天災は忘れる前にやってくる21


「小娘じゃないよー?」

シャルが思い出したように言う。

「あ?」

「その人今年でごじゅ「きゃー!!」歳だよ」

「「は?」」

「だから「その情報どっから仕入れたーッ?!!」被せないでよ・・・」

「おかしいわ・・・確かに見た目と年は違うとは思ったけれど・・・いくら念使いだからってあの若さは何ッ?!」

パク、なんか怖い・・・確かにどうみたって子どもにしか見えないけど。

 

「なんだ、ガキじゃなくてババアかよ」

 

───ビキッ───

 

・・・・なんか今、怖い音鳴らなかった・・・?

 

「年寄りは隠居しとくがイイね」

 

───ビキビキッッ───

 

あ~あ、知~らない・・・・

 

 

さっきから黙って聞いてりゃババアだの年寄りだの・・・

目上に対する口がなっちゃないね!!

あたしにケンカ売ろうなんていい度胸だね。来な、根性から叩き直してあげるよ」

「んだとババア!!」「オマエ生意気ね!!」

二人の殺気が一気に増す。

ちょっ、ちょっと待て!!お前等、私がいるの忘れてるだろッ?!

だから巻き添えは食うんだって!!

 

 

慌てて助けを求めようとしたら、ポイッと放られた。

そしてシャルがキャッチ。

・・・どいつもこいつも、私はバケツリレーのバケツかッ?!

「おかえり」

「・・・ただいま」

殺気が満ちてきている場所で、似つかわしく無いやりとりをした後、シャルが抱きしめてくる。

が自分から来てくれるなんて・・・オレの気持ちを分かってくれたんだね!!」

えぇーい!!こんな時にまでフザけるなッ!!

「どっからどー見たらそー思えるっ?!」

「そんなに照れなくてもいいじゃん。

分かってるよ、さっき『顔だけ』って言ったのが気まずいんだろ?そんなの気にしなくていいよ」

「まだそのネタ引きずるかッ?!そんなの初めから気にしてないわッ!!」

「えぇー?!じゃあマジでそう思ってるってこと?顔にしか興味ないの?そんなッ・・・は顔だけが目当てだったなんて・・・・」

「・・・・あーはいはい、そーです。それでいーです・・・」

ってばノリ悪ーい」

「この状況下でノれるか!!」

まぁ、通常時でもノる気は無いけど。

「別に気にしなくても大丈夫じゃない?三人とも本気になったりはしないよ」

「確かに今は念を使ってないみたいだけど・・・

ビスケはともかく、二人は頭に血が上り過ぎた時止まれるの?」

「さぁ?」

さぁ?って軽ッ?!

「飛行船ぐらい壊れても別にイーじゃん?」

「良くないから!!」

「なんで?きちんと連れて逃げてあげるよ?」

 

 

・・・・本気で、分かってない・・・・・?

 

 

「シャル?私はできるなら皆に人殺しをして欲しくないの。

人助けをしろとは言わないけど、ホント言うと無関係な人は巻き込んで欲しくないよ?」

「ふーん・・・・だってさ?」

いつの間にかクロロとパクが隣にいた。

 

は優しいわね・・・」

「違うよ、利己主義なだけだよ・・・コレが相手が超危ない人とかだったら、殺ってでも・飛行船壊してでも何とかしてって言うもん」

「今回は危険じゃないから穏和に済ませろと?」

「ダメ?」

だって、ビスケとは良い友好関係になりたいな・・・

 

「(二ヤリ)」

・・・何かヤな予感がする・・

 

「条件によっては『星の雫』を渡して穏便に済ませてやってもいいぞ?」

すっっっご~く、ヤな予感がする・・・・・

「・・・・条件?」

 

 

 

が自分からキスをしてきたら「ズッルーイ!!オレもオレも!!」どうする?」

 

 

なっ・・・なっ・・・・?!

「無茶ゆ~なッッ!!!!」

 

「別に俺達はこの飛行船がどうなろうとも構わないが?」

#&$%§=*”#○☆@~~ッッ!!

「わ、私がしなくても街に出たらいっぱいしたがる人いるじゃんッ!!」

「嫌がる奴にさせるのが面白いんだろ?」

 

このッ、

サド!鬼畜!変態!腹黒!童顔!詐欺師!デコ!十字!「どうするんだ?」うぅ・・・

なんでこーゆー嫌がらせを思いつくかな?!私に手を出さなくても誘えば皆ついて来るでしょ?!

大体、ペット扱いするんなら手出そうとすんなよ?!

しかも、私今子どもじゃん?!どんだけ範囲広いんだよ?!

そーいや、なんでパクは助けてくれないの~?!

「イーじゃんキスぐらい?」

「よくないッ!!」

シャルの言葉に反射で答える。

はっ?!外国人からしたらキスは挨拶?!(←偏見)

だから助けてくれないの?!

「日本人は慎み・恥じらいの文化なの!!奥ゆかしいの!!キスとか軽々しないの!!」

「だから?」

「そんなもん自分からできるかッ!!」

「なんだ、コッチからやって欲しかったの?」

「違うわ!!ワザと捉え間違うな!!」

「素直じゃないんだから」

だ~~~ッッ!話にならん!!

、真面目に捉えるから二人が調子に乗るのよ?軽く流しなさい?」

パク様~、そこまで経験値ありません・・・・

う───・・・・・・・

 

 

「・・・・・・・~~~分かったやればいいんでしょ!?やれば!!

その代わり、二人とも目閉じてしゃがんでよ?!」

「イイだろう」

「仕方ないね」

笑いながら答える。パクに確認すると大丈夫ならしい。

このまま二人をくっつけたら、私しなくていいし・オイシイとこ見れるし一石三鳥ぐらいにな「変なこと考えてたら・・この場で犯すよ?」・・・・クソ。バレてらぁ・・・

う゛──・・・覚悟を決めろ自分!考えたらかなりオイシイことなんだから・・・・・・でも読むのと実際やるのとでは訳が違う~~ッ!!

 

~、早くしなよ~?」「往生際が悪いな」

煩い!往生際も悪くなるわ!!

 

 

 

 

主人公の扱われ方が、生き物ですらなくなりました。
そして、(ある意味)今までで最大のピンチを迎えております。
はたして、このピンチを乗り切ることができるのかっ?!(笑)
しかし、戦闘は丸無視かよ・・