出会いは偶然?必然?
「さぁ着いたぜ」「オラッ、さっさと歩け」 連れて来られたのは使われていなさそうな海辺の倉庫街。 ん、ココなら暴れても大丈夫そうだな。
「戻ったぜー」 「おぅ、どうだった?」 「楽勝」「戦利品もあるぜ」 「お、女だ?!」「カワイイ顔のボウズもいるぜ?!」 「まずはボウズからだからな」「なんせオレ達全員の相手をシてくれるらしいぜ?」「マジかよ?!」「全員?!」 「そう、このアジトにいる奴等全員」 「30人以上いるぜ?!」 30人か。シロガネがんば♪ 「汚いッ!!」 あー、そっか。怒らないといけない所か。 「はぁ?ヤるって言ったのボウズだぜ?」 「何も分かってない子に言わせたのアンタ達じゃん?!」 いやいや、セクハラ発言は色んなとこから受けてるから慣れてますよ? 「オレ達は別に強制なんてしてないぜ?」「そうそ、勝手に守るって言ってたのはソイツだしな」「そのやる気に免じて道を一つ作ってやっただけ」 「だとしてもこんなに大勢だなんて言ってないじゃない?!」 「聞かれてねぇし?」「誰もあの場にいた奴だけとは言ってねーじゃん?」 「ひ、卑怯者!!」 「嬢ちゃん、あんまり口が過ぎるとせっかくの弟君の決意が無駄になるぜ?」「それとも、嬢ちゃんがボウズの代わりに相手をシてくれるのか?」 おおっと、この流れでいくとやるって言い兼ねないな。 「ッッ、・・・・・・わ「ボクが相手をするって言ってるんだからお姉ちゃんには手出ししないで」」 やっぱり。危ない危ない。 「ボウズ、本気でオレ達全員の相手をシようってか?」 「する気だよ?だから全員ココに集めて?」 その方が纏めてやれて楽だから。そこまでバカじゃないかな? 「ボウズそんな趣味が合ったのかよ?!」「好き者だな」「30人以上いるぜ?!」 今発言したヤツ等、 十分の九殺し決定。 まぁ、ソレにノるか。 「頑張る。 ・・・でもお姉ちゃんには見せたくないから・・・・違う部屋にして欲しいなぁ?」 一つも嘘はついてないよ?甚振る姿なんて見せたくないしね。 「いいだろう。おい、連れてけ」 「ちょっ、待っ?!」 「お姉ちゃん、ちょっと待っててね?」 すぐに片付けるからさ。 「さて、お望み通り姉ちゃんの方は別室で待ってもらってるし、見張りも最低限にして集めれるだけ集めたぜ?」 おぉ?!ありがとうおバカ達? 「ありがと。じゃあ始めますか?」
先程の言葉、後悔するがいいさ♪
「シロガネ、やれ」
「ガルァッッ!!」
「なッ、なんだ?!」 「獣の鳴き声?!」 ん?あ、そっか、見えてないんだ? んじゃ、見えるよーにっと。 「なッ、虎ぁ?!」 「どっから入ったんだよ?!」 さて、ではコチラも動きますか。 縄も、うん。 縄抜け成功♪ ストレス発散とイイ運動になればいいなぁ?
──────ドコォッ!ドカァッ!ガシャーンッ!──────
「なにッ?!このガキァッ?!」 「銃を持って来いッ!!」「コイツ等撃ち殺せッ!!」 「当たればイイね?」 避けるのと弾くの、どっちがいいかなぁ? あー、でも銃声聞いたらあの子心配するかなー・・・ 「シロガネ、銃を持って来させるな。蹴散らせ」
「ガゥラァッ!!」
コレでOK。 あ、でもこんなに音出したら一緒かな? 「クソッ、たかがガキと獣一匹だろ?!なんで殺すどころかコッチの人数が減ってるんだ?!」
そ・れ・は、 『格』の違いってヤツですよ。 なーんてね?
「あとはオッサン、アンタだけだよ?」 「クッ、この糞ガキァッ!!」 あ、ナイフ持ってたんだ?始めから使えばよかったのに。 ま、でも・・・・ 「遅いよ」 ナイフを避け鳩尾に肘鉄を決める。 この程度なら使っても一緒か。 「ガハァッ・・・」 終~了~。 シロガネがほとんどやっちゃったし、シロガネのストレス発散ぐらいにしかならなかったな・・・ さて、を迎えに行きますか。
シロガネに匂いでの居場所を特定してもらう。 「ココ?」 少し離れた所あった扉の前でシロガネが止まった。 でも、少し警戒しているようなので、気をつけながら扉を開け、中を覗く。 「?無事?遅くなってごめんね?」 倒すのより鍵捜すのに時間掛かっちゃった。 「~ッッ、無事ッ?!無事なのね?!よがっだ~ッ!!」 が涙を浮かべて抱き着いて来た。 「、落ち着いて?ボクは大丈夫だから。それより、の手、どうしたの?!・・・誰かにやられたの?」 今からでもトドメ刺しに行こうか? 「ち、違うの。これは縄と奮闘する際に自分でやったの」 「ダメだよ綺麗な手は大事にしないと」 女の子は傷付いたらダメなんだよ? 「あ、ありがと///」 照れちゃって可愛いなぁ♪ 「ところで、その人、誰?アイツ等の仲間ではなさそうだけど」 かなり強い念能力者。敵意はないみたいだけど。 「こ、この人はアタシの働き先のマスター。助けに来てくれたの!!」 「どうも。を庇ってくれたらしいね?」 「先に受けた恩を返しただけです」 「って返され過ぎだしッ?!!」 「そう?でもまぁ、アイツ等ぐらいは対処できたし。寧ろ巻き込んだ感が否めなかったし・・・」 ってゆーか巻き込んだ? 「いや、のことだからどっちにしろ巻き込まれていたと思う」 あー、そーゆー星の下? 「ともかく、助けてくれたことには変わりないわ。守ってくれてありがとう」 うッ、ストレートに言われるとなんかハズい・・・ 「・・・どういたしまして//」 「私からも礼を言う。を無視した方が動き易かっただろうに、を守ってくれてありがとう。 この子に酷い怪我がないのも、トラウマに残るようなことになってないのも君のお陰だ」 どう見ても普通の子にワザと見せるって鬼じゃん? 「が怖いのに頑張ってボクを守ろうとしてくれたからだよ。 ボクはの頑張りに応えただけ」 「正義感からだろうが気まぐれだろうがを助けたという事実には変わりない。 お礼がしたいから今度是非、店に遊びに来てくれるかな? これ場所描いてある名刺」 「マスター、ナイスアイディア!!お願い、是非遊びに来て!!」 「いやいやホントにお礼をされるよーなことまでしてないって」 ストレス発散の為にワザとついて来たよーなモノだし。 「じゃあ、また会いに来てくれない?アタシ、ともっとおしゃべりしたいし」 「私も聞きたいね」 「・・・・・じゃあ、機会が合って、出て来られたら・・・」 「出て来られたら?」 「この騒ぎが保護者(のような人達)にバレてなかったら・・・」 パクとかフィンとかにバレたら説教だろうな・・・ 「あぁ、なるほど・・・」 「なら、いつでもいいからいらっしゃい」 「・・・はい。 じゃあ、、マスター。アイツ等が目覚めない内に逃げて?」 「はどうするの?!」 まだ心配してくれるんだ? 「大丈夫。適当に逃げるし。マスター?のことお願いしても大丈夫ですよね?」 「えぇ、そのつもりで迎えに来たから。、この子なら大丈夫。それより、今ココで一番危ないのはお前。言わばお荷物。邪魔者はさっさと消えるよ」 マスター、結構キツイ・・・ 「・・・・はぃ」 「じゃあ、気をつけて帰ってね?」 「も気をつけてね!!」 「はーい」 手を振ったら振り返してくれた。 普通だぁ~・・・ もしかして普通の子と知り合いになったのコッチに来て初めてなんじゃ・・・・? うわーッ、ちょっと嬉しいかも。 お店、今度行ってみよ/// えっと“アネクメーネ”か。 ん? 裏に念で何か書いてある。 『何か知りたい情報ができた時もおいで』? マスターは情報屋かなにかかな? ま、大事に持っておこう。
コレにて終了~。 実は、この話が書きたくて合縁主を書いていた。(だから合縁主が増えない・・・☆笑) 再開編は・・・・・気が向けば、かな? |