天災は忘れる前にやってくる63
──────『グルルルル・・・』────── ──────『・・・・・・か!?相手になってやるぜ!!』──────
──ん・・・五月蝿い・・・ 「んー・・・シロガネ?何遊んでんの?五月蝿くて寝てらんない・・・」 「あそッ・・・飼い主はやっとお目覚めかよ」 「ぅー・・・?」 覚えのない声に疑問を抱きつつ、辺りを見回す。 あ、美人さんみっけ。 「オネーサン綺麗だね、後でお話しません?」 「・・・・・私は男だ」 「えぇ~、なーんだ」 つまんなーい。 「プッ、間違えられてやんの」
「レオリオ」
そっちのヤツは、れおりおってゆーんだ? ・・・・ん、レオリオ? ってコトはこっちはクラピカ、か? 考える間もなく、もう関わり持っちゃった・・・? ・・・・ま、手間が省けたって思っておこー。
それにしても、噂に違わず 「美人さんだ~」 「顔の美醜は関係ないだろう。中身が重要だ」 おぉ、真面目~。 「え~、顔も重要じゃない?綺麗だと鑑賞するのも楽しいじゃん」 外見だけならクロロもシャルも好きさ。(中身も伴ってたらもっとイイのに・・・) あの中身で外見も最悪だったらクモは終わりだね。 「美人でもヤロウを鑑賞する気にはなんねーな」 「そう?」 鑑賞するだけならどっちでもイーと思うけど? それにしても、試験以外で走ったっけ? 「ところで、何で走ってるの?」 「今がハンター試験最中だからに決まってるだろッ!?」 ・・・アレ? 「えッ!?試験始まってんの?!シロガネ、起こしてって言ってたじゃんか」
「グルルル・・・」
起こすまでもなかったって?確かに乗ったまま受けよーと思ってたけどさ。 「あー、ありがと・・・」 「お兄さんこの子とホントに仲いいんだね」 おぉッ?!ゴンから話掛けてくれた! 「ありがとう少年?」 まだ名前知らないから呼んだらヤバイしな。 「君、年いくつ?」 おぉッ自己紹介シーンかッ?! しかしキルア、ボクのコト無視かよ。 どれだけゴンにラブなんだ!! 「もうすぐ12歳!」 「・・・・・ふーん」 気になってる気になってる♪ 「やっぱオレも走ろっと」 スケボーを跳ね上げキャッチするキルア。やるぅー。 「かっこいー」 「オレキルア」 「オレはゴン!」
「ねぇ、君は?」 ゴンがこちらを向いて聞いてくる。 ホント、目とか髪質とか親父そっくりだな。 「ボク?って呼んで」 「?って・・・・・」 驚いてボクの方を見るキルア。 フッフッフッ、やっと気付いた? 「久しぶり、キルア?」 「やっぱかよッ?! 何だよ!?お前も試験受けに来てたのかよッ?!」 「驚かそうと思って♪」 「キルアと、知り合いだったの?!」 「そー、キルアがハンター試験受けるって連絡してきた時にボクも受けるコト内緒にしておいた♪ でも、全然気付いてくれないんだもん・・・」 「顔全然見えてねーのに分かるわけないだろッ!!大体、会った時と髪の色も変わってるじゃねーかッ!!」 まぁ確かに。帽子+マフラーしてるし、ウィッグは茶色だもんね。 「それもそーだね」 「が来るって知ってたらオレだって探したし」 嬉しいコト言ってくれるじゃん? 「嘘は言ってないよ?もう少しで会えるって言ったし?それに、嬉しい驚きでよかったでしょ?」 全然嬉しくないって言ったら泣くよ? 「まぁ、な///」 う・・・・ 不意打ちでこの可愛さは詐欺だ。 「と、ところで、他の人の紹介はしてくれないの?」 ソコのレオクラじゃなかったレオリオとクラピカとか。 「あ、そーだった。オッサンの名前は?」 「オッサ・・・これでもお前らと同じ10代なんだぞ、オレはよ!!」
「「「ウソォ!?」」」 混ざれた♪ 「あーー、ゴンまで・・・ひっでぇ!!もぉ絶交な!!」 あ、クラピカが逃げた。 はッ!?クラピカの名前聞いてない!! ショゲてたらゴンが教えてくれました。
──────・・・・ドサッ──────
レオリオが止まった。
「レオリオ!」 「ほっとけよ。遊びじゃないんだぜ、ゴン」 「・・・・・・」 「も、虎に乗っけよーとか思うなよ?」 「しないしムリだよ。この子、女の人や子どもは好きだけど野郎は嫌いだもん」 まぁ、周りにいたヤツ等がマトモじゃなかっただけかもしんないけど・・・ 「なんつーヤツ・・・」
「・・・・・ざけんなよ。 絶対ハンターになったるんじゃ────!! くそったらァ~~!!」
・・・凄いよね。 あんなに限界って感じだったのにまだ諦めないで走り出すんだから。
でもねレオリオ、
60km走れてる時点で既に凡人ではないと思うんだけど?
主人公からみた原作組。所々でミーハー心が漏れ出ていますね・・・・(笑) |