天災は忘れる前にやってくる89
「あるこう あるこう わたしはげんき~♪」
朝の腹ごなしに絶をしながら(でも唄ってるから意味無し)戻ってみるとスパーさんは既にいなかった。 「ありゃ、いないや・・・・・シロガネ、辿れる?」
「グルルル・・・・」
シロガネに捜させると、あまり離れていない位置だったらしくすぐに見つけれた。
「・・・・・・・・・」 鋲で木に縫い止められた姿となって。
すぐに目線を逸らし見なかった事にする。 死体を眺める趣味はない。 「・・・・・・・行こう、シロガネ。プレートはイルミに渡ったみたい」 そのままヒソカに渡るだろうから捜すだけ無駄だ。 「キルアの所へ行こう」
と、思ってたのに、考えずに歩き過ぎた・・・・・・ 「どーしてヒソカとイルミ揃い踏みの所へ来るかなぁ・・・・・」 彼等が円をしてないのが救いだよね。(そして気配を消していてよかった・・・) 彼等にバレないよーに移動していると、ゴンを見つけた。 そっか、ゴンもこの時いたっけ。 でも、下手に声を掛けたら見つかる可能性があるんだよね・・・・・ 見守りつつ通過っと。
をするはずが、何故かゴンと目が合ってしまった。(野生のカン?) まぁ気付かれたなら無視する必要もないのでゴンに親指を立てガンバレとエールを送っておいた。(ゴンは頷くのが精一杯だったみたいだけど) そして、厄介な場所からある程度離れてからキルアの探索を再開する。 キルアは珠を持っているのですぐに居場所が分かった。
着いた時は丁度3兄弟が揃った所だった。 「ちょいと手間取っちまった」「そっちはもう終わってるよな」 ・・・・・・『ちょいと手間取っちまった』と『そっちはもう終わってるよな』か。 ってコトはコイツ等はすでに自分のターゲットのプレートを持ってるってコトだ? 3兄弟のプレート(3)+上二人のターゲットのプレート(2)-キルアとハンゾーのターゲットのプレート(2)=3 だね。 ラッキー♪ 「なぁボウズ、プレートをくれねーか。大人しく寄越せば何もしない」 ・・・ハンター試験受けに来て素直に渡すヤツ、いるのかなー? 「バーカ」 キルアの答えを聞くとイモリはキルアの鳩尾を蹴った。(思ってないタイミングだよね) と同時にキルアがイモリのポケットからプレートをスる。
・・・・・スゴーい。キルアの行動、見えたや。 動体視力向上と修行の成果だね。
「198番か」 キルアがスッたプレートを見せる。 見せられて初めてプレートをスられたコトに気付いたイモリ。 「オレの欲しい番号と一番違いってコトは、ホントに199番はそっちの2人のどっちかかな?」 そーだって言ってるのに~。 キルアの強さを垣間見て、3兄弟が警戒し出す。 今更だよねー。
それにしても、ハンゾーはどこだ? あ、いた。木の上だ。 ・・・・・・忍者って木の上好きだよね。やっぱ隠れ易いのかな?木の葉隠れってヤツ?
意識を飛ばしていると内にキルアは軽く木を駆け上がり、イモリの後ろにつく。 あ、キルアがハンゾーのいる木に登ったもんだからハンゾーがすっごくビビッたた顔してた。あはは。 「ねー、アンタが199番でしょ。ちょーだい?」 ネコキルアかわいい♥ じゃなくって、このままだとアイウ兄弟(アレ、何か違う?)が逃がされる!! それは滅茶苦茶 「コレでオレはOKっと。 あー、が取っとけって言ってたな・・・・・」
「そー、だから頂戴?」 「ッ?!」 バッと臨戦態勢を取るキルア。 気配を消していたから気付けなかったらしい。 スッゴイ怖い目で睨まれた・・・・・・ 「・・・・何だか。脅かすなよなー、もーちょいで攻撃する所だったじゃん」 ゾル家にはドッキリできないね・・・・・ 「ゴメンゴメン。邪魔しちゃ悪いと思って」 「・・・・・・何時からいた?」 「んー?ちょっと前だよ」 「ふーん・・・(オレが気付けなかった、クソ・・・)」 納得してない雰囲気ですがココは敢えてスルーさせていただきます。
「キルアキルア、彼等のプレートは?」 「あぁ、持ってるぜ」 「何枚?」 「2枚だけど?」 足らないんですよ、それじゃあ。 「後2枚彼等から貰って?」 「はぁ?」 あれ、気付かなかった? 「彼等が自分達のターゲットから奪ったヤツ」 「セコ・・・・・大体、2枚余ってんだから1枚でいいだろーが」 セコいなんて失礼な。 「戦略と言え。それに余分に持ってて損はないし、1枚欲しい人もいるみたいだしね? ねぇ、ハンゾー?」 「?!」 ボクの言葉にキルアが警戒する。
静寂が辺りを包む。
「・・・・・・・いるのか?」 「いるよ」
夢主、棚ぼた計画。 |