天災は忘れる前にやってくる68


そーいえば、ヒソカがいるってコトはレオリオもいるはずなんだよな~?

木にもたれ掛かっているはずのレオリオをそれとなく探すと、少し離れた場所にレオリオが足を投げ出し座っていた。

あ、いたいた。どーしよっかなぁ?

ココだとちょっと遠いんだよなぁ・・・と考えていると、主思いなシロガネがレオリオからあまり離れていない集団から抜けてて走ってきた場所から遠くなる位置に歩き出した。

グッチョイス、シロガネ!

 

「なんだよ、いきなり動きだして?」

キルアが不思議そうに聞いてくる。

そりゃあ、を追求する為。

じゃ、納得できないだろうなぁ・・・・

「オッサン臭が嫌になったんじゃない?」

「確かに嫌になるくらい充満してるもんな」

皆汗をかいてるから尚更、ね。

よし、ココなら適度に離れてて且つクラピカのあもシーンあ、ホントだが見れるッ!!

あれは是非拝まないとねぇ?

 

 

キルアとのじゃれ合いを続けていたら、クイクイとシロガネが服の裾を引っ張ってきた。

どうやらゴン達が息を切らせながら走り着いたらしい。

「キルア」

「あ?」

「賭けはボクの勝ちだね」

ニヤリと笑いながらゴン達を見つめる。

「どーゆー・・・・・マジかよ?クソッ、負けちまったじゃねーか・・・」

口では悪態を付きながらも、顔から喜びを隠し切れてないキルアは、かわいいツンデレだと思います。

 

 

──────『レオリオ!!』──────

 

ゴン達がレオリオに駆け寄って行く姿を見て、自然とそちらに足を向ける。

元気はゴンはカワイイと思う。しかし!!今注目すべきはゴンじゃなくクラピカッ!!

 

 

──────『うむ、腕の傷以外は無事のようだな』──────

 

──────『てめ・・・よく顔を見ろ、顔を』──────

 

──────『・・・・・・(あ、ホントだ)』──────

 

 

よっしゃあ、キタ────ッ!!

うぅ、カワイイよー・・・・

試験、受けに来た甲斐があった!!

「何やってんだ、?」

はっ、思わず拳握ってた。

「な、何でもないよ・・・」

「ふーん?」

危ない危ない。感動で悦に浸ってたや。

 

 

 

「なんで皆建物の外にいるのかな?」

「入れないんだよ」

「キルア、!!」

「よ」「さっきぶり」

「どんなマジック使ったんだ?絶対もう戻ってこれないと思ったぜ?」

「ボクは来ると思ってたけどね~」

「うっさい

「はいはい」

ボク等の言い合いを笑いながら見ていたゴンは、レオリオのオーデコロンの匂いで辿った経緯を話した。

 

「香水のニオイを辿ったーッ?!」

「うん」

「お前・・・・やっぱ相当変わってるなー、犬だろホントは」

「そうかな?」

「ネコなキルアに言われたくないよね~?」

「んだと?!」

「ホントのコトじゃん、否定できる要素がどこにあるの?」

「くっ、だってネコなクセに・・・・」

「まぁまぁ。ところで、何で中に入れないの?」

「見ての通りさ」「二次試験は正午から始まるんだって」

「変な唸り声はするけど、全然出てくる気配はないし。まぁ、待つしかないんだろうな」

ホントは唸り声じゃなくて腹の音だけどね・・・・・

「もうすぐだね」「うん」

 

 

 

 

──────正午──────

 

 

時計の針が真上を指した時、閉じていた扉がゆっくりと開いていった。

中に現れたのは椅子に座ったナイスプロポーションの女性と、その後ろにズドーンと座り込んだ大男。

んー、メンチさんもパクに負けないぐらい胸大きいな・・・・ブハラさんはウボォーとどっちが大きいかな?

 

 

「どお?お腹は大分空いてきた?」

「聞いての通り、もーペコペコだよ」

「そんなわけで二次試験は料理よ!!

美食ハンターの私達二人を満足させる食事を用意して頂戴」

「まずは俺の指定する料理を作ってもらい」

「そこで合格した者だけがあたしの指定する料理を作れるってわけよ。

つまりあたし達2人が“おいしい”と言えば晴れて二次試験合格!!

試験はあたし達が満腹になった時点で終了よ」

 

 

“おいしい”ねぇ・・・・・一ツ星シングルハンターの称号を持つ料理人に、“おいしい”と言わすヤツが何人いることやら・・・・・

「くそぉ、料理なんて作ったことねーぜ」

「こんな試験があるとはな」

 

 

「オレのメニューは、

豚の丸焼き!!

オレの大好物」

 

 

そこまで目を煌めかせなくても・・・・・

 

 

「森林公園に生息する豚なら種類は自由。

それじゃ、

二次試験スタート!!」

 

 

 

 

やっと二次試験突入。
相変わらず進み悪・・・・