天災は忘れる前にやってくる7
「、お風呂に入りましょ?」
晩御飯も食べ終わり、少し経って落ち着いた頃にパクが呼びに来る。 一人で入れない事もないのだが、目が見えないのと手にも包帯が巻かれているので入り難い。 指まで巻かれている訳ではないから洗えないことはないんだけど・・・ そういえばこの目と手に巻かれている包帯、実は水を弾くらしい。お風呂につけても乾いたままだった。 汚れも弾き、刃も通さない。 ・・・なんて無駄に高性能な・・・・・手触りはただの包帯のくせに。 話を戻そう。 確かにお風呂は入り難い。入り難いが入れない訳ではない。 しかも相手は超絶プロポーションのパク様だ。 いくら前の時よりも痩せているらしくても日本人には変わりないのだからたかが知れている。 たとえ看病に体を拭いて貰った時に見られていようが、そう何度も見せたい身体ではない。 なので、始めはお断りした。こんなことで手を煩わせたくはないと。 パクも(何故か)渋々諦めてくれた。 そして手探りの状態ながらもウキウキしながら浴室に入った。
───5分後───
「?!ぅぎゃぁっっ!!」 ガッシャーン!!! こけた。 「いった~・・・」 「っ!!大丈夫?!」 すぐにパクが飛んできた。は、恥ずい・・・ 「だ、大丈夫だよ・・・?」 「何があったの?」 「現状を見ると大方石鹸を踏んずけてこけたんだろ」 「あーあ、派手にやったね」 「クロロ、シャル!見るな!ってか入るな!!」 どさくさに紛れて何入ってきてるのさ!!パクがすぐさまバスタオルを巻いてくれる。 「心配して駆けつけてあげたのにその言いぐさ?」 嘘だ、絶対面白がって来ただけだ! 「やっぱり見えてないのに一人で入るのは危ないわ」 「いや、今のは気づいてなかったからなだけであって・・・」 毎回するほどドジではないよ・・・? 「パク、包帯が取れるまで一緒に入ってやれ。、パクと一緒に入れ、団長命令だ」 こんなんで団長命令使うな~~!! 「・・・・・・・はい」 「決まりね。では男達は出てって下さい。」 「いーなー。、俺とも入ろ「入らん出てけ!!」ちぇっ」 とゆーわけで、目が見えるようになるまでパクにお世話になりまくってます・・・・・
「うぅ~・・・」 の声が浴室に響く。 「どうかした?」 「いや、毎回洗って貰って悪いなって」 「そんなこと、全然気にしなくていいのよ?私はやりたくてしてるのだから」 の髪の毛を洗っている時とか、が湯船に浸かっている時の顔ったら!! まるで猫が日向ぼっこでうたた寝してる時みたいに幸せそうなのっ!! この可愛さは他の団員には見せられないわね・・・ 「パクゥ」 「何かしら?」 「ありがと」 「いいのよ。包帯が取れても時々は一緒に入りましょうね」 顔全体の表情も見たいわ・・・ 「?うん(パク、なんか変?)」 早く方法を探さないといけないわね。
「の服もそろそろ買いに行かないとね」 ダボッとしててそれはそれで可愛いけど。 「確かにずっと皆(主に男性陣)の服を借りてるのもなぁ」 「はどんな服が好きなの?」 「どんなの・・・シンプルなのが好きかな?(ユニ●ロとか)あと男物。 パンツスタイルの方が好きだし(ってかスカート穿かん)ヒラヒラした物はちょっと・・・ 見るだけならゴシック系とかパンク系とかも好きだよ(着る勇気はないけど)」 ゴシック系・・・・可愛いかもしれないわ。 それに・・・少年系の服を着せても似合いそうね。 「今度一緒に買いに行きましょうね!!」 「う、うん・・・?」 ぜひ色んな物を着せたいわ!!
石鹸ってよく滑るよね・・・それにしても主人公、あまり男を男と認識していない様子。身体が子どもなのでさほど気にしてないみたい。 後半パク視点。パク様が壊れてる!!主人公を異様に気に入った模様。主人公が着せ替え人形化する日も近いな。 ゴシック系とかパンク系とか可愛いけど高いし着るのに勇気いるよね・・・寒そうだし。 |