天災は忘れる前にやってくる81


携帯でネットをしたりシロガネと遊んだりして時間を潰していると、残り時間が3分を切った。

そろそろ、か。

周りも動く準備をしつつ待っている。

 

“残り1分です”

 

放送がかかったすぐ後ぐらいに一つの扉が開いた。

来た・・・・

 

騒いでる彼等にゆっくりと近付く。

「おつかれ~」

ッ!!」

「何か皆ボロボロだね?」

「散々な目に遭ったぜ」

「最後は土木工事だしよ」

「でも面白かったよね!!」

「そー思ってるのはゴンだけだぜ・・・・」

「アレを面白がれるとはゴンだな」

「何か色々あったみたいだな?」

ま、知ってるけど。

「半分はオッサンの所為だけどな」

キルア・レオリオがトンパをじろりと睨む。

「トンパさんが一緒だったの?」

「あぁ」

ホント御愁傷様だよね。(ボクだったら生理的嫌悪で我慢できなくて殺ってるかも・・・)

も一緒だったら良かったのにね」

「そーだよ、が一緒だったらこんなムカつく野郎と行動を共にしなくて済んだんじゃねーかッ!!」

しょうがないじゃん?先に落ちちゃったんだし。

「あん?」

「んだよ?」

「止めろレオリオ。結局無事に全員合格できた。これ以上険悪になる必要はない」

「だがよぉ・・・」

まだまだ納得していないレオリオにトンパは鼻で笑った。

「ま、精々次も頑張ってオレに無様な姿を見せてくれよ」

 

・・・・・・・・無様な姿を晒すのはどっちだろうねぇ?

 

「んとにいけ好かねぇ野郎だぜ」

 

ホントに。四次試験が楽しみだ・・・・・・

 

「(ブルッ。なんか悪寒が・・・・)」

「相手にするだけ無駄だ」

クラピカはスゴイね。一緒に行動していないボクですらムカつくのに。

「出口が開いた見たいだし、行こうぜ」

キルアの声に皆歩き出す。

はぁー、久しぶりのシャバだー(笑)

 

 

 

 

外にはパイナップル頭リッポーさんが待ち構えていた。

「おめでとう合格者の諸君。君達にはこれに乗ってもらう」

リッポーさんが指を鳴らすと飛行船が現れた。

ハンター協会って無駄にノリいいよね?(普通指パッチンじゃぁ聞こえないよね?)

・・・あれ?すぐにクジを引くんじゃなかったっけ?

移動してからだったっけ?ま、いっか。

「また飛行船かよ・・・・」

「いいじゃん景色綺麗だしさ!!」

「景色なんて見飽きてんだよ」

まぁキルアの家高いもんね・・・・

「いいじゃん楽で」

はシロガネに乗ってて歩いてねーだろうがッ!!」

ま、ね。

 

 

 

「次はどんな試験なのかな?」

「多数決はもう嫌だ」

キルアがゲッソリとしながら言う。

「なんで?」

「さっきの三次試験、オレ達“多数決の道”ってヤツだったんだ──────・・・・」

ゴンとキルアが道程を色々教えてくれる。

「・・・・──────それで皆無事に着けたの」

「普通あんな時に壁壊すって思いつくか?」

「だって素手で壁壊してた人いたじゃん」

「だからってよぉ」

「へぇ、スゴイね。でも、壁より扉の方が薄かったんじゃない?」

「・・・・・・・は?」

「だって扉は殆ど同じ厚さだったし、そんなに頑丈じゃなかったしさ。斧とかがあったなら穴開きそうだったよね」

周した武器だと確実に貫通できただろうし。寧ろ一発で壁も壊せるか。

「そーいやそーだね。あったまいい!!」

「・・・・・ゴンの考えもぶっ飛んでたけど、もかよ・・・・」

「えー、ボクは普通だよー?」

「普通じゃねぇ!!」

まぁ、前から思ってた事なだけで今思いついた訳じゃないしね。

「ねぇねぇ、の方はどんな道だったの?」

ゴンがワクワクした様子で聞いてくる。

「ん?“クイズの道”ってヤツだったよ。ひたすらクイズを解いていくの」

「うげぇ・・・・」「うゎ・・・・」

「最初は楽しかったんだけどね、途中から飽きちゃって・・・・」

「「・・・・・・・・」」

「結局間違えた方が早く着けたみたいだけどね」

 

ホント試験管の性格の悪さが滲み出てるよね・・・・

 

「オレ・・・・そっちじゃなくて良かった」

「オレも・・・・」

ゴンもキルアもクイズとか苦手そうだもんね。

 

 

 

 

三次試験試験終~了~。
しっかし、ハンター試験はいつ終わるんだ・・・(苦笑)