天災は忘れる前にやってくる58.5 後編


「んんっ!んーっ」

執拗に弄られて過ぎて、乳房が痛くなってきた。

「真っ赤になって痛そうだね。可哀相に」

だ、誰の所為でッ!!///

気持ちとは裏腹に身体はビクビク反応してしまう。

、反応がいいのは分かったから、もう少しキスに集中したら?」

な、なら、胸から離れろ、ッ!!

「そんなに胸が感じる?」

えぇい、うるさいッ!///

「・・・そうだ。シャルも違う所にキスしてあげたら?」

はい?違う、所?

クロロの言葉に反応して、シャルがキスを止めた。

唇が離されたので、それ以上考える事なく呼吸を繰り返す。

「はぁっはぁっはぁっ・・・」

「クロロ、ナイスアイデア♪」

な、なんかヤな予感・・・

クロロがコートを地面に敷いている間にシャルが手の拘束を後ろから頭の上に変え、コートの上に仰向けに寝かされる。

「ちょっ?!」

どれだけ素早いのさ!!抵抗する暇なかったし!!

ってか、手が前に回せないッ!?

器用に結び過ぎだろッ!!

ジタバタしてると、二人が身体を抑えてきた為、起き上がれなくなった。

「な、なに?!」

「『キス20分間』に制限つけてないからね」

「例えば、ココ、とか」

「ひゃぁうっ!?」

なッ!?なッ!!///

「ひっ!にゃっっ!!?」

片方の胸に手とは違う感触のモノが触れた。

「も、ありってこと」

「かわいい声。オレもしよ」

「はぅっ、んなっ、やっ!ひぅっ!」

「気持ちいーの?」

口に入れたまま喋るな~ッ!///

「やぁっ!もっ、やめっ!ひっっ!?だっ、めっ!!」

「何がダメなの?」

「舐めるのが?」

「噛むのが?」

「吸うのが?」

「押し潰すのが?」

「口の中で転がすのが?」

「引っ張るのが?」

「口に入れて話す何のが?」

分かってんじゃねーかッ!!

それらはキスじゃないーッ!!

「ぜ、ぜんぶっ!!」

「えぇー、わがままー」

「どっち、がっ!あぅっ?!」

「・・・、止めて欲しい?」

普段なら超警戒する満面の笑みのクロロにも、働いていない頭では思考がまとまらない。

ただ今の状況をどーにかしてほしくて、必死に頷く。

「しょうがないな」

クロロとシャルが目配せしていたが気付かず止まったコトにホッとして力を抜いた。

「「ジャンケン・・」」

・・・じゃんけん?

「あー、負けた」

「んじゃ、俺下ね」

「ちぇっ」

・・・・・・?

二人の会話の意味が分からず、首を上げよーとした時、胸元にチリッとした痛みが生じた。

「っつ?!」

の肌白いからキスマーク付きやすいね」

「なっ!?///

も、やめっ!!」

モゾモゾと身体を動かしてみるが、全く気にする様子なく次々に跡を散らしていく。

「ドンドンやらしくなっていくねー」

「だっ・・れのせっ・・・ひぅっ!?」

のエロい声が悪いんじやないか?」

「触り心地好い肌もね」

「感じやすい身体もだよ」

「確かに思ってた以上に感じてるよな」

「ココまで反応すると思ってもみなかったし」

「うっさ・・やっ、なにっ!?」

突然ズボンが下げられたコトに驚き、抵抗を忘れてしまう。それをいい事にズボンを全て抜き取られてしまった。

「なっ!返しっ!!」

脚をバタつかせて訴える。

「逆に誘ってるようにしか見えないよ?」

「っ!?///」

その言葉に思わず動きを止めると膝を持たれる。

「くっ!!」

「止まってくれてありがとう」 「簡単だね~」

クスクス笑いながら言ってくる二人に、どうしようもない焦燥感に駆られた。

「・・・・・・・本気でヤるつもり?」

「そうだけど?」

「今更この格好でダメって言うつもり?」

「こんな格好になりたくてなった訳じゃないし、ダメって言えるならいつまでも言うけどさ・・・」

「じゃあなんでそんな顔をしてる?」

「オレ達とヤるのがそんなにイヤ?」

顔に出てたらしく少し真面目に聞いてきた。

「わかんないよ、今までシたコトないし。

ただ、絶対にイヤとは思わないし命令されたら従わないといけないなぁとは思ってるけど・・・」

「けど?」

「そんな風にしか見られなくなるのは、なんか悲しいなぁって思っ・・・ッ」

ヤバ、涙出てきた。

 

 

「はいはい。俺達が悪かった」

「まだには早過ぎたね」

「・・・20歳越えてるもん」

「SEXに夢持ってるならまだ子どもだよ」

「SEXだけの関係になりたくないだけだよ」

「そーゆーコトにしといてあげる」

「さて、帰るか」

「ペナルティも終わったしね」

・・・・・そーいや。

「2回目のアラーム、鳴った覚えないんだけど・・?」

「気のせいじゃない?」

「鳴ったのに気付かなかっただけじゃないの?」

・・・・・・

「シャル、携帯貸して」

「変な所で勘がいーんだから・・・」

渋々携帯を渡してくる。写っていた表示は『2'36"』。

「途中で止めたなッ!?」

「鳴ったらもしかしたら我に返っちゃうと思って」

「まぁ、あの状態ならわからなかったかもしれないけど」

ひ、否定はできないけどッ。

「ズルい!卑怯者ッ!!」

「いーじゃん、気持ち良くなれたんだから」

「よくないッ!!」

 

 

 

 

以上、ありえるかもしれない(ってか8割方ありえたであろう)IF話でした。
クロロとシャルの両名に襲われる主人公。結局、未本番だけど。
どっちか決めれなかったので二人にしました。
ここのクモの連中は何だかんだ言って貞操観念が低いです。パクも主人公が嫌がってるから言ってるだけ。
フィンクスも心配はしてるがそこまで大きく考えてない。ってか、この腹黒二人を敵に回す方が厄介だと思ってる。
って感じです。