オーパーツ・・・・?3
クロロに渡された石を両手の平にのせ、唱える。
「炎の化身、イフリート」
──────ホウァン・・・・・・──────
石の光が濃く輝きだした。 「氷の化身、シヴァ」
──────ホウァン・・・・・・──────
「雷の化身、ラムウ」
──────ホウァン・・・・・・──────
「地の化身、タイタン」
──────ホウァン・・・・・・──────
全ての石の光が一段と強くなった時、何かが形作られていく。 「正解、だね」 「マジですか・・・・」
彼等の大きさは普通の人より2回りぐらい大きく、透けて見えている。 石の光が収まると、全員が此方を向いた。
──────我等ヲ召喚セシハ其方カ?──────
「そう、みたいです・・・・」 しゃべれたんだ?
──────召喚セシ者二力ヲ貸スノガ我等ノ運命──────
──────シカシ、コノ世界ハ我等ノ世界デハナイ──────
そうでしょうね・・・・
──────我等ハ此処二存在スルハ難シイ──────
透けてるぐらいだしね。大きさも小さい?
──────我等ハ再ビ眠ルガ、其方ガ力注グナラ我等ノ力ヲ渡ソウ──────
──────我ハ炎属ヲ──────
──────我ハ氷属ヲ──────
──────我ハ雷属ヲ──────
──────我ハ地属ヲ──────
──────欲スルナラ呪文ヲ唱エヨ・・・・・・──────
光が収まると彼等はスゥッと消え、後には石の付いた4連の腕輪があった。 「・・・・・結局さぁ、なんだったの?」 「異世界の召喚獣、かな?」 獣じゃないけど。 「何かで見たのか」 「昔にね」 少しやってましたから、FFシリーズ。VIIが一番好きだったなぁ・・・・ 「じゃあ呪文も分かるの?」 「・・・・・・多分?」 属性って言ってたから普通に黒魔法でいいと思う・・・・ 「力を注ぐなら、か。力というのはオーラでいいのか?」 「・・・・さぁ?」 普通はMPだけどね? 「試してみれば?あいつ等で」 シャルが指差したのは縄で括られた4人。 あ、居たねそんなのも。 「んじゃ早速」 腕輪を付けて、彼等に手を向ける。 「えーと・・・・ファイア」
──────ゴゥッッ──────
「あちちちちちッ!!」「燃える燃える!!」「うわぁ~ッ!!」「あちっあちっ!!」 「使えたね」 「呪文も合ってるみたいだな」 「力はオーラじゃない気がする。分かんないけど違う感じ・・・・」 やっぱりMP? 「後でいろいろ試してみろ」 「はいはい」 「んじゃ、帰ろっか」 「ま、待てッ!!」 「「「ん?」」」 あ、炎で縄が切れたんだ?一応念能力者だから助かったみたい。 「そ、それを置いていけ」 見ていて惜しくなったみたい。
「まだ言う気力が残ってたんだ?」「格の違いを教え込んどくべきか?」
「「「「ヒィッ!!」」」」 あ、既にやる気失ってそう。 「言葉で教えたら早いんじゃない?」 「言葉?」 「天下の幻影旅団に喧嘩売る気なの?って」
「幻影・・・旅・・だん?」「A級賞金首の・・・・?」「残虐非道と言われる・・・・」「犯罪者集団・・・・?」
「やっぱり知ってるんじゃん。信じれない?分かりたいなら身をもって体験する?」 死ぬだろうけど。 「「「「(ブンブンブンブン・・・)」」」」 4人は真っ青な顔をして首を横に振った。 「~、バラしちゃったら口封じしないといけないじゃん?」 「「「「(ビクゥッ)」」」」 「言わないと思うよ?誰かにバラしたら人生終わるのぐらい分かってるでしょ?」 「「「「(コクコクコク・・・・)」」」」 何か人形みたい・・・・ 「は甘いんだから」 「しょうがない。
精々自分達の無知を後悔しながら脅えて暮らすんだな」
・・・・・精神攻撃してるし。廃人になっちゃうじゃんか・・・・ 「それ以上しないの。行くよ」 「も十分虐めてたじゃん」 「だってメンドくさいことに巻き込んでくれたんだもん。私でも倒せそうなぐらい弱いくせに」 かなり抜けてたしねー。 「確かに雑な纏だったね」 「使えそうなのは石を入れていた袋の念ぐらいだったな」 「盗らなくてよかったの?」 「持ち運び系の念欲しいって言ってたじゃん?」 「あの大きさしか出せないらしい」 「「・・・・・・・」」 マジ使えねぇ・・・・
はい、FFシリーズを知らない方すみません。 因みに管理人は7、9、10、10-2しかしてません。(今回は7を基準としてます) 主人公、MPあったらしいよ?(笑) |