天災は忘れる前にやってくる35


途中、想像するとグロテスクな内容があります。ご了承下さい。

新しい仮宿(アジト)には1日半で着けました!!きちんと鍛えられてたよ♪

「ココ?新しい仮宿(アジト)って」

町の外れに一つ建ってる古ぼけた建物・・・・

何かおばけ屋敷みたい・・・・お化け苦手なんだよね・・・・

「そうだよ。

昔ある人体収集家が住んでいてさ。

特に親戚もいなかったからそいつが死んでから誰も住む奴がいなくなったってわけ。

広いし未だに色んな物が置いてあるから暇な時探検してみるといいよ?」

「・・・・いい。遠慮しておく。なんか呪われそうだし」

何より怖いし・・・・

「そう?

まぁとりあえず、中に入ろう?」

「うん・・・・」

なにもいないよね・・・?

ッ!!」

「パ~ク~~ッ!!ただいま!!」

パクノダを見つけた瞬間、そちらに走り、熱い抱擁を交わす。

う~、パクの感触~♪コレは癒しだよね!!

「中々帰ってこないんだもの。メールとかで元気なのは分かるけど姿が見えなくて寂しかったわ」

「私もパクに会えなくて辛かった・・・・それでなくても周りはゴツい・ムサい・キモい野郎しかいなくて・・・」

「ちょっと、オレはからメールなんて返してもらってないけど!!」

シャルが喚く。

そんなの、

 

「「人徳の差だろ・でしょ?」」

 

「・・・・ムカつく」

「だったら送ってくる量を考えなよね?

しかも、心配に託けた下ネタ発言ばっかのメールにどう返事をしろと?」

・・・・シャル、ホントに一度痛い目に遭わないと済まないみたいね?」「シャル、お前なんつーモン送ってんだよ?!」

パクだけでなくフィンも参戦。シャルが逃げ出し二人がソレを追いかけて行った。

・・・みんな元気だね。

「クロロ、ただいま」

「あぁ。収穫はあったか?」

「そこそこ」

予定通り人と戦うのにも慣れたし、なによりもチビキルアに会えた!!

それが一番の収穫だよね♪

「そうか。あとは適度に強くなっていけばいい」

「・・・了解」

その適度が難しいんだけどね・・・・・

「ところでフェイタンは?」

見当たらないんですけど・・・?違う部屋かな?

「出掛けた。早くても2・3週間は帰って来ないだろうな」

・・・?遠出?

「なんで?」

「隣国で中世コリセテで使われていた鍼が見つかった」

「はり?」

急に何の話?

「全部で180本あり、一つ一つに違う毒が塗られているらしい」

刺す所によっても症状が変わるため『万鍼』と呼ばれている」

「それって・・・」

「手に入れるついでに試して来るだろうから、なかなか戻らないだろうな」

あぁ、なるほど・・・

「しばらくしたら連続狂気事件が隣国で起こるね・・・・」

「バレる様なヘマはしないだろう。バレたとしても捕まらなければ意味がない」

まぁ、まず捕まらないわな・・・

「それより、

「なに?」

クロロが人の悪い笑顔でこちらを見る。

何かヤな予感・・・

「この屋敷を探索してみたらどうだ?」

「・・・・・・・・な・・んで?」

「前の持ち主は変わった趣味らしくてな。

見える所だけでなく、至る所に隠し部屋があり、そこにはミイラや生首・剥製「いい!!遠慮しておく!!」そうか?

色んな物があって興味深いぞ?」

そんな気持ち悪いもの見たくない!!そんなのに興味を持つのなんかクロロぐらいだ!!

「シャワー浴びてくるッ!!」

ココにいたらクロロに無理矢理探検させられそうだ。

「バスルームはそこを出て奥突き当たりの右側だ」

クックッと忍び笑いをしながらバスルームの場所を教えてくれる。

うぅ、いつかクロロをギャフンと言わせてみたい!!

・・・・言わせた時点でなんか人間として終わってる気がするけど・・・・・

それにしても気味の悪い家だなぁ・・・

こんな所にマジで人住んでたのかよ?

デ●ズニーシーのタワーオ●テラーの中にありそうなのがいっぱい・・・シリキウ●ゥンドゥがあっても驚かないぞ・・・・(ビビりはするだろうけど)

フリーホールは怖くないんだけど乗るまでの道のりが怖かったなぁ・・・・

思い出すと余計に怖くなる!!

突き当たりの右側っと、ココか。

洗面台デカ・・・この家にあるってだけで普通の鏡でもなんか怖い・・・・

早く入っちゃお。

さっさと服を脱ぎ、風呂場に入った。

 

瞬間、

 

 

「ッッ~~~~%&#%$&*Δ?!!!」

 

 

言葉にならない悲鳴を上げ飛び出した。

 

───バタンッ!ドタバタドタバタドタバタ、バンッ!!───

 

「ク、クククククロッ、クロッ、クロロッ!!」

先ほどの場所に戻り、ソファに凭れ掛かりながら読書をしていたクロロの首元に抱きつく。

「どうかしたのか?」

「#&$%=*”#+Δ@~~~ッッ?!」

「それほどまでに怖かったのか?バスルームにある壁画」

ドアを開けた瞬間、目に飛び込んできたのは壁いっぱいに広がるグロテスクなゾンビの絵。

赤黒く描かれたソレは腕や足が突き出ており、所々立体になっていた。

「怖い怖い怖い怖い怖い怖いッッ!!」

修学旅行で見た某原爆資料館にあった皮膚が爛れ落ちたヤツに色を付けてもっとグロくしたみたいッ!!

「落ち着け。動き出したりはしない。

アレは只の絵だ。念も何も掛かってはいなかっただろう?」

「そんなにじっくり見てられないよッ!!!」

「・・・・アレには念も何も掛かってなかいから大丈夫だ」

「・・・・・ホン・・トに?」

「あぁ」

「・・・・・でも、あそこに行くのヤだ。ってゆーかココに住むのイヤ!!」

「・・・・分かった。シャルに探させる」

「こんな風に怖い所嫌だからねッ?!」

「分かってる」

・・・・・はぁ~。

少し落ち着き、力を抜く。

 

「それよりも、何か着ないと風邪引くぞ?」

「・・・ッ?!///」

シャワーを浴びようとしてる時だったので全裸だった!!

「~~ッッみ、見るな!!///」

慌てて手で隠そうとする。

そんな私を見てクロロはニヤリと笑いながら抱きしめてくる。

「そんな姿で目に涙を溜めて上目使いに睨んでも、誘っているようにしか見えないぞ。

裸で抱きついて来たんだ。襲われても文句は言えないと思うが?」

そんな気もないくせにわざわざ聞いてくるのが腹立たしい。

「う、煩いッ!!いーからそのコートを寄越せ!!」

「我儘なペットだ」

ヤレヤレといった調子でコートを脱ぎ、私に掛けた後、また抱き抱え直した。

うぅ・・・こんなことなら脱ぐ前に確かめておくんだった。

何か着れるものを探しに行きたいが、他の部屋にもあんなのがあると思うと動く気になれず、ただ、クロロに凭れ掛かって心臓が落ち着くのを待っていた。

 

 

 

 

某資料館にある皮膚が爛れ落ちそうになってる原爆被害者の人形が並んでるのを見た時、吐きそうになりました。
今でもトラウマです。コレ書いてても思い出してしまい怖かった・・・
原爆の恐ろしさを教えるのは大事かもしれないけど感受性豊かな小学生に見せるのもどうかと思ってしまう・・・