天災は忘れる前にやってくる44


は何でこんな所にいるんだ?ココ、一般人立入禁止区域だぞ?」

 

うっ、いきなり答え難いこと聞くな・・・

「・・・・・・・・念の修行する為?」

嘘じゃない、よ?

「ココで一人で、か?」

「そうだけど?」

皆を待つ間してるだけだし、シロガネはあんまり手伝う気ないみたいだし。

「ふーん・・・・なら、オレが修行みてやろうか?」

・・・・・マジ?

何このいかにもな話の展開は?!普通怪しむ所だよね?!

「・・・・理由は?」

を気に入ったから」

そんなきっぱりとそれしか答えがないみたいな言い方で・・・

今の会話で気に入る要素がドコにあったよ?

「あんま信じてねぇって顔だな。こー見えても見る目はあんだからな?!」

それは分かるけど・・・・

「ま、つっても今オレ弟子の最終試験の最中だから短期間しか留まってらんねぇけどな」

あぁ、弟子カイトとの鬼ごっこね。

「・・・・私あんま才能ないし、打たれ弱いけどそれでもイイ?」

なにせ念覚えて1週間で逃げ出した奴ですから(逃げ切れずに修行やらされたけどけど)

「んじゃ、弟子の半分くらいの感じでみてやるよ」

いやもっと片手間で。

「暇潰し程度で結構なんで」

むしろ本気になんてならないで下さい。

「ははっ、オモシレー奴」

お前に言われたくねーよ!!

 

 

 

ジンとの修行は、ぶっちゃけもう逃げ出したいです・・・

一度ジンと『普通』の許容範囲について討論したい・・・・

でもそれはクモにも言えることか・・・

何で『普通』の括りに入らない人しか知り合いにいないんだろう・・・・・?

 

 

ジンとの修行では主に組み手。

基本から流を使ったモノまでと一通りを一日中やる。

今では組み手とゆーより戦闘になってたけどね。

お陰でかなり動けるよーになったよ・・・・・

 

 

1週間ほどジンと過ごすことになり、様々なことを話した。

カイトのこと、ゴンのこと、仕事ハンターのこと、ハンター試験のこと。

ビスケとも知り合いだったらしく、コッチも知り合いだと答えるとかなり驚かれた。

 

そして、分かったこと。

ジンは動物が好きだ、特に大型の。

原作読んてそーかなーとは思ってたけど、もーウチの子を超気に入ってて、猫っ可愛がり。(猫より数十倍デカイけど)

自分のオーラあげまくるわ身体を張ってジャレまくるわで、シロガネも餌もらえるし機嫌よく対応するからムツ●ロウさんと動物状態。(ジャレ合いの強さがシャレになってないけど)

今日も休憩中撫で回している。

・・・今度巨大猫ジャラシ作って遊ばせてみよう。ジャレるかな?

 

「マッジでカワイイよなー。オレも作れたらイーのに・・・・」

「結構過保護クセに自分は自由奔放だけどね」

危ないことはやらせたがらないクセに自分はどっか行ったまま中々帰って来なかったり。

まぁ、呼び出したら戻って来るだろうけど

「自由奔放は野生生物の代名詞だろ?」

いやコイツ念獣ですから・・・

 

 

「ところで、は付き合ってるヤツとかいるのか?」

・・・・・・・は?何をいきなり言い出すんだ?

「・・・・・何で?」

「オレの息子なんてどうだ?オレに顔も性格もかなり似てるらしいから将来有望だぞ?」

知ってます。

なにせ物語の主人公に選ばれるくらいだしね。

 

 

でもね、考えてみて?確かに見た目は(不本意ながら)10歳前後に見えるから現在7・8歳のゴンを薦められるのは間違いじゃないかもしれない。

けれど!!ホントは20歳越えてますから!!ゴンとは10歳以上差がありますから!!ホントはゴンより貴方の方に歳は近いですから!!!

 

 

って言いたい暴露したい・・・

そして何より、キルゴン(とレオクラ)は諦めたくない。

旅団がムリだった以上この2組は最後の砦だから。

 

「遠慮しておく・・・・」

「年下は苦手か?ならカイトはどうだ?」

息子の次は弟子かよ?!何でも有りだな!!

「恋愛に興味ないから・・・」

「そうか?まぁ聞いただけはよく分からねぇよな。いつか会った時にまた考えてみてくれ」

いつか合わせる気満々ですね・・・

 

 

 

──────ピクッ──────

 

 

ジンに撫でられていたシロガネが立ち上がり、傍に寄ってくる。辺りを窺い警戒する様子は見せるが、ジンの時みたいに唸りはしない。

「シロガネ、どうかしたの?」

「・・・・囲まれたな。コイツはこの巧みな絶の気配さえも捉えるのか。スゲェな」

「ジンはなんで分かったの?」

円してなかったよね?

「ん?匂い」

・・・・・・・親子だなぁ。

「ってのは半分冗談で、雰囲気と勘」

半分は本気かよ。ってゆーか、どっちにしても野生児には変わりないし。

 

 

 

 

ジンってよく分かんないよね?息子ゴンの旅立ち見送ってると思ったらカエルモドキに乗って「ぼっ」っとか言ってたり。
なので、ココのジンはゴンの大人版化にしています。