電話 ビスケの場合1


そーいや、ビスケにもハンター試験受かったコト連絡してないなー・・・・・携帯持った時に番号とアドレス伝えたっきりだし、電話しとこー。

 

 

 

『もしもし、かい?』

「そーでーす。お久しぶりービスケ」

『久しぶりだね!!元気にしてるのかい?』

「うん、何とかやってるよー。ビスケの方はー?」

『こっちも元気さ!今はスターサンドって呼ばれる宝石探しに来てるのよ。大体の場所は分かってるんだけど、中々見つからなくってねぇ』

「大変だねー。見つかるまで捜すの?」

『もう五ヶ月以上捜してるわさ・・・・・』

「・・・・・がんばれ」

『時期的に3月までが探せる期限らしくて、それまでは探すつもり』

「そっか、見つかるといいね。その後はどうするの?」

『特に決めてないわさ。美容にいい所巡りでもしようかな?』

 

 

・・・・・あれ?G・Iは?

 

 

「ビスケ、G・Iって知ってる?」

『グリードアイランド?・・・・昔どっかでそんな名前を聞いたような・・・・』

「念を使えるのが最低条件のハンター専用ゲームなんだけどね。ゲーム内には色々アイテムがあってその中にゲームの中でしか手に入らない宝石が数種類あるんだって」

『へぇ?いいねぇ。でも、所詮ゲームの中でしょ?』

「念能力者が作ったゲーム、のね。優勝者は現実世界にアイテムを持って帰れるらしいよ」

『本当かい?』

「ホント。今度のヨークシンのオークションでG・Iが沢山流れるらしいし、バッテラってゆー大富豪がそれを買い占めてプレイヤーを募集するらしいよ?よかったらプレイしてみれば?」

『・・・・・・やけに詳しいわさ』

識ってるからね。

「製作者の一人と知り合いなんだよ。ビスケも知ってると思うよ?」

『・・・・・・?誰?』

「ジン・フリークス」

『あの野生児ボーイかいッ?!』

ビスケから見てもそーなんだ・・・・

「もうボーイって年ではないけどね。アレでも一児の父だよ」

『はぁー驚いた、アレで父親ねぇ・・・年は取りたくないわさ・・・・』

「父親の職務全く全うしてないけどね」

何せ従姉妹に親権取られるぐらいだから。

『アレが逆に父親として職務を全うしてたら子どもは野生児そのものになるね。しなくて正解だわさ』

・・・・・・・・・・ビスケ、野生児は遺伝子的レベルだったよ・・・・・・

『まぁ、あの子が作ったのなら参加してみてもいいね。調べてみるよ』

「私も機会があればプレイしてみるつもりだし、その時は会おうね」

『そうだね』