天災は忘れる前にやってくる17
次の仮宿はすぐ近くなのか聞くと、現在地は空港で飛行船に乗って移動するらしい。 「飛行船?!」 「そうだけど?何そんなに驚いているの?」 「の世界では飛行船じゃないのかしら?」 「うん、飛行船は見たコトないなぁ。昔はあったらしいけど生まれた時にはもうなかったなぁ」 「じゃあどうやって移動してたの?」 「車や船?」 「空の移動は飛行機って言って・・・・・・・・」 ・・・どうやって説明しよう?適当でいっか。 「簡単に言うと、エンジン付けた鉄の塊が空を飛んでるの」 「は?なんだそりゃ?!」 あ、端折り過ぎた? 「う~ん、私もあんま乗った事ないし興味なかったからよく分かんないけど・・・・ 形は鳥みたいなんだよ。胴体があって、主翼と尾翼があって、エンジンが主翼についてて・・・・」 手も使って説明していく。絵が書けたらまだ分かりやすいんだけどね。(美術は苦手だけど) 「速いのか?」 「確か・・・1万キロぐらい離れた所で12時間ぐらいって聞いたような?」 東京からロンドンってそんなもんだよね? 「おぉ?!早ぇじゃねぇか!!」 「飛行船だったら下手したら1週間ぐらい掛かるのに」 え?そんなに掛かるの・・・?流石にそれはイヤかも・・・ 「今日は2日ぐらいだから安心して」 顔に出てたらしい・・・・笑って誤魔化す。日本人の癖だよね・・・ 「まぁ、初めてだからちょっと楽しみかな?見えないから一緒だけどね・・・・」 「基礎体力でも鍛えておけ」 「えー、鍛えるのー?!いいよー鍛えなくて。せっかく気持ちい弾力なのに!!」 「太ってて悪かったな!!」 「違うよ。硬過ぎず柔らか過ぎずイイ感じなのに・・・」 褒められてるのか貶されてるのかよく分からん。 「そうよ、別に鍛えなくても私達が守るわよ?」 そうだね。きっと守ってくれるんだろうね。でも・・・ 「もしも何かあった時、オレ達が辿り着くまで逃げ切れるかどうかで生存率は変わる」 クロロの言葉に乗る。 「それに、弱過ぎるままだったらココにいる皆は良くても他のメンバーからしたら何で?って感じだし・・・ せめて一般人以上にはなる必要があるかな・・・って」 「ということだ。まぁ、適当に付き合ってやれ。 但し、は一般人だということを忘れるなよ」 「纏したままなだけでもヤバいことになる可能性があるからね」 「手加減なんてほとんどやったことねーよ」 「フィン、一人での鍛練ついちゃ駄目だよ?」 「フィンもよ?」 「何故か?手加減ぐらいできるよ」 「いつもの速さでやってもは見えないの分かってる?」 「・・・・・・・・」 「ってか、皆様方?基礎体力からの問題だからね? 腹筋とか背筋とかからの話だからね?いきなり組み手とか論外だからね?!」
「「「「あ・・・・」」」」
やっぱり分かってなかった・・・・あ、危なかった・・・・・ 「でもさぁ、には危害が加えられなんだから別にいいんじゃないの?」 ・・・あ。 「そうとは言い切れない」 「え?」 そなの? 「フェタン」 クロロがフェイタンを呼び、耳打ちする。 フェイタンは話を聞き終わると、腕を振った。 「フェイタン!!」 「・・・・・え?」 パクが叫ぶと同時に腕に痛みが生じる。 触ってみるとどうやら少し切れてるらしい。・・・痛い。 パクが怒りながらも急いで手当てをしてくれる。 「どういうつもりなの?!」 「ワタシ団長に言われた通りやただけよ」 「団長?!」 「仮説を証明しただけだ。今証明された。 本人を狙っても無駄だが、周りに巻き込まれて怪我をする可能性はあるようだ」 「ワタシの後ろの壁狙ただけね」 「つまり、オレ達を狙った銃とか念が間違ってに当たる可能性はあるってこと?」 「そうだ」 それって、かなり危険なんじゃ・・・・・? 「でもよ、だったらなんで今までは怪我しなかったんだ?」 「普通宝物がある部屋では銃とかは使わないし、あと防弾ガラスに入れられて観賞用にされてたんだよ。 ただ、最後の持ち主だけが人間のように扱ってベットに入れてたみたいだけどね」 あぁ、だからベットで寝てたんだ。 「なんでだ?」 「さぁ?ロリコンだったらしいからを抱こうと思ってたんじゃない? まぁ、時間的にを手に入れてすぐに俺達に殺されてるから、ヌカ喜びぐらいしか味わえてないだろうけど」 うげっ!!攫われて正解・・だった? 「ともかく、銃弾ぐらいは防げるようになる必要があるって事ね?」 パクお姉様、銃弾は“ぐらい”ではないと思います・・・・ 「そ。念を覚えたら簡単だけど、今起こしても纏を保てなくて死ぬだけだし」 皆の中には『無理やり起こす』しか選択肢ないのね・・・・・・ 「んじゃ、まずは腹筋・背筋・腕立て・スクワットを1万回ずつぐらいか?」 「できるかッ!!どれかやるだけで日が暮れるわ!!」 「そうだよ。そんなにしたらがムキムキになっちゃうよ。 そんな触り心地が良くないはヤだ」 「またそれかよ?!そんな理由じゃなくって、一般人はそんなにできません!!」 「どちらかっていうと俊敏性をつけた方がいいのだけれど・・・見えないから走れないのよね?」 「まっすぐ走れず壁に激突だな」 「それは御免被りたい・・・」 「包帯の方はどうにかしてやるから飛行船の中では動かずにできる事をしておけ」 「了解」
超適当な飛行機説明。距離と速さは適当です(飛行船の速さも) クモからみると銃弾は“ぐらい”だろうと勝手に思ってみたり。 しかし、目が見えないとマジやらせれることが少ない・・・・ |