッッ!!」

全ッ然懲りてないッッ!!

ってか、言ってるコト昔とまったく変わってないどころかレベルUPしてるしッッ!!

もー、この性欲大魔神をどーにかしてくれッッ!!!

 

 

 

 

あの後、SEXに雪崩れ込もうとしたシャルをどうにか押し留め、仮宿アジトに戻った。

「でも、納得がいかない・・・・・・」

「何が?」

「何でシャルに抱き抱えられなきゃならないわけ?!」

「だって、が歩くどころか立つのも怪しかったからでしょ?」

「誰の所為だ誰のッ?!」

が感じすぎてオレを誘った所為」

「ッッ?!///」

いけしゃあしゃあとこの童顔セクハラマッチョは・・・・・

「シロガネに乗って帰るッ!!」

「ダーメ。シロガネに跨るにしても辛いくせに」

「・・・・・・」

「大人しく抱かれてなよ」

「だからって・・・・・

 

お姫様抱っこは止めろ───ッ!!」

しかも街中を堂々と歩くなんて、どんな羞恥プレイだッ!?

 

はオレの物だって見せびらかしたくって」

「私はシャルの物になった覚えはないし見せびらかされたくもないッ!!」

「あんまり可愛くない事言ってると、

 

今すぐココで襲うよ?

 

「ッッ・・・・」

「恥ずかしかったら顔を埋めてたらいいよ」

つまり、この体制も見せびらかすコトも止める気はないってコトかよ・・・・

諦めて、シャルの首に腕を回し顔を埋めて、視界も聴覚もシャットアウトするように努めた。

「(首まで赤くしてカワイー。でも、見られたくないなら絶でもしとけばいいのに。

変に抜けてる所がいいんだけど)」

に伝えたたら『早く言えーッ!!』と逆切れしそうな内容を、しかし言うはずもなく、クスクス笑いながら街を通り過ぎて行った。

 

 

 

 

途中はシリアス?になれたッぽかったのに・・・そのまま終わらないのがお約束(笑)
結局はラブラブしてるようなしてないような・・・・