天災は忘れる前にやってくる34
「ねぇ、午後からフィンと修業なんだけど?」 「フィンクスなら団長のところに戻ったよ」 「えッ?!聞いてないよ?!」 「言ってないからね?」 「言えよ! んで、なんで?」 「だってフィンばっかと遊んでズルイじゃん?」 「別に遊んで無いから・・・ つまり、シャルがコッチに来る代わりにフィンがアッチに戻ったと?」 「そーゆーこと。 あ、団長からの伝言で『1週間以内に200階に到達して帰って来い』だってさ」 「ふーん」 ま、1週間あれば今の重さにも慣れるかな・・・? 「この伝言2日前のだから」 「クロロが発した時からかよ?!ならメールでもしてこいよ!!」 「メールしちゃったら伝えに来る意味なくなるじゃんか? もう一つ言うと、オレの足でココから1日ちょっとの所にアジト替わったよ」 「シャルの我儘で時間減ったってことじゃねーか!! しかも、シャルの足でってことは私にとったら2日以上?! とゆーことは明日明後日と2連勝してギリギリってこと?!」 「頑張れ?」 「ムカつく・・・・ 大体シャルがもっと早くに伝えてくれてたら「ホントに勝ててた?」・・・・かどうかは分かんないけど心積もりはできたじゃん・・・・」 せめて重さが上がって無かったら良かったのに・・・・・ 「・・・・あのさ、パワーリストの重さ下「下げたら修行の意味無いよ?」・・・・ソーデスネ」 クソ・・・・ 明日戦う相手がそこそこ弱い相手でありますよーに・・・・・ 「まぁ、頑張りなよ『黒猫』?」 「なんでそれを知ってる~~ッッ?!」 「イイじゃん可愛くて?」 「嬉しくない。『渡猫』も50階の時も今回もなんで猫ばっかなの?」 猫はキルアで充分なの!! しかも『黒猫』って・・・宅急便?それとも掃除屋の方か?銃ぶっ放せってか?! 「誰だよ考えたヤツ・・・・」 「黒髪黒眼で黒っぽい服が多くて相手によって戦い方も動きも変わるために気まぐれな猫みたいに見えるから、だっけ?」 目はカラコンだし、黒っぽい服は汚れ難さ&透け難さだし、戦い方は・・ムサい奴に触りたくないから(足技主体になる)だし、動きはパワーリストの所為だもん・・・・・ 「黒いから黒猫って・・・」 「ならはまっくろくろすけの方が良かった?」 煤渡りかよ?!トト●あるの? 「ヤだ・・・」 「ならいいじゃんか」 「・・・そだね」 こんなんで悩むのもアホらしいか。
──二日後──
『さぁさぁ皆様お待たせしました!最近注目を浴びている黒猫こと選手の登場です!!』 そうだ・・・このお気楽アナウンサーが言い出したんだった・・・・ 念でもぶつけてみよっかな・・・・・ 『(ビクッ?!なんか悪寒が?しかしコレぐらいでアナウンス魂が負けてたまるか!!) この選手、見た目は少年ですが、実力は既に200階の選手にも匹敵するだろうと言われている有力株の選手です!! その動きと持ち前の顔で女性だけでなく一部の男性にも人気です!! 今回もその勇姿を一目見ようといつもは空席もある観客席も満員です!! カメラのフラッシュも日々増えてます!!』 ~~~ッッ?!いらん!一部の男性なんかいらん!! 今少年に見えてるはずだろ?!ってことはアレか、ホモかショタコンってことか?! うぅ・・・鳥肌立ってきた・・・ 殺る気を失せさすなんて、やるなこのアナウンサー・・・ 『対する───・・・・・・ さぁ、栄光の200階への切符を手にするのはどちらかッ?!』 悪いけど、勝たせてもらうよ・・・
結局、試合は圧勝。最後にパワーリストの重さに乗せて腕を振り回したら相手が吹っ飛んだ。 「、随分人と闘うのに慣れてきたね?」 「流石にココでずっとやってたもん。慣れるよ」 「コレでオレ達が鍛えてもそこそこやっていけるんじゃない?」 そこまで鍛える気無いんですけど・・・・ 「・・・・・・・お手柔らかに」 ってか、コレぐらいで満足してんだけど・・・ダメ? 「仮宿に帰ったら、応用技も修行に組み込むからね?」 ダメですか・・・・ 「発はしないの?」 「発に関しては自分で考えた方がいいから・・・ まずは系統を確かめてからだけどね」 系統かぁ・・・何だろう? 自分の性格からしたら強化系か放出系だと思うんだよね? でもヒソカのオーラ別性格分析って当たる当たらない半々だよね? クロロは確かにカリスマ性あるし個人主義だけどパクは別に個人主義じゃないし? フェイは気まぐれだけどマチ別にそこまで気まぐれでもないし? まぁ、強化系はかなり分かりやすいみたいだけどね。(でもパーム?だっけ?は微妙かな?) 「じゃ、行こうか」 「うん」
バイバイ、天空闘技場。 さぁ、クモの仮宿に帰ろう!!
かなりやり手の天空闘技場のアナウンサー。彼はきっとこれからも日々天空闘技場でアナウンスし続けるでしょう(笑) 天空闘技場とおさらば。早く戻りたくってウズウズしてました。 戻っても考えてないけどね。 |