天災は忘れる前にやってくる76


──────『皆様大変お待たせいたしました。目的地に到着です』──────

 

第三次試験、開始。

 

 

受験生にマーメンが試験内容を説明する。

「ココはトリックタワーと呼ばれる塔のてっぺんです。ココが三次試験のスタート地点になります。

さて試験内容ですが、試験管の伝言です。

『生きて下まで降りてくること。制限時間は72時間』だそうです」

 

 

下まで降りれたらどうでもいいんだよね?シロガネで外から行こうかな?

「うわ、すげ~」

「もうあんなに降りてる」

キルア達がロッククライマーの人に感心していた。

いや、トータルで言ったらお前等の方がよっぽどスゴイから。

「どこ?」

「あそこ」

「ふーん・・・・」

「あ・・・・・」

ゴンが何かに気付き声を上げる。

「ん?」

「あれ」

始めは点だった飛行物が近付くにつれ形が判りだす。

う・・・・・・やっぱキモい・・・・・・

人の顔のような怪鳥はロッククライマーを取り囲むと我先にと啄ばみ出した。

「エグい・・・・」

「外壁を降りるのはムリみてーだな。怪鳥に狙い撃ちだ」

「きっとどこかに下に通じる扉があるはずだ」

うーん、大人しく正規ルートから行こう。

怪鳥あんなのが近付いてきたら気持ち悪すぎてファイガで容赦無く消し炭にしちゃいそー・・・・

こんなとこで魔法使ったらヒソカ達や試験管に念と勘違いされそーだしね。

でも、どーしよーかなー・・・・トンパの代わりに皆と一緒にいくか、全く別の道に行くか・・・・・

、あっち探しに行こうぜ」

「あ、うん・・・・・ーッ!?」

ッ?!」

考え事をしながら歩いていた為、とっさに避ける事ができなかった。

そのまま落ちる。

 

すぐに地面につき着地すると、そこは四畳程の小さな部屋だった。

「落ちちゃった・・・・・・あ、シロガネ一緒じゃないや」

上で隠し扉があった所をタシタシ叩いている音がする。

このままだとあの子、壊してでも下りてくるな・・・

 

「試験管ー」

“なんだ?”

「上にいる虎、下ろしてくれない?」

“ダメだ”

「でもあの子、穴開けてでも下りてこようとするよ?

今は確かめてるだけだけどもう少ししたら穴あけ始めるよ?

あの子が通れる穴って事は大体の人が通れるよね?とゆーコトは皆そこから下りてきちゃう訳だ。

そしたら一人ずつ降りれるよーにした意味がなくなるね」

ホントは念獣だからすぐに傍に来れるけど、試験でシロガネを念獣って明かす気ないし?壁を壊して来いって念じたらすぐに実行すると思うよ?

“・・・・・・少し待て”

 

暫くするとガコンという音と共にシロガネが下りてきた。

すぐさま近寄ってきて顔を押し付けて来たので撫でて落ち着かす。

こういう動作すると普通の動物と変わらないよね。自分でも念獣って忘れそーだ・・・・

「さて、じゃあ行こうか」

改めて壁に書いてある事を読む。

 

『クイズの道

道にあるクイズに答えながら進まなければならない

正解は安全簡単の道を 不正解は危険困難な道を通れ』

 

ふーん。

置いてあるタイマーをつける。タイマーには残り時間と1~5の数字が書かれたボタンがある。

「○×じゃ無いんだね」

ま、どうにかなるでしょ。

 

 

『「RABBIT」を「ENOOVG」と表す暗号がある では、「MONKEY」は次のうちどのように表せるか?

1.ZBARXL  2.ZBAXRO  3.ZABXRL  4.ZABMOR  5.ZBAXRL』

 

 

『A~Eの発言のうち、本当の事を言っているのは1人、後の4人は嘘をついている 1位は誰か

A「Dが1位です」  B「Eが1位です」  C「私は1位ではない」  D「私は1位ではない」  E「Aが1位です」

1.A  2.B  3.C  4.D  5.E』

 

 

様々な問題が出てきて、正解の道は一本道で端に階段があり1階ずつ下りれるようになっていた。

始めは楽しく問題を解いていたが、次第に問題が難しくなり、解くのも飽き始めた。

「も~飽きた・・・・・穴開けて下りよっかなぁ・・・・・・」

ブチブチ文句を言っていると、解答を押し間違えてしまい、不正解の道が開かれた。

「あ、ヤバ・・・」

初めて開かれた不正解の道は薄暗く不気味な雰囲気が漂っている。

「・・・・・・もし、グロテスクなモノが出てきたら、燃やし尽くしてやる・・・・・

シロガネの背中に乗り、不正解の道に入っていく。

 

 

 

建物の壁に沿うように曲がっている急な下り坂になっている道を進んでいくと何かの音が聞こえた。

 

──────ガタン、ゴロゴロゴロ・・・・・・・──────

 

「・・・・・・・こーゆー時のお約束ってさ、

 

大きな玉が転がってきたり・・・・・来るよねーッッ!!」

直径10mはあろうかという鉄製の大玉がすごい勢いで転がってくる。

慌ててシロガネを走らせる。チーターも真っ青な速さだね。

 

 

暫く大玉と追いかけっこをしていると、遂に行き止まりに辿り着く。

唯一の逃げ場は上の方にある窪みだった。

シロガネは迷うことなく跳び上がり、普通の人間では届かないだろう窪みに入る。

 

──────ゴロゴロゴロ、ガッシャーンッ!!ガラガラ・・・・・──────

 

「イン●ィ・ジョーンズかよ・・・・・」

 

 

 

 

始めは外から行こうかとも考えていたのですが、あまりにも主人公が動いてないので少し頑張ってもらおうかと。(笑)
例に乗せた問題の答えは一つ目が5、二つ目が3です。