天災は忘れる前にやってくる24


「・・・・・・

「何ー、クロロ?」

「包帯を外してみろ」

「「「「?!」」」」

「?」

「・・・・え?」

取れるの?!

ゆっくり手を目元の包帯に持って行く。そして、包帯を掴み引っ張る・・・・・

 

「・・・・ほどけた」

 

視界が一気に明るくなる。

あまりの眩しさに目を開こうとしたが中々開けれない。

しばらく目を瞑り慣れさせた後、もう一度目を開く。

 

 

「「「「「「?!!」」」」」」

 

 

・・・やっぱマンガと実物は違うな・・・どっちにしろ皆顔イイけど。

えっと、クロロでしょ?パクでしょ?ビスケで、シャル、フェイにフィン、かな?

・・・・・?何で皆驚いた顔で固まってるの?

何処にでもいる並の顔だと思うんですけど?

 

・・・・?」

「そうだよ?パクは私の顔、知ってるでしょ?」

「え、えぇ・・・そうね・・・・・見たけど・・・・・・・」

顔が全然違うとか?はっ、大きな傷があるとか?!

顔を触って確かめる。

ん~?別に傷とかはないけど・・・・?

「・・・・、洗面所で鏡を見て来い」

「そこのドア入って右だよ」

「?う、うん?」

言われた通り見に行く。

 

───トテトテトテ・・・───

 

「・・・はー、ビックリした・・・」

「まさかあんな色だとは・・・」

「前もあの色だったのか?」

「いいえ。黒・・・茶色だったわ・・・」

「何の話?」

「オマエに関係ないね」

「(ムッ)なんですって?」

「フェイタン!!ごめんなさい、少し話し難いことだから・・・」

「・・・なら、しょうがないね」

「それにしても、、驚くだろうね・・・・」

 

 

なッ・・・なにこれ───ッッ?!?!』

 

「ほら・・・・」

 

 

───ドダバタドタバダ・・・・バンッ!!───

「なッ、なんでッ、目の色がッ・・・

 

黄色とオレンジになってるの~~ッ?!」

片目がオレンジって、闇末の若葉ちゃんかよ?!(ネタ古い?)

 

 

只今、皆に囲まれてます・・・

「見え方に違いは無いんだろ?」

「無いと、思うけど・・・」

「ならやっぱり、身体と一緒なんじゃない?」

この目もトリップ特権?!

「それにしても綺麗ね・・・」

「黄色い方はイエロートルマリンに似ているな」

「オレンジはファイヤーオパールでこんな色を見たことがあるわさ」

顎を掴まれ顔を上に向けられる。

・・・・・・ク、クロロの顔が近いッ!!

今まで見えてなかったから大丈夫だったけど、コレはちょっと・・・・///

ヤバイッ!!顔が火照る!!///

 

「・・・・・・・(ニッコリ)

どうかした?顔が赤いようだけど?」

?!?!?!////こんな時だけ青年モードになるな!!クソっ、好みなんだよ!!

「な、何でもないッ!!」

「団長だけズルイってば。オレもで遊ぶ~」

シャルが後ろがら抱きついてくる。

止めーい!!

お前も顔がイイだろが~~ッ!!///

「は~な~れ~ろ~ッ!!」

 

「そう言うなよ、」「冷たいね、

「「のことが気になって仕方がないんだ」」

 

「$’&+*¥#&!%ッッ!!!」

耳元で囁くな~~!!み、両耳がゾワゾワする───ッッ?!鳥肌立つ~~!!!!!

 

「・・・・何故鳥肌を立てる?」「・・・・普通そこは顔をもっと赤くする所じゃないの?」

「う、煩い!!耳に息吹きかけられるのが嫌いなの!!」

お陰で赤かった顔も青くなったわ!

「「色気無いな・・・・」」

「ほっとけ!!」

「はぁ、まぁいい。、手の包帯も取ってみろ」

・・・あ、忘れてた。

 

 

「よっ・・・とッ?!」

はぁ?!

 

「・・・赤い、宝石?」

なに・・・これ・・・・?何これ?!いつからあったの?!全然知らなかったし!!

はめ込まれてるの?!ついてるだけ?!何これ?!

ミカエルの瞳?!それとも玲石(クレイノッド)?!

「左は・・・・青い、ね・・・」

もー、どーなってるのか分かんない・・・

「手は、ガーネットとサファイヤにそっくりね」

「だがこれは・・・・」

クロロとビスケが片方ずつを弄くり回す。

「浮き出てはいるが感触はあまりない」「取れそうもないね」「骨に影響はなし、か」「血が通ってるわけでもない」

「ちょ、クロロ!!手から宝石(もどき)を押し出そうとするんじゃない! 痛ッ?!ビスケ!爪で引っ掻かないで! 押さえてグリグリするな!! 叩かないでよ!響くじゃん!! お前ら、いーかげんにしろ!!」

「「・・・・念だな・だね」」

・・・・・はぁ?

「念って発ってこと?四大行できないのに?纏だって怪しいのに?」

「別に纏や練ができないからといって発もできないとは限らない。超能力者などと言われている奴は発だけができている場合が多いからな」

「私もそれってこと?」

「ああ」

「何かできるかもってこと?」

「それは一概に言えないわさ。もう能力が付加されているかもしれないし、ただ具現化されているだけかもしれない」

「調べてみないと分からないってコト?」

「しかし、下手にやるとその時に能力がついてしまうかもしれない」

「どーしろってゆーのよ・・・・」

「放っておくのが一番だわさ」

「あっそぅ・・・」

結局、手は取れた意味が無かったってことか・・・

「まぁ、見えるようになって良かったじゃねぇか」

確かに目は見えるようになったしね。

「コレで念の修行に入れるネ」

「・・・・・え゛?」

「念の修行も、追加だな(二ヤリ)」

「・・・・・・・・ビスケのバカ」

恨むぞ~・・・

「ア、アハハハハ・・・・・

まぁ、纏も言われてできたし、才能はあるだろうから頑張りなさいな!!」

う゛───・・・・・

 

 

 

 

やっと、やっと包帯を取ることができました!!長かった・・・・(自業自得ですが)
目が見えるっていいね・・・