天災は忘れる前にやってくる83
さっきの出来事で妙に疲れたので、その後はすぐに部屋に戻りベットで爆睡。
──────グガガガ・・・ゴゴゴゴ・・・・ビュー・・・・──────
「・・・・・・五月蝿い」 周りの五月蝿さに目を覚ますと外が凄い事になっていた。 「・・・・・・・・・えっと、ココにいるの、ヤバい?」 ・・・えっとぉ、竜巻みたいなのが来てかなりの高潮になるんだっけ? ってコトは、高い所高いところ・・・・ 「・・・・展望台に皆集まってたか?」 まぁ、行って見るとしよう。
「今はただ、待つしかねぇか・・・・」 「あ、いた」 「「「「ッ?!」」」」 「無事だったのか?!」 「心配したんだよ!」 「いねぇから海に出たのかと思ったぜ」 「今まで何処にいたんだ?」 「え?寝てた」 「「「「・・・・・・・・・・・」」」」 うわ、ココにいる全員に絶句された・・・・だって疲れてたんだもん。 「あの後、ずっとか・・・?」 「お前なぁ、少しは周りの空気読め!!」 「外見て客室で寝てたらヤバそうかなと思ったから展望台に来た」 「ヤバくなさそうだったら来なかったのかよ?!」 「うーん、多分?」 「どんだけマイペースなんだよ?!」 「ある意味大物だな・・・・」 えー、だってやそこらの自然災害で怖がってたら自然人災(※某犯罪集団のじゃれ合い・強化系+変化系の喧嘩・ヤツ等のストレス発散・・・ete)なんてやってらんないもん。 「んで、皆何してるの?受験者コレだけだったっけ?他は?」 「あぁ、お前知らねぇんだよな」 ホントは何となく知ってるけどね。 「実はね────」 「じゃあ、ゼビル島って言う所の地図とコンパスがいかにもな所にあって、他の受験生はクラピカやハンゾーの言葉を聞かずに海に飛び出して藻屑に消えた、と?」 「まぁ、簡単に言うとそーだな」 「んで、残ったメンバーでリーダーを決めて団体行動を取るコトにした、って訳?」 「あぁ、リーダーがハンゾー、サブリーダーがクラピカだ」 「ここは助け合って乗り越えるしかなさそーだからな」 「ふーん・・・」 ヒソカや あの2人だったら泳いででもやっていけそうだし、岩とかも簡単に砕いちゃうしな~。 念ってホント何でもありだよね~。(2人は別格なんだろうけど) まぁ、ボクでさえシロガネ使ったら1人でなら行けるだろうしね。 「も協力してくれ」 「いいけど、ボク(クモの皆に比べると)体力ないからね? なんたって、
殆どシロガネにやらせるぐらいだし?」
『・・・・・・・・・(確かに)』 何か全員納得してる空気が流れてる・・・・なんか複雑(ホントは自分でも走れるもん!!戦えるもん!!面倒臭がっただけだもん!!) 「・・・まぁ、やれる事をやってくれ」 「りょーかい。ま、和を乱さないよーにはするよ」 協調性をまず教育される日本教育で培ってきた実力、とくと見よ。(コッチ来てからかなユルくなっちゃったけど)
「・・・・・・・、」 レオリオにコソコソと小さな声で呼ばれた。 「なに、レオリオ?」 うーん、近くで見るとまぁカッコいいんだけどなー?普段はどーしてあんまカッコよく見えないんだろ? やっぱ短絡的&エロい発言が多いからかな?(エロさはカワイイもんだけど・・・クロロとシャルに比べたらッ) 「あのよ、ハンゾーも言ってたんだが、『ワ』ってなんだ?投げ縄の事か?」 それは『輪』。 「その『輪』じゃなくて、『和』は・・・・・・集団がまとまっている状態とか、仲よくして協力しあう気持ちとかのコト、みたいな?」 「スシの時といーヤケに詳しいな。ジャポン出身者か?」 「近い文化の所だったんだよ」 「へぇ?」 かなり、ね。
「みろ、潮が引き始めたぞ!!」 「ふぇー、やれやれ」 レオリオの言葉にトンパが安堵する。 「落ち着いている場合ではない」 それを打ち消すかのようにクラピカが日誌を見ながら発する。 「24時間後、第二波が来る。 しかも今度は・・・・・」 クラピカの視線に釣られ上を見ると壁の上までフジツボがついていた。 「こ、こんな所まで来るってのか?!」 察したレオリオが叫ぶ。 「いや、24時間後、 この海域から全てが消える」 クラピカの言葉に皆絶句する。
それにしても・・・・・・・ レオリオとトンパ、結構仲いいよね? そーいやアニメ見た時も思ったな~、エクストラの時って悪役も皆仲良くしてるよね? 命掛かってるから仲良くできるのかな?でも、別に助けなくても問題ないだろうって時も助けてるよね? 悪役になりきれてない悪役、腐っていてもプライドはあった、ってコかト? でも、ココで仲良くさせておきながら四次試験では命狙わせるんだからハンター試験ってエグイよな。(命取るかどうかは人にもよるけど) 流石は狸爺率いるハンター試験だな。
潮が引き始めたので、皆で甲板に下りてみるコトになった。しかし、途中キルアとゴンだけが違う所に向かおうとしていたので声を掛けた。 「キルア、ゴン、どこいくの?」 「ブリッジに行くんだ」 「ブリッジ?」 「あぁ、ココの主電源が生きてるから動かせないかと思って」 あー、そーいやこの船動くんだっけ? 「へぇ?じゃあ動くかもしれないね、この船」 「それを確かめに行くんだ」 「も一緒に行こう」 「わかった」 甲板に行くより面白そうだ。
「ここだよ」 「このボタンを押すと、ほら」 メーターが動き出す。 「あーホントだ。 これ、クラピカ達に言うべきなんじゃない?」 「だな」
ブリッジから外へ出る。向こうはどうやってこの島を脱出するか話していたらしい。 「あの潮を乗り切れる様な船なんて何処にもないぞ・・・」 「船ならあるよ」 彼等の会話を聞いていたゴンが叫ぶ。 「この船があるじゃない!!」
別に日本教育を批判しているつもりはないです(集団生活していく中では協調性も大事だしね) 主人公は始めからこんな破天荒&マイペースな性格ではなく、ハンター世界でクモと関わり念を覚えたからこーなった。 良くも悪くも彼等に感化されていますね。 |