天災は忘れる前にやってくる19


クロロの膝からシャルの膝に移動。

・・・・・なんでだろう、夢小説なら赤くなったり恥ずかしがったり嬉しがるところなのに、疲れたとしか感じない・・・

やっぱアレか、美形は3日もすれば見慣れるってやつか?(顔見えてないけど)

それとも扱いが恋人や女扱いされてないからか?ペットとか人形扱いだからかな?

ま、どーでもいーけど。(疲れたから何でもいーよ)

シャルは自分の元に来た事に満足したらしく、特にちょっかいをかけてこなかった。

、アーン」

あー

「ん」

うむ、バナナタルトもおいし♪

「(うわぁ、こんなに幸せそうに食べるんだー・・・『アーン』にテレないのはつまらないけど、素直に食べるしコレは楽しいかも・・・)」

「(なんで甘いモンでここまで笑顔になるんだ?今居るのはシャルの膝の上だぞ?に危機感はねぇのか?)」

「(何故あそこまで笑えるか?たかがケーキよ・・・?)」

「(ったら、またあんなに幸せそうに食べて・・・皆がビックリして凝視してるのも気付いてないみたいね。

困ったわ。餌付けされないよう気をつけないと)」

周りの考えなんて知らないまま食べ終わりました。

 

 

ふと気付くと離れた所に一人?座ってるのを見つけた。

見えるってことは念能力者?

「シャル~、あそこ・・・」

「うん。あの女の子、そうだね。

でも、絶してるわけでもないしコッチ気にしてるけど仕掛けてくる様子もないから気にしなくていいよ」

「どんな感じ?」

「見た目は今のに近い年齢かな?あの年で念が使えるならイイとこまでいくんじゃない?」

話してる最中にその子と目が合ったらしくシャルが手を振る。するとその子は机の下に隠れてしまった。

「気になるの?」

「ちょっと」

「ふーん・・・・んじゃ、行こっか」

「へ?」

シャルが立ちあがり例の子に近づく。抱かれたままなので必然的に一緒に行く事に。

パク達の方を見ると、パクは手を振ってる。なに、この“頑張って友達作っておいで”な雰囲気はッ?!

シャルは一直線に歩いて女の子に近づき、

「ねぇ、君一人?オレ達のテーブルに来ない?」

ナンパしてるし・・・・・

「え・・・でも・・・・・///]

「この子の話し相手になって欲しいんだけど」

しかもこの言い方だと私をダシに使ってるようにしか聞こえない・・・・

「えっと・・・私でいいのなら・・・・・///」

ナンパ成功。私いらないじゃん?

しっかし、勇気のある子だなぁ・・・・(やっぱ顔に釣られたか?)

 

確かに皆は顔が良い。特に今は着替えが無く昨日の服のままだから(パクだけ何故か手に入れてたけど)皆一般的な恰好をしてるので顔が際立つ。

シャルとクロロはジャ二系だし、パクは美女だし、フェイタンも顔整ってるし、フィンも強面だがカッコイイ分類だと思う。

けど、普通こんなパッと見よく分かんない念が使える集団の中に入ろうと思う?

いくら念が使えない(子ども)がいるからって逆に怪しみはすれど安心はできないでしょう?

よっぽど自信があるのか、面食いか・・・・

「おかえりなさい。可愛らしい子を連れて帰ってきたわね」

シャルがナンパしただけです・・・・

「いらっしゃい、お嬢さん」

クロロが青年モードで接する。めっちゃ作ってるし・・・

「お、お邪魔します///」

ほら、騙された・・・

それにしても、良くフィンとフェイタンが文句言いださなかったな?

団長命令使ったのか?それとも子どもの念能力者に興味があるのか・・・どっちもだな。

「君、一人かい?」

「はい、旅行に・・・皆さんは?」

「俺達は仕事仲間でね、帰ってる最中なんだ」

「お仕事ってモデルか何かですか?」

「アハハ、流石にそれは無いよ」

「宝石類を取り扱う仕事かな」

間違っちゃないけど・・・・

「まぁ!宝石って綺麗ですよね///」

「女の子って光モノが好きだよね」

いや別に?

「はい///私昔から宝石とか大好きなんです。キラキラ光ってて神秘的なのがイイですよね」

「へぇ。どんなのが好きなのかな?」

何か食いついてるし・・・・

「今一番気になってるのが『星の雫』ですね。この間まで展示されていたので見に行こうと思ってたんですが、残念ながら展示中止になってしまって」

「あぁ、盗まれてしまったヤツだね。残念だったね」

「はい・・・幻影旅団が盗んでしまいましたから・・・」

お前等クモかよッ?!しかも白々しい台詞言ってるし・・・

「でも、お陰で皆さんに会えましたから///」

 

いやいや、盗んだのこの人達よ?

 

「あ、あの・・・・話は変わるんですけど・・・・」

女の子はパクを見る。

「化粧品は何を使ってるんですか?!」

・・・・・・そこかよ。

「とっても肌が綺麗なのでさっきからずっと気になってて///」

「あら。そうよね、そういう年頃ですものね。

よかったら部屋にいらっしゃい?美容について話しましょ?」

「そ、そんな・・・お邪魔じゃありません・・・?」

「いいですよね?」

「もちろん。女性が増えると雰囲気が華やかになるからね」

「可愛い女の子なら尚更だね」

「そんな///」

このキザなナンパヤロー共、どうにかして・・・・うぅ、寒イボ出てきた・・・

しかし、普通こんなに簡単に信用するかな?

何かあっても1対5なら負けることないってゆー自信の表れか?

まぁ、実際大丈夫だろうけど。

 

 

 

 

主人公、ちょっとお疲れ中。(そんな羨ましいこと、ちったぁ嬉しがれ!!と思ってしまう作者がいる☆笑)
ケーキ食べてすぐに機嫌直ってますけど。(安上がりな・・・)
主人公のケーキ食べてる姿はかなりの笑顔みたいですね・・・しかし、パクにまでペット扱いされ出してるよ(餌付けって・・)
念使いの女の子登場です。誰かは次回で!(ある意味分かりやすいと思いますが) そして主人公、女の子と話してません(突っ込んではいますが)
次回はきちんと絡ませれるかな・・・?