お正月2
どうやら旅館にいたらしく、隣の部屋に行くとパクとシャルが待ち構えていた。 「、なんて可愛らしいのかしら!!黒髪に赤い着物が映えているし、目の色に合わした飾りもとっても似合っているわッッ!!」 「あ、ありがと・・・・」 パクの過剰な反応に少し押されながらも、御礼を言う。 「このの晴姿を少しの時間しか見れないなんてなんて勿体無いのかしら!!」 「・・・・・・パク、どっか行くの?」 何となく嫌な予感がしてパクに確認するが、それは聴きたくない返答だった。 「ちょっとこれから人と会う約束をしているのよ・・・・」 パクの様子からして今付き合っている者と会うのだろうというコトは間違いじゃないだろう。 普通なら恋人の逢瀬の邪魔はしたくないが、どう考えてもこの場に残されるのは非常にマズい。 「・・・・ついて行っちゃ、ダメ?」 縋るように上目遣いで尋ねるが、パクは困った顔をしながらも無情な答えを返してきた。 「ごめんなさいね?」 「・・・・・・・・・・」 「はオレ達と一緒にいるのが嫌だっていうの?」 「い「嫌なわけがないよね?」だからい「嫌なら逃げてもいいんだぞ?俺達は追いかけるだけだけどな」・・・・・」 「団長、シャル、の嫌がるコトはできるだけしないで下さいよ?」 「あぁ」「が“本気”で嫌がるコトはしないよ?」 ・・・・・・本気では抵抗しない事を知っていての言葉だ。 「・・・・・・きちんと三食食べさせて下さいね?」 「努力する」「が食べれたらね」 含みありありだがこれ以上言っても無駄だと判断したらしく、パクは去って行ってしまった。 ・・・・・・救いの神が行ってしまった。
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