天災は忘れる前にやってくる49
ナ●シカごっこに満足した後、肩に二匹を乗せ皆がいる部屋に行った。 「フィンクスとウボォーギンなら帰ってきていたぞ」 「ふーん。早かったね」 「・・・・・あれから既に一日経っている」 「嘘ッ?!」 一日寝てたのッ?! 「シオンを使うと随分体力とオーラを消耗するみたいだな」 「・・・・お前を使う時は気をつけないとね?」
「グルピャアッ」
「ッ、大丈夫なの?!」 部屋に入るとパクが心配そうに近付いてきた。 「パク、心配掛けてごめんね?もう大丈夫」 「よかったわ。あまり心配掛けさせないでね? 団長もありがとうございます」 「あぁ」 「?」 「団長、シャルみたいににオーラやるので疲れたんじゃねぇか?」 ウボォー、それって・・・ 「クロロ、どーゆーこと?」 からかう為に一緒に寝てたんじゃないの? 「知らないのかい? その子、シャルがを運んでいる最中にシャルのオーラを食べだしたんだよ」 「シャルの限界が近くなると今度は団長のオーラを食べだしたんだ」 マチの説明にフランクリンが付け足す。 「俺の場合はそれほど食べなかった。シャルので大方済んでいたんだろう。 シャルのを食べ始めた時は額の石は濃い蒼だったが、食べるにつれて今の色になっていったところをみると石が目安になるな」 「・・・・・・・・ご迷惑とお掛けしました」 「気にすることないわ、。いつも振り回されているんだから少しぐらい貢献してもらわないと」 「大体、悪いのは喧嘩をおっぱじめたバカ三人さ。ココでは暴れるなって最初に団長命令受けてるのに」 「とゆーことだ。暴れてケーキ駄目にして悪かったな」「代わりのケーキ、きちんと“買って”来たぜ?」 「念獣に食べられた分は後で喧嘩をやらかした三人にきちんと報復するから、は気にしないでいいよ?」 「シャル・・・・」 「身体は大丈夫か?」 「全てを食べ尽されたわけじゃないからね。少しダルイけど動けないわけじゃないよ。 だから、がお礼をしたいって言うなら相手になるけど?」 「ありがとうだけしか言わない」 「ちぇっ。 まぁ、その分、
フィンクス達には貸しね?」
「「・・・・・・・」」 ・・・がんば。
「そんなことより、その念獣は何だい?」 シオンのこと? 「何って?」 「何の生き物になるんだい?」 「んーと、ドラゴン?」 導きのドラゴンだしね? 「・・・・・・ドラゴンってそんな姿だったか?」 「こーゆー形のドラゴンなんだよ」 「もう一匹の子は?」 「コッチはシロガネが小さくなったチビシロです」 「あら、小さくなれたのね?可愛いわ」
「グルピャ」
「ミャー」
うんうん、じゃれ合って遊んでるのって特にカワイイよね。 「なぁ、ドラゴンの方は分かるんだけどよ。なんで猫の方が飛べるんだ?」 「大きい虎の時には飛べてたからじゃない?」 「だからなんで飛べるんだ?」 「・・・・・・さぁ? でも白虎って結構飛べるもんだよね?」 「飛べないだろ普通?!」 「・・・そう?」 でも、某末裔の白虎も、某安倍清明の孫の白虎(あれは人型だけど)も、某十二の国物語のスウグ(アレ、白い虎みたいだったはず)も飛べてるよね? 「・・・・の深層心理が働いている可能性が高いな」 「思い込みってすごいね」 ・・・・いいじゃん、プラスに働いてるんだから。
その後すぐにノブナガも帰ってきたので、皆で再びカフェタイム。 「ケーキってのは持って帰ってくるのが大変だな。柔らかいヤツはすぐに潰れちまう」 「ハンッ、バカだな。ケーキはケーキでも固めのヤツを選びゃよかったんだよ」 「バーカ、入れ物に入ってるやつがあるじゃねぇか」 「んだとぅ?!」「あぁん?!」「やるか?!」
──────ヒュンヒュンヒュン・・・・──────
「うぉッ?!」「何だッ?!」「動けねぇ・・・」 「アンタ達、イイ加減にしな」 マチが念糸を操って三人をグルグル巻きにした。 「少しは学びな」「喧嘩して買いに行く羽目になったんじゃないのか?」「バカばかりね」 「大体さぁ、は『デザートを買ってくること』って言っただけなんだからマドレーヌとかクッキーとか焼き菓子でもよかったのに」 「しかも個数は指定していない。つまり小さいの一つで構わなかった」 「「「・・・・・・あ」」」 「バカばっかりだね」 いえいえ、いっぱい買ってきてくれて、私は嬉しいですよ?
シオンを使うのは要注意みたいですね? まぁ、シロガネがあまりにも制約が少ないのでシオンには少し付けてみました。 |