天災は忘れる前にやってくる90


「・・・・・出てこねーぞ?」

出てきそうにない雰囲気にキルア(+アイウ兄弟)が胡乱気に見てくる。

キルアはいいとして、アイウ兄弟はムカつく・・・・ハンゾーもさっさと出て来い。

「・・・・そっかぁ。じゃあこのプレートは燃やしてしまえb「だー、鬼かお前はッ!?」素直に出てこないハンゾーが悪い」

「「「(本当にいた・・・・・)」」」

「クソ、なぜオレがいると気付いた?」

「オレも知りたい。(オレだって分かんなかったのに)」

「ん?カン」

 

「「・・・・・・・・」」

 

ありゃ、流石に納得しないか。

「ダメ?じゃあシロガネが分かったってコトで」

「「(『じゃあ』かよ・・・・)」」

次は呆れた目で見てきた。

だって知ってましたシ見つけてましたってホントのコト言ったって信じないじゃん?

 

「・・・・・・・・~」

何かを思いついたらしい、キルアがネコの顔になってニンマリと笑いかけてきた。

カワイイけどヤな予感・・・・

「・・・・・何?」

余りのプレートコレ欲しかったら残りのプレートをコイツ等から取れよ。そしたらコッチも渡してやる」

「えぇ~ッ!?」

「タダで渡してやるなんで言ってねーじゃん?」

確かに言ってないけどさ~。

「ケチ~」

天空闘技場アソコ200階まで上がったんだろ?なら楽勝じゃねーか」

上がったけどさ~、楽勝だけどさ~・・・メンドくさー・・・・・

「あ、シロガネは使うなよ」

「えぇえーッッ?!」

「使ったらにやらす意味ないじゃん」

うー、念獣シロガネもボクの一部なのにー・・・・・

「メンドくさいよー・・・・無駄な労力使いたくないよー・・・・・」

「うっせぇ、このプレートコイツ等に返すぞ」

「うぅー・・・・仕方がないなぁー・・・・」

今回のモットーは“楽して受かる”なのにー・・・・・

 

「じゃ、勝った方にプレートを渡すってコトで」

キルアはアモリを放した。本当に離された事で戸惑いを見せたが、首の血を拭くとボクにもキルアにも舐められてる事を実感したらしく気色ばむ。

 

「さっきから聞いてたら舐めやがって・・・・ウモリ、イモリ行くぞ!!」

「「オウッ!!」」

えぇー、なんかアチラさんやる気だし・・・・はぁー・・・

やる気満々に繰り出されてくる攻撃をただ受け流していく。

おー、兄弟だけあって見事な連係プレーだー。

止めないと終わらないみたい。初手で止めたキルアは正解だなぁ。面倒なく済ませれたもんな。

本気にされていないのがよほど腹立つのか攻撃はどんどん激しくなっていく。

周してなくても受け流してるからダメージ受けないし、このまま受け続けたら向こうの体力がなくなるかなぁ?

でも相手は一応長~いマラソンを走ってこれるだけの体力は持ってるしな~。

やっぱさっさと終わらせるか。

 

ってな訳で。

「よっと」

「クッ?!」

攻撃を受け流した後長男(アモリだっけ?)の後ろに回りこみ膝裏を押す(所謂ヒザカックン)。

アモリが膝を突いた所で首にナイフを当てる。(結局キルアと同じになっちゃったや)

 

「さて、どうしますか?」

「グゥッ」「クソッ・・・」「兄ちゃん・・・」

隙を突いて反撃しようとしているが、キルアの切ったのと同じ所にナイフを滑らすと動かなくなった。

「では先ずアナタの持ってるプレートから下さい?」

「チッ・・・・」

悔しそうにしながらアモリがプレートを出す。

「ソチラの方も」

「・・・・・ほらよ」

ウモリにも要求し出させる。

コレで2枚ゲット。

「キルア、コレでイー?」

ダメって言ったら殴るけど。

「あぁ(ちぇッ、結局殆ど実力分かんなかったな・・・)」

キルアからも余りのプレートを貰い、計4枚。

で、

「ハンゾー、欲しい?」

「・・・・・あぁ、欲しいな。しかし、が素直に渡してくれないなら実力行使も考えざるえないけどな」

「怖い怖い。実力行使に出られたら無傷ではいられないね」

ハンゾーが。

「まぁ、実力行使できたとしても、

 

 

強いよ?

 

「ほぅ、随分と自信があるようだな?」

当たり前じゃん?

 

「シロガネは」

「「お前じゃねーのかよッ?!」」

 

キルアとハンゾーのWツッコミだー。タイミングも一緒だ~。

「なんでボクがハンゾーと戦わなくちゃならないのさ」

そんなメンドくさい。

「お前、流れ的にソコは自分で頑張れよ!!」

「えぇー、ムリー。シロガネの方ができるしー」

「ちょっとはプライド持ちやがれ!!」

いいんだもーん。念獣シロガネの実力はボクの実力だもーん。

「そんな無駄なプライドは持つ気ないしー。ってか戦う気ないし?」

「じゃあどーすんだよ?タダでやるのか?」

「交換条件♪

ハンゾー、トンパの居場所捜して」

「「はぁ?」」

「ト・ン・パ。忍者の行動力なら捜し出せるだろ?」

ってか、すぐ捜し出せ。

「まぁ、できなくないけどよ・・・・」

「なんでトンパなんだ?」

「そんなの決まってるじゃん。

 

散々貶してくれたお礼参りをしないと、ね?

 

「そ、そうか。分かった、トンパだな?居場所を捜してきたら俺のターゲットのプレートくれるんだな?」

「(を貶すコトはしないでおこう・・・・)」

「そ、二日以内でよろしく。じゃあキルア、その辺ブラブラしてよー」

「あぁいいぜ。でも、3兄弟コイツらどーすんだ?」

あ、忘れてた。

「放っといていいじゃない?もし、取り返そうと思って襲ってくるならボクは容赦なく叩き潰すけど?」

シロガネが。

「(いまの語尾に『シロガネが』がついてんだろうなぁ・・・)まぁ、オレも次は手加減しねーけどな」

「オレも敵対してくるなら容赦しない」

「という訳で命が惜しかったらボク等は諦めて下さいねー」

 

「「「・・・・・・・」」」

 

 

 

 

時間軸があってるかどうかは微妙なんですが・・・
散々な3兄弟でした。