天災は忘れる前にやってくる86
「・・・・・ぅ」 クラピカが頭の怪我に手を当てながら目を開ける。 ・・・やっぱいくら女顔であっても男だね。手は大きいや。 クロロもシャルも手は大きいもんなぁ・・・・・(そして、あんな顔でエロいのは詐欺だよな・・・・・)
「・・・・・・・・・・・」 意識がまだはっきりしていないらしくボーッと視線を漂わせている。 うゎー・・・・ヤバいマジ 寝顔も間近でじっくりたっぷりしっかり堪能したけど、このボーッとしたあどけなさも何とも言えないなぁー・・・・
「・・・・・・・?」 「おはようクラピカ」
「・・・・・?!?!////」
あ、気付いたみたい。 状況を理解したらしく大慌てで起き上がる。
「なッ、なッ?!」 混乱しているらしく言葉にならず口をパクパクさせている。 「何が聞きたい?船のコト?怪我のコト?皆のコト?膝枕のコト?」 そう、実は膝枕をしていたのです。 ただフザけてやってみただけなんだけどね。 取り敢えず、人間の頭は思った以上に重いコトが分かった。 「・・・・・悪いが、一つずつ確かめて言っても構わないか?」 「はいはい」 「先ず、船は?」 「ご覧の通り、無事浮かんでるよ。他の人達も無事だと思う。 ゴンも、レオリオも、ね」 「そうか・・・」 明らかにホッとした様子で呟くクラピカ。 素直だねぇ・・・・ 「この怪我の手当てはがやってくれたのか?」 「んにゃ、誰か違う人がやってくれたみたい。ボクも腕の三角巾してくれてたし」 「そうなのか?(ハンゾーかレオリオか?) では・・・・・・・・何故膝枕なんだ?」 「嫌だった?」 「いや、嫌な訳ではないのだが・・・・・///」 照れちゃってカワイー♥ 「隣に座ってたら船の揺れでクラピカが倒れてきて、動かそうにも手がコレだから動かせないしクラピカも床に直接寝るよりもクッションがあった方が身体に影響がないかなって思った(って言えば納得してくれるかなって思った)からそのままにしてたんだよ」 「そうか、迷惑を掛けたようで済まない。感謝する」
・・・・・・・今の、信じちゃうんだ? なんか罪悪感が・・・・・ 実際は“腐純”な動機なので、変に後ろめたかった。 「ど、どういたしまして。 それより、もう大丈夫なら外に行こう?」 「そうだな」
外に出ると陽が登り始めていた。 「眩し・・・」 グラサン欲しー・・・レオリオから奪うか。 「・・・・朝日は何度見てもいいものだ。それも、和のお陰があったらばこそ」 壁に凭れていたハンゾーがクラピカに握手を求める。 クラピカはそれに答えた。 「リーダーとして礼を言う。 ありがとう」 「こちらこそ」 ・・・・・・・ハンクラは好みじゃないなぁ。 感動的なこの場面でこんなコトを思ってるのはいくらなんでも腐り過ぎかな?
「もお疲れ」 「大丈夫!何もやってないから!!」 マジで何もしてねーな。 「してねぇのかよ?!お前ッ、ココで何してたんだよ?!」 「んー、クラピカの仕事ぶりを見てた?」 「だけかよ?!」 「いや、私はが傍にいてくれて感謝している。がいてくれたから私はあの時ゴンを信じることができた。 のお陰だ。ありがとう」 クラピカが甘い微笑みを浮かべてお礼を言ってきた。 「ッッ!!/// 別に、大したコトしてないし!!気にする必要ないよ!!」 だからその蕩ける様な微笑はヤメテ!! そんな顔でそんなコト言われたらハズいからッ!!
──────第三次試験エクストラ、25名合格──────
はいやっと終わりましたエクストラ。長かった・・・(笑) 早く試験終わらせたいと言いながらエクストラってアホだろと思いつつ、でもこんな萌えの宝庫を放っておく事もできず結局入れてしまいました。 思うんだけど、アニメの製作者って絶対(腐的要素を)狙ってるよね?(その狙いにハマってるけど・・・) |