天災は忘れる前にやってくる40
鳥がピーチクパーチク囀りだす朝。
──────モフッ──────
・・・?モフッ?ぬいぐるみなんか抱いて寝た記憶なんてないけど? しかし、この素晴らしい触り心地は何だろう? 触り心地のいいモノを撫でつつ、眠気を押しのけ、目を開けると、
目の前に虎の顔がありました。
「・・・・・・・・・・・」
今回の仮宿は森の中。人が住んでない(とーゆーより近付きもしない)大自然を満喫できる所。 しかし、なぜか電気もガスも通ってるとゆー籠もるにはもってこいの場所。 近々大きな仕事をするからいろいろと準備をしておきたいらしい。 なのであまり修行に構ってくれる時間が少ないため最近は自分で適度にやってます。 そろそろ発を視野に入れて修行した方がいいのかな・・・・? 主人公達は念を覚えてからえー・・・3か月ぐらい?裏ハンター試験合格したの。 んで、発を作ってるのが9月だから・・・5か月ぐらいかな?(クジラ島の時は遊んでたみたいだから実際は4か月かな?) それが超人ペースだとして、えーっと?私は・・・・ ビスケの 半年?もいてないけど以外と長くいたんだ・・・・?ま、小遣い稼ぎも兼ねてたから適度にやってたし。んで、ココで1ヶ月。 7か月ぐらいか・・・・ 考えだしてもおかしくないかもね。 ま、皆の仕事が一段落ついてからゆっくり進めたらいっか。 もーちょいこの大自然を住んでる動物を愛でながら満喫していよう。
と、考えていたのが昨日。 うん。確かに動物を愛でようと考えたりしてたけど、 触れ合うとは言ってないんだけどなー・・・・・・ この森、虎住んでたの?確かに森林と密林の中間みたいな感じの森だからいてもおかしくは無いけど・・・ 警戒心無し?なんでベットの上に顔を乗せて寝そべってるの? 気持ち良さそうに目閉じてさ? 逃げ出すどころか動くタイミングも逃し、ただ、撫でることだけは止めずに現実逃避をしてみる。(毛並み気持ちいいんだもん) 虎といったが色は黄黒ではなく、白黒?灰黒?銀黒?ともかく黄色ではない。 白虎というのが一番当てはまるかも。(闇の●裔の白虎を思えば想像しやすい?) 大きさは3mぐらい?綺麗に縞が入ったかなり美形な子だ。(虎に美形も何もないかもしれないけど) ただ、普通の虎の違うのは額の所に赤い宝石のようなモノが付いている。 どーしよーかなー・・・気持ち良さそうに撫でられてるくらいだから嫌われてはなさそうだし敵意もないみたいだけど、お腹空いたんだよなー・・・ さり気なく撫でるのを止めてみたら虎は目を開け、こちらを見る。 おぉっ?!なにッ?!止めちゃ駄目だった?! 虎の行動に驚いていると、虎は起き上がりお座りの恰好をする。 虎の頭がベットから離れたので、自分も起き上がりベットから降りる。 すると虎が擦り寄ってきた。 えらく人慣れした虎だなぁ・・・・ 害はないようだし、大きい猫に好かれたと思ったら可愛いかもと思えてきたので好きなようにさせることにした。 時間を見るとAM8:30。パクがそろそろ朝ご飯を作り終える頃だ。(忙しいのに私のご飯はきちんと作ってくれる。・・・愛されてるなぁ) ついでにこの子をペットにしていいか聞こーっと。
リビングに入る。皆もう起きていたらしい。 「おはよー」 「おはよう・・・・ソレはどうしたのかしら?」 「何処で拾ったの?」 「んー?起きたら部屋にいたの」 「お前、気配に気がつかなかったのかよ?」 「全く」 「・・・・・・・・・・・・よーく見てみろ」 「「「・・・・・・・・・あー・・・・・」」」 「?」 へっ?なに? 「、その虎はお前の念だ」 「・・・・は?」 「その子から微かだけどによく似たオーラを感じるのよ」 「凝で本気で調べないと分からないぐらいに微かだけどね」 「すげぇな。パッと見、普通の動物にしか見えねぇのに」 ・・・・・はぁ。 「その様子からすると自分でも分かっていなかったみたいだな」 「全然」 何せペットにしようとしてたぐらいだから。 「そうなるとどんな能力があるか分からんな」 ・・・・ただ具現化されただけだったりして?
今更ながらに水見式を行うことに。(水見式って心源流だよね?結構有名なんだ?) グラスに水と葉っぱを用意された。 「、練をしてみろ」 言われた通り、練をする。 しばらくするとグラスの下の方に透明の何かがでてきた。 「やっぱり具現化系か?」 「・・・・・水減ってない?」 「水が物体に変わってるのか?練を続けろ」 言われるままに練を続けると、よく分からない何かは形が定まらないまま少しづつ大きくなり、反対に水は減っていき、葉っぱが何かに触れた時、
葉っぱを飲み込んだ。
「うぇッ?!」 そして、葉っぱを中心にして丸く固まった。 「石、かな?」 「具現化系寄りの特質系だな」 「でもあの虎は?確かに出すのは具現化系だけど、操るのは操作系だよね?」 「操っていないんじゃないか?」 「はぁ?どーゆーことだよ?」 「あの念獣自体が意思を持っていると言うことよ」 「に操っているという認識は無いみたいだからな」 「言われるまで分からなかったからね」 「意識してやってねぇならどーやって消すんだよ?」 「・・・・・さぁ?」 「さぁ、ってお前なぁ・・・・」 出そうとした訳でもないのに出てきてるモノを消そうと考えるはずないじゃん? 「の言うこと聞くの?」 「んー・・・・ こっちおいで?」 少し離れた所で毛繕いをしていた虎に呼びかけると、虎は言った通りこちらに来て私を囲うように蹲った。 「聞くみたい?」 「それにしてもとの繋がりが薄いヤツだな?念獣ってもっと分かりやすいんじゃねぇのか?」 「作り出す時に大量のオーラを使ってんじゃない?」 「でも、いつ出てきたかも知らないよ?」 「うーん・・・・勝手にオーラを使って出てきたとか?」 「流石に気付くって」 勝手に出てくる念獣って・・・・ オーラを大量に持っていかれてて、気づいてないなんてヤだなぁ・・・
主人公に念能力を持たせるとしたら毛並みがイイ動物(ってゆーか虎)って決めていた。 そして系統はトリップ特権の特質系♪(笑) |