天災は忘れる前にやってくる41
色々と予想を立てていると、寝そべっていた虎が起き上がり、
念でできた石を食べたッ?!
「食べたね・・・・・・エサいるんだ?」 「そこ問題かッ?!」 えっ?だってこんなに大きかったら餌代かなり掛かるってことだよ? 「・・・・・オーラを食べるのか。 、コレをそいつに食わせてみろ」 クロロが盗賊の極意を出す。 試しに盗賊の極意って豪華だね。 虎の方を見ると、虎は少しクロロを警戒しながらも、本をパクリ。 一度食べ始めると、ムシャムシャと食べ尽すまで止まらなかった。 「・・・・お腹空いてたのかな?」 「・・・・フィンクス、練をしろ」 「あ?あぁ」 フィンが練をすると虎はフィンの方に近付いて行き、フィンの身体の周りに溢れているオーラをガツガツと食べていく。 「おぉッ?!確かに食ってやがるな」 「シャルナーク」 「はいはい。オレ、コレ食われたら困るんだけど?」 そういいながらもシャルはアンテナを取り出し、虎の前に差し出した。 虎はフィンのオーラを食べるのを止め、目の前に差し出されたシャルのアンテナを見る。 そして、舐めた。 「物についてるオーラも食べるみたいだよ?アンテナのオーラがなくなった」 「でもさっきの石?の中に葉っぱ入ってたよね?」 「食べていいモノと悪いモノを判断してるんじゃないかしら?」 「フム。少し待ってろ」 クロロはそう言ってリビングから出ていった。 虎はシャルのアンテナのオーラを舐めつくすと、次にパクの所に行き首を傾ける。 「・・・私のも欲しいの?」 「こら。パクに迷惑をかけるんじゃない!」 「イイのよ、。具現化した方が食べやすいのかしら?」 パクは銃を具現化して、虎の前に差し出す。 虎は差し出された念銃を尻尾をゆらゆら揺らしながら美味しそうに食べ始めた。 「食い意地の張ったヤツ」 「誰かさんが甘いもの食べるときみたいだね?」 「あぁ・・・」「そうね・・・」 なにッ?!ココまで食い意地張って無いもん・・・・
いじけている内にクロロが戻ってきた。 「、コレを食わせてみろ」 クロロが手にしてるのは、見るからに呪われていそうなダイヤの指輪 。 禍々しいオーラが指輪から漂っている。 「クロロ、それ・・・・」 「結婚式最中に花婿に殺された花嫁がつけていたらしい。白い服を着た者がつけると胸を刃物で刺されたような傷ができ死亡するそうだ」 名実共に呪いの指輪なのね・・・・そんなモノ持ってるなよ。 「そんな食べたらお腹壊しそうなモノ、食べさせないでよ・・・・・」 「いいからやれ」 この子がお腹壊したら、クロロの所為だからな!! クロロから指輪を受け取り、虎に差し出す。 虎は指輪と私の顔を交互に見た後首を傾げ、食べるかどうか考えあぐねている様子だった。 「食べれる?」 虎に聞く。 虎はそれを聞くとあまり乗り気ではない様子だが指輪のオーラだけを食べ始めた。(指輪は悪いと判断したらしい) そして、食べ終わると同時に、
私の纏が解けた。
「・・・・・・?アレ?!纏ができない」 「・・・・ほう?練や絶はどうだ?」 「・・・・・・ダメ。できない」 「一般人になっていると言うことか」 「でも虎は出たままだぜ?」 「きっととの繋がりが少ないからだよ。少なくていい分、が念を使えなくても出ていられる。絶になったわけじゃなく、精孔が開いてない状態なだけだからオーラは微量に出ているしね」 「この子は他から栄養を手に入れれるから、足りなければ自分が存在できる量を摂取すればいいのね」 「でも、なんでは念が使えなくなったんだ?」 「制約が関係してくるのだろう。 怨念のあるオーラを食べると念が使えなくなる、か?」 「死者の念は大概怨念だしね」 「でも、そうしたらいつ戻るの?」 ずっとこのまま、なんてないよね? 「カルルル・・・・」 「お?なんだぁ?」 「グルグルグル・・・・」 虎がフィンクスの服を噛み引っ張る。 「まだ食べ足りないんじゃない?」 「よく食うなぁ。ほらよ」 フィンが練をして虎がオーラを食べやすくする。
──────ガツガツガツ・・・・──────
「生まれたばかりだからかな?食欲旺盛だね」 「とゆーより・・・・
あ、やっぱり。戻った」 「他のオーラで補って怨念を消化したか?」 ・・・・怨念をしょうか・・・・昇華でなく消化なんだろうな・・・・ 間違ってはいないけど・・・・
結局クロロとシャルは自分たちが納得するまで虎を調べ続けた。
で、分かったこと。
・オーラを食べれる ・オーラが私or虎に友好的または無関心ならば+として、怨念または敵愾心を持っているならば-として取り込まれる ・-のオーラが取り込まれた時は、私は念が使えなく(一般人に)なるが虎は出たままでいられる ・-のオーラは+のオーラを取り込むことで昇華できるが、量は-のオーラの負の強さによって増減する
虎に関しては、
・虎自体に意思がある ・私or虎を攻撃対象としたモノ(念・物体)は10cmで全て弾く ・虎は自分で勝手に出てこられる(但し、私が止めた場合・私が念を使えない場合は無理) ・虎は離れた場所にいても私からすぐに出てこれる ・話せはしないが私の思いを感じ取り行動する ・素早さはフェイタン並
っていうのが分かった。
「防御面に関してはは最強だな」 「敵意がないのとターゲットが自分じゃなかったら当たるけどね」 「その分素早さがあるから十分対処ができるんだろう」 「を守るのは自動的に近いわね」 「過保護なヤツ」 「守らないと心配で堪らないんじゃない?」 「確かに、変なモノを引き寄せるフェロモンを撒いているみたいだしな」 「変なモノって」 そんなフェロモン撒いた覚えなんてないやい!! 「クモだろ、変態眼鏡のプロハンターに、弱い変態はいくらでも寄って来てるよな?天空闘技場でも変な人気あったし、お前、前にストーカ「分かったからもぅイイ!!」」 この世界に来てる時点で変になってるんだった・・・・ 「、ストーカってどういうことかしら?」 「いや、天空闘技場にいた時に性質の悪い追っかけがいてさ?きっちり二度と子どもを狙おうとしないようにしてきたから大丈夫だよ?」 「ならいいのだけど・・・・身の危険を感じたら、相手が誰だろうと殺す勢いで殺りなさいね?」 「が、がんばる・・・・」 パクお姉様の方が一枚上手でした。
なんかさり気に虎が高性能になっちゃった・・・・。 そして、能力名も虎に名前もつけずに進んでいく・・・ 5/1 加筆修正 |