天災は忘れる前にやってくる50
相変らず、仮宿を移動したり修業したり留守番したりしながら(周りにいる人数も変わりながら)、日々を過ごしていたある日、起こった。
「・・・・・クロロ、そのガキは何?」 リビングでクロロに凭れ掛かりながら本を読んでいる時、扉の前に一人の女の人が立っていた。 ・・・・・・誰?
「・・・・ビクス」 「どーゆーことなの?!このガキは何?私には行く場所を教えないでこのガキとは一緒にいるの?!」 ・・・・・なに、このお姉さま・・・なんか、すっげぇ睨まれてるんですけど・・? 「私はこんなにもクロロのことを愛してるのに酷いわ・・・いいえ、分かってるわ。ただ私に焼きもちを焼かせたいだけなんでしょ?私がちょっと違う方を向いていたのに拗ねてこんな処にいるだけなのよね?ねぇ、そうなんでしょ、クロロ?」 ・・・・・・・なに、この しかもクロロ、名前呼んだだけで後は丸無視してるし・・・・ そして何気に掴んでる腰放してくれないから、動けないし。時々睨んでくるお姉さまの顔が怖いんですけど・・・・・ 視線で人を殺せたら今何回死んでるだろ?っでくらい睨まれてるんですけど・・・・
「・・・・ビクス、来てたの?」 「パクノダじゃない。貴女もいるのね。 私のクロロの面倒を見てくれてありがとう。これからは私がするから貴女はもういいわ」 「別に貴女にお礼を言われる筋合いはないわ。団長が私の元に居ついていただけだし」 ・・・・・怖いッ!!なんか、部屋の温度が3度程下がったッ!!
「・・・・何でビクスがいるの?」 「あらシャルナーク。貴方も此処にいたのね。 ごめんなさいね、誰かさん達が邪魔をするから中々此処に来れなくって・・・・ でももう大丈夫よ。寂しかったでしょう?」 「あら、誰が邪魔をしたのかしら?」 「あー、やだやだ。自分がしたことも分からないなんてもう年なんじゃない?そろそろ引退したらどう?」 ・・・・・・・・・この自信自意識過剰妄想電波女・・・・パクになんて暴言をッ!! 「自分が望まれているかどうか分からない人よりかはマシなんじゃないかしら? 私達は何も貴女の邪魔なんかしていないし団長に命令された事があるから一緒にいるだけよ? まぁ、貴女は・・・・それもないようだけど」 パク・・・・・・強いッ!! でもそれって火に油を注いだだけなんじゃないッ?!なんか、般若の形相している人がいるよッ?! 「・・・・・ビクス、何故此処にいる?誰もお前に教えていないはずだが?」 「そんな風に試さなくてもいいのに。私の愛はそんな障害になんて負けないわ」 ・・・・・話が成立してない。 「・・・・・・・仕事に行くぞ。、お前も来い」 はぃッ?!なんでそーなるのッ?! 「・・・そんな子供連れて行かなくてもクロロには私がいるじゃない。 まだ火遊びしたことを怒ってるの?アレは遊び、本気じゃないわ」 「行くぞ」 クロロは立ち上がると私をシャルに渡し、出て行った。それに引っつくように妄想女が付いていき、少し離れてパクと(私を抱えた)シャルがいる。
「・・・・なに、アレ?」 「団長に熱を上げているクモの8番だよ。団長の特別になりたいと思っているから団長を名前で呼んでいる」 「イイ男はすべて自分のモノと思っている勘違い妄想女よ」 「・・・・良かったねシャル、イイ男判定もらえてるみたいじゃん?」 「全ッ然嬉しくないし、寧ろ要らない」 まぁ、アレじゃあ・・・ね? 「自分は好かれていると思い込んでいる可哀想な女よ。実際は好かれている処か鬱陶しがられていることすら気づけない馬鹿な女」 パク・・・キツイ・・・・
「、気をつけなね?」 「へ?」 「あの女は自分が狙っている男に近付く女には嫉妬心を丸出しにするのよ。とてもタチの悪い、ね」 「に何かする可能性があるから団長も連れて来たんだと思うよ?」 「にはシロガネがいるから大丈夫だと思うけど、気を付けるに越したことはないわ」 「分かった。気を付ける」 「いざとなったら、殺してでも逃げるのよ?」 「シロガネに殺させちゃえばいいよ」 「・・・・・・一応クモの仲間なのでは?」 「アレを仲間と思っているはずがないでしょ?」「オレ、アイツと4番嫌い」 どれだけ嫌われてるんだよ・・・・ 「アイツを仲間って思っている奴いるのかな?」 「いないんじゃないかしら?団長ですらあの対応だし」 「じゃあなんでクモのメンバーなの?」 「前の8番殺して入ってきたんだよ。その時はまだ猫を被ってたからね」 「その時から女に対しては嫉妬心燃やしてたわよ?」 「パク達が相手にしなかったから余計に対抗心を持つようになったんじゃない?」 「あら?何故私達があんなのの相手をしないといけないのかしら?」 スゴイ言われよう・・・・
オリキャラ(でも8番の時点で死亡決定済み)のビクスさん、ヤな女ですね~。 ビクスはvixenからきております。名前からして悪役決定、みたいな?(笑) |