天災は忘れる前にやってくる29


ホテルに入ると、目つきの悪い強面の兄ちゃんフィンクスが仁王立ちで待ってました。

「遅いッ!!何かあったんじゃねぇかって心配しただろうが!!」

お前は思春期の娘を持つ父親か・・・?

「文句は絡んできたゴロツキに言ってよ」

「何かあったんじゃねぇか!!」

「大丈夫。きちんとフェイから習った急所の復習しながら四分の三殺しにしてきたから。

それに、最後はきちんと

止め刺してきたから

「・・・・・・何をした?」

急所(ナニ)力いっぱい蹴ってきた」

「・・・・そうか」

話を聞いたフィンクスは何とも言い表せない顔をしていた。

だってパクも前に容赦しなくてイイって言ってたし?

「まぁ、無事ならいい。部屋で念の修行やるぞ」

いつもの修行はやるのね・・・面倒臭い・・・・・

 

 

「ほら、練やってみろ」

「んー・・・」

練、練・・・練やってる時の姿ってスーパーサイヤ人に思ってしまうのは気のせい?

、乱れてる」

おっと危ない。練あんま得意じゃないんだよね・・・

「んー・・・出せる量はそこそこあるんだけどできる時間が短けぇんだよな・・・・・

オーラの容量(キャパ)が少ねぇのか?」

「どうせ・・・10分しか保ちませんよーだ・・・・」

「目標は3時間だな」

無茶だ!!

「10分過ぎたら30分絶で、回復したら組み手やるぞ」

フィンって無意識にスパルタなんだよね・・・・

 

 

、じゃなかった(ん?他の奴がいねぇからでイイのか?)はどうも自分のコトを理解してないらしい。

たとえ男の恰好してても顔が整ってる分目立つ。

本人は元の世界?の顔のイメージが強く、(『20年以上付き合ってきたんだから当たり前だ!!』by

今は顔が整ってるというコトを忘れてしまうらしい。

お陰で心配してやってんのに何処吹く風だ。

しかも、ホテルに来る途中絡まれたらしい。

は四分の三殺しにしたと言っているが、

生かしておく必要なんかねぇのに・・・

それ以上教えようとしねぇからとどめを刺しに行くこともできやしねぇ・・・

パクにバレたらオレが殺されるじゃねぇか!!

まぁ、そこらへんのゴロツキぐらい倒せるようになってんのはいいんだけどよ・・・

ただ、殴るのは苦手ならしい。蹴るのは靴を履いてるからクッションを置いてるが、殴るのはリアルに分かるからダメなんだとよ。

別に気にしなきゃいーのに・・・

だから組み手の時も少しぎこちない。コレは慣れるまで無理だな。

念は、まだまだ全然。

絶はかなり上手いんだが、練は微妙。長時間持続できない。

コレだと念で戦うことは無理だ。

しっかし、なーんか違和感あんだよなー?

まぁ、鍛えることしかねぇってことか?

 

 

次の日。

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え?ハンター文字書けるのかって?

モチロン!目が見えるようになった次の日には教えて貰ってたよ!

だって本読みたいじゃん?

哲学書とかは全ッ然興味ないけど、ラノベや漫画は大好きだ。

推理小説とかはあんまし読まないけど(推理する気が無いから)気が向いたらハードカバーも読むよ?

クロロといると本には不自由しないしね。(クロロは雑色だったよ)

話がずれた。まぁ、とゆー訳でハンター文字はマスターしてます。

それにしても・・・

「並び過ぎじゃない?」

「ウゼェな・・・蹴散らすか?」

「それはダメ。蹴散らしたら対戦相手いなくなっちゃうし」

「チッ、メンドくせぇ」

「どっか行っとく?」

「そーすると、もっと面倒臭ぇことになりそうなんだよ!」

「?」

「(周りがゴツイ男しかいねぇから可愛ければイイと思ってを見てるヤツがかなりいんだよ!!って言っても分かんねぇんだろうな・・・)

・・・気にしないで並んどけ」

「うん?」

変なフィン・・?

 

 

長蛇の列を並び終えて登録完了。

1階は勝っても負けても152ジェニーもらえるんだよね?

せめて100階クラスになって部屋をゲットしたいよね。(移動が楽だし)

『1039番の方、Cのリングへどうぞ』

あ、呼ばれた。

この番号って一日ごとの番号なのかな?今まで1000人ちょいしかいなかったなんてありえないし・・・

一日千人ってどんなんだよ?まだ午前中だってゆーのに・・・

変なことに疑問を持ちつつリングに行くと既に相手は来ていた。

やっぱりマッチョ・・・・・

「おいおいボウズ、ココはガキの遊び場じゃねーんだぜ?痛い目に遭いたくなかったらママんトコに戻ってオッパイでも吸ってな」

・・・どーして雑魚キャラは同じような言葉しか言わないんだろう・・・

『コレで貴方も雑魚キャラになれる!!』みたいな本でも売ってるのかな?

「一階のリングでは、入場者のレベルを判断します。制限時間3分以内に自らの力を発揮してください。

それでは始め!」

開始と同時に雑魚マッチョは雄叫びを上げながら突撃してきた。

はっきり言って、キモい。

最近周りが美形ばかりだったから尚更だ。

こんなの近付きたくとも、ましてや触りたくもない。

とゆーわけで、

「避けちゃえ」

ヒョイ。

「がぁっ?!」

 

───ドテッ、ゴロゴロ、ドッスーン!!───

 

「・・・・あれ?」

えーっと・・・避けただけなんですけど、転がって、リングから落ちて、頭打った?

「気絶してるな。今の移動のタイミング、最小限の動き、素晴らしい。50階に行きなさい」

・・・マジ?何もしてないんですけど・・・・・猪突猛進、“人は急に止まれない”ってヤツ?

ま、いっか。ラッキー。

主人公たちと同じように、もう一試合組まれるね。

 

 

 

 

フィンクスの苦悩編(笑)どんどん父親かしていきます。(そろそろ止めないとね)
主人公はスピードも上がってるみたい?