長時間フィンの部屋にいたが元々やってたコトを思い出し、お暇する事に。

フィンはこけんじゃねぇぞ、と気に掛けてくれた。(でも子ども扱い・・・年齢教えたのに)

さて、探索活動再開。左手を壁につけながら進む。

次の部屋見っけ。ノックする。・・・返事がないドアノブを回す。

「開いちゃった・・・本の匂い・・・？」

クロロの部屋か書斎か？今度聞こう。ドアを閉めて次に進む。

何度かドアを開け閉めを繰り返す。見つけたのはお風呂、トイレ（もう一個あった）、玄関(だと思われるもの。開かなかった)、空き部屋？2つ。

なんか間取りが良く分かんない。まぁ、ずっと壁伝いで来てるし、いつか自分の部屋に辿り着くだろう。

次の部屋をノックする。・・・？音がしたような気がしたけど気のせいかな？ココも空き部屋か。

開けようとドアノブを回した時にドアが開いたので、そのまま引っ張られてつんのめりかけたが、誰かに支えられたのでこける事態には陥らなかった。

「？どうしたの？」

・・・しまった、ここはシャルの部屋か。シャルは嫌いじゃないけど(むしろ顔は好き)セクハラしかしてこないから苦手だ。

こんなにエロいイメージはなかった(腹黒いイメージはあったけど)ので余計に慣れない。

「、今なんか変なこと考えなかった？」

バレた？！そして腹黒でもあるのかっ！？

「べ、別にっ！！」

「そう？」

「そう」

「なら今回は、許してあげる。で、どうしたの？」

「(今回は・・？)ただ暇だから探索してるだけ」

「えー、俺に抱かれに来てくれたんじゃないのー？」

「んな訳あるかい！！」

「いーじゃん、ヒマなんでしょ？だったらオレ、時間をかけて優しく抱いてあげるよ？」

「いらん！」

「えっ何？慣らさなくていーの？痛いのが好み？」

「違うわ！！欲求不満は外で解消してこい！！」

「えーケチ。いーじゃん別に減るもんじゃないんだし」

「減るわ！！時間と体力と気力が！！」

「経験値は増えるし」

「んな経験値はいらん」

「食わず嫌いは良くないよ」

「余計なお世話じゃ！！」

「ふーん、やっぱ処女なんだ？」

「煩い！！男と付き合った事もないし、興味もないけど悪いかっ！？」

「えー！！付き合った事ないの？！一人も？身体だけの関係も？！」

「尚更あるか！！」

「元は二十歳過ぎてたんだよね？マジでないの？」

真剣な顔つきで心配される。そんなに変なことか・・・？

「だって別に彼氏いなくても生きていけるし・・・あんまり友達と恋話もしなかったし・・・」

興味がないわけではないが、関心があまりいかなかった。

友人との話でも、出なくはない話題ではあるが、やはり関心がいかず、聞くだけに留まっていた。

修学旅行の夜の好例もさっさと寝るグループに入っていたぐらいだ。

「大丈夫？！どっか病気なんじゃない？！

はっ！！もしかしたら男じゃなくて女が好「きなわけじゃない！」じゃあ何で？」

なんでって言われても・・別に男に興味がないわけじゃないし。

面食いの自覚あるし・・・

ただ、関わるなら友人としての方が楽だし、眺めている方が癒される。

まぁ、男友達もほとんどいなかったけどね(バイト関係くらい？)

「男が嫌いなわけじゃないんでしょ？」

「う～ん・・・ってか、ど～でもいい？」

「そんなっ！！絶対に自分から『抱いて』っていうぐらいにしてみせるからね！！」

「結局のオチはソコか！！いらんわ！！」

「だってオレ、を抱きたいし」

「私は抱かれたくない！！」

「・・・・・・」

「・・？うぉ？！」

急に足が宙に浮き、シャルに抱えられたまま運ばれる。

そしてシャルは椅子に座り、私はシャルに向かい合って膝の上に座らされる。

なぜに膝抱っこ？！

「シャル？」

「今日はを離さない」

「なんで？！」

まだ他の部屋探し切ってない！

「降ろせ！！」

「イ・ヤ」

暴れるが全然離そうとしない。結構頑張ったが、所詮一般人、念能力者相手に敵うはずがない。

諦めてシャルの肩に頭を乗せ、居心地のいいようにひっつき、体制を整える。

諦めたのが伝わったのか、シャルが手を離し、動かす。

どうやらパソコンで調べ物をしているらしい。

「シャル～、キーボード打つのに邪魔でしょ？降りるよ？」

「邪魔じゃない。降ろさない」

・・・はぁ。聞く耳持ちやしない。

しっかし、ホント扱われ方が子どものようだ。抱っこされてるだけじゃヒマなんですけど～？

でも、くっついてるからヌクヌク～。キーボードのカタカタって音も眠気を誘う・・・

・・・もういーや。降ろしてくれなさそーだし、寝ちゃえ・・・

「・・・？」

うわ、信じらんない。寝てるよ・・・マジで子どもなんじゃない？

普通二十歳過ぎてるのに男の膝の上で寝る？！コレって男にとって据え膳なの理解してる？食べられても文句言えないよ？

しかも少し前まで抱く抱かないって話してたのに・・・

オレのこと、男として見てないの？あんなに誘ってるのに？

さっきも『抱かれたくない』って全否定だしさ。何かマジで凹むー・・・

マジでにとって男って『どーでもいー』んだ・・・

何かすっごく負けた気分なんだけど・・・だからといってココで手を出しても負けた気分のままな気がするしなぁー。

あーぁ、どうしよっかなぁー？

それにしても、あったかいなぁ。寝てる子どもは体温が高いって本当なんだ？

男に見られてないのはムカつくけど、こうやってくっついてくれるならいいかなぁ・・・？

でも、ってからかうと反応返してくるから楽しいんだよね 。

ま、時々はこうしてくっつけとこう・・・