天災は忘れる前にやってくる73


「次の目的地へは明日の朝8時到着予定です。こちらから連絡するまで各自自由に時間をお使い下さい」

 

「ゴンッ、ッ!!飛行船の中探検しようぜ!!」

「うんッ!!」

「あ、ちょっとパス」

「「えぇ~、何で~ッ!?」」

わ、ユニゾン♪

「シャワー浴びたいのとメンチさんにご飯作って貰いたいの」

「お前アレだけ食ってまだ食うのかよ?!」

「アレだけって、作ったご飯殆ど食べたのゴンとキルアじゃんッ!!」

「う・・・・」「あはは・・・・ごめん」

「とゆー訳で、1時間ぐらいしたら合流するよ」

「できるだけ早く来いよな!!」「後でねッ!!」

 

 

「元気なヤツ等だ・・・・」

レオリオの呆れ声が聞こえてきた。

コレくらいで疲れていてはこれからやっていけないよ?大体、ヤツ等クモの修行に比べたらこれぐらい・・・・

それに、ボク殆ど動いてないしね。

 

 

 

 

シャワーは個室タイプを見つけたので鍵を閉め、シロガネにチビシロになって貰い一緒に浴びた。

「浴びなくてもお前はあまり関係ないんだろうけど、気分的に気持ちいいしね」

 

「ミャー・・・・」

 

シャンプーして洗い流して、と。後は拭けば・・・・

 

──────プルプルプルプル・・・・──────

 

「わゎッ?!・・・・・もー、今お前がチビシロサイズでよかったよ・・・・」

水分を全部振るい落としたシロガネを横目で見つつ、自分も身支度を済ます。

最後にチビシロのブラッシングをして、 完成。

 

「グルグルグル・・・♪」

 

「綺麗になってよかったね」

世話をするのはやっぱ小さいほうが楽でいいね。

さて、次はご飯を食べに行きますか。

 

 

 

マーメンに聞いて教えて貰った部屋はココ、かな?

コンコンコン、とノックすると、中から「どうぞ」と返事がした。

「すみませ~ん」

「あら167番じゃない」「どうかしましたか?」

「メンチさんに用があってきました」

「あたしに?」

「はい。この豚肉と卵を使って是非『他人丼』を作って貰いたいと思って」

・・・・・あんたあたしを使おうってゆーの?

一ツ星シングルハンターの称号を持つメンチさんの料理を是非味わってみたいと思ってるだけです」

「知ってて言ってるのね・・・・いいわ、いい食材も持ってるし、『他人丼』なんてマイナーな料理知ってるなんて滅多にいないだろうから作ってあげる」

「ありがとうございます♥」

わーい、メンチさんの料理♪

 

 

色々聞かれながらも食べさせて貰った他人丼は最高でした♥シロガネ用のご飯も作ってくれ、実は動物好きだと判明。

シロガネに触って感動してました。

「うわッ、フワッフワ!!」

「ありがとうございます」

へへー、洗ったばっかだしね!

 

 

 

 

シロガネを褒めて貰い、お腹も満腹になり、ご満悦で試験管達と別れました。

次は、キルア達だね・・・・・

電話が手っ取り早いか?

キルアキルアっと。

 

『はい』

「キルア~?今どこ?」

『用事は終わったのか?オレ達は展望台に向かってる所』

「わかった。そっち向かうよ」

おっと、急がないとチャームポイントの話が終わっちゃう!!

 

シロガネを走らせ(途中何人か踏んだ気もするが気にせず)1分掛からず着いた。

「はーい」

「「」」

間に合った、か?

「早かったな」「オレ達も今着いた所だよ」

間に合ったみたい♥

「そう、ソレはよかった」

「「?」」

萌えは近場で見たいからね。

 

「キルアのさ・・・」

「んー?」

「キルアの父さんと母さんは?」

「ん────、生きてるよー、多分

多分小さ。キキョウさんの実力は知らないけどシルバさんは死なんだろ。

「何してる人なの?」

「殺人鬼」

暗殺者は殺人鬼とは少し違うんじゃない?

「両方とも?」

「あははははっ、面白いなー、お前」

「?」

「マジ面で聞き返すか普通?」

「え?だって本当なんでしょ?」

「・・・・・」

「あはははは」

「笑うな

「だって・・・・・」

「なんで分かる?」

「なんとなく」

「プッ・・・・なんとなくでバレてる・・・・」

「クソ・・・・おっかしいなー、どこまで本気か分からないコってのがチャームポイントだったのに」

「ふーん」

「クッ、・・・・・・・・・ッ!!」

「いい加減笑うのヤメロ\\\

「だって・・・・・」

“分からないコ”発言もその後のゴンの反応も面白くて・・・・照れた様子もカワイイし。

「あー・・・・面白かった」

「そーかよ・・・・」

「お騒がせしました。続けて続けて」

「ったく。んでさー、オレん家暗殺家業なんだよね。家族ぜーんぶ。

そん中でもオレすげー期待されてるらしくってさー」

長男次男差し置いて後継者扱いだもんね。

「でもさ、オレ嫌なんだよね、人にレールしかれる人生ってヤツ?

『自分の人生は自分で決める』って言ったら、親兄弟キレまくりでさー。

母親なんかオレがいかに人殺しとして素質があるがとか涙ながらに力説するんだぜ?!」

・・・・・・・・キキョウさんには悪いけど、あの金切り声で力説されたら流石にウザくなるよねぇ・・・・

「結局ケンカになって母親の顔面と兄貴の脇腹刺して家おん出てやった!」

豚君ミルキはともかく、キキョウさんは女性なんだし刺す所考えなよね、遺伝子を見るとかなり綺麗だと思われるんだから!!(←刺すのはいいのか?)

「今頃きっと血眼さ!!来たら速攻返り討ちだけど」

念が使えないキルアじゃ、返り討ちはかなり難しいよね。しかも相手操作系だし。

「ハンター資格取ったらまずうちの家族とっ捕まえるんだ。きっといい値で売れると思うんだよねー」

「キルアキルア」

「ん、何?」

「キルアの家族は捕まえなくても顔写真撮るだけでかなりの額いくよ」

思わず今撮りたくなるぐらい。

「そーなのか?」

「そーなのです」

 

 

 

 

しかしこの主人公、かなりマイペースに生き過ぎてない?
なんで操作系じゃないんだろ?
そして実は悪戯好きのシロガネ(チビシロ)、コレが気に食わない男だと派手になります(笑)
間違って拍手を先にupしてしまった・・・