天災は忘れる前にやってくる66
はー・・・・・ どんどんヤバい空気になっていく・・・・ 殺気が充満している空間には(否応なしに)かなり慣れたつもりだったけど、こんなにネットリしてたら全然別物だよ・・・
「ゴン、、もっと前に行こうぜ」 「うん、試験官見失うといけないもんね」 「そんなコトよりヒソカから離れた方がいい」 「同感、さっさと離れよ~」 ヒソカは化粧を取った時の顔は見てみたいけどそれ以外は近付きたくないんだよね。 なんか色んな意味で危険だし。関わるなって言われてるし。関わる気もないけど。 「ヒソカ?」 ゴン、このいるだけで 「アイツ、殺しをしたくてウズウズしてるから」 霧で姿が見えないのが逆に救いなぐらいの顔してると思います。 「霧に乗じてかなり殺るぜ」 「・・・」 「なんでそんなコト分かるのって顔してるね。なぜならオレも同類だから。臭いで分かるのさ」 「同類・・?アイツと?そんな風には見えないよ?」 「それはオレが猫被ってるからだよ。そのうち分かるさ」 「ふーん」 キルアが猫を被る・・・・ 被ったネコを脱いでも結局は、
ネコ。
「プッ・・アハハハハッ!!」 「急にどうしたの、?」 「い、いや・・か、かわいいニャンコだなってお、思って・・・ッ」 「ッ、喧嘩売ってんのかよっ!?」 「ゴメンごめん」 あ~・・・オモシロかった。 でも、キルアの猫被り、かなり剥がれてると思うんだけど? 「大体、ネコなのはの方じゃねーかッ!!」 ん?ボク、目や手がネコ化することないけど? 「オレあそこでがなんて呼ばれてたか知ってるんだぜ、黒猫? 「何故その名を知ってる~ッ!?」 テレビに写ってた時に実況アナウンサーが言ってた」 あの糞アナウンサー・・・今からでも遅くないし、殺りに行こうかな? 「日常とか性格を考えると、キルアの方がネコっぽいじゃんか!?」 「なんだとッ?!(確かにネコっぽい生活してたかもしんねぇけど・・・でも)も十分ネコっぽいじゃねーか!!」 ・・・・・そーかも? 「二人とも仲いいねー」 「ゴンとクラピカとレオリオだって仲いいじゃん? 年齢も雰囲気もバラバラなのにどーやって知り合ったの?」 「船が一緒だったんだ!」 「じゃあ楽しい船旅になったんだね」 「うん!!」 「おいそれより巻き込まれねー内にさっさと離れよーぜ」 「分かった。 レオリオ───!!クラピカ───!!キルアとが前に来た方がいいってさ───!!」
──────『どアホ―、行けるならとっくに行っとるわい!!』──────
「そこをなんとか頑張って来なよ―」
──────『ムリだっちゅーの』──────
「オイオイ、緊張感のないヤツ等だな、もー」 「その言葉を全く緊張してないキルアが言う?それにさっきまでボク等もやってたじゃん?」 考えてみると結構くだらないコトで。 「・・・そーだな」
──────『うわあぁぁッ!?』────── ──────『ひいぃぃぃッ?!』──────
「なんであんな離れた方向から悲鳴が?!」 「騙されたんだろ」 「霧が濃くなってきたからね。ココに住む生き物も活発になりだしたんじゃない?」 「(まさかクラピカとレオリオもあの中に・・・)」 「ゴンッ!!」 「え?何?」 「ボヤッとすんなよ。人の心配してる場合じゃないだろ」 「うん」 「見ろよこの霧、前を走ってる奴か霞んでるぜ。一度はぐれたらアウトさ。せいぜい友達の悲鳴が聞こえないよーに祈るんだな」 まぁ、期待は裏切らないんだけどね?
──────『ってぇーッッ!!!』──────
「!! レオリオ!!」 「ゴン!!」 「あーあ、行っちゃった」 「ったく、オレは忠告したからな・・・」 「心配?」 「ばっ、バカ言えッ!?誰もんなコト言ってねぇだろッ!!」 「じゃ、寂しい?」 「寂しくなんかねーッ!!」 「ゴン、いい子だもんな」 「人の話を聞けーッ!!」 キルアのツンデレ発言を無視して話を進める。 「きっと追いついてくるさ」 「だから人の話を聞けって!!大体、こんな霧の中逆走してったんだぜ?しかもヒソカの方にッ!!ムリに決まってんだろ?!」 「そぅ?どーにかして追いついて来そうじゃない?」 「絶対ムリだろッ!!」 「じゃ賭ける?」 「いいぜッ!!オレが勝ったら言う事一つ聞けよ?!」 「んじゃ、ボクが勝っても同様ね?」 「後で吠え面かくなよッ!!」 「そっちこそ?」 あ~、楽しみ♪ 何お願いしよっかなぁ~?
キルアはツンデレ♪(になってしまった) |