天災は忘れる前にやってくる92
“ただ今をもちまして第四次試験は終了となります。 受験生の皆さん、速やかにスタート地点へお戻り下さい”
四次試験もおーわり、と。
「、後でなー」「んー」 飛行船に乗り込むとキルアと別れ早速シャワーを浴びに行く。 残るは最終試験だけか。どの位置に入るかな? ってか、最終試験も受かったらボール取った意味ないね・・・・ホント保険にしかなんなかったや。
“えー、これより会長が面談を行います”
あぁ、そーいやあったねそんなの。 まぁ、ゆっくり入ってても問題ないだろ。 お風呂も上がり、食事も済ませ寛いでいた頃に呼ばれた。
“受験番号167番の方、167番の方お越し下さい”
「こんちはー」 「うむ、最後が来たか。そこに座りなさい」 「畳だぁ・・・」 久しぶりー・・・・ 「(クンクン)・・・はぁ、やっぱ畳のニオイはいーねー・・・」 「ほぅ、お前さんタタミを知ってるのか」 「好きー。これでコタツがあってみかんがあればもー言う事なしー」 「流石にコタツは用意してなかったのぅ。 その代わり、リョクチャとダンゴをやろう。他の受験生には内緒じゃぞ?」 「みたらし団子だー」 うわーい♥
「お前さんにいくつか質問をするぞ?」 「んー、ふぁい?」 モゴモゴ口を動かしながら返事をする。 「何故ハンターになってどうするつもりかな?」 緑茶をズズーッと飲み、口をすっきりさせてから答える。 「ハンターになるつもりも、ハンターだと名乗るつもりもありません」 「では何故?」 「持っていて損はないでしょ?特権が色々ありますしお金にもなる」 今の所売る気ないけど。 「案外現実的じゃな」 「一般的な思考回路を持つよう教育されてきたので」 手に職は就けていたいよね。 「では今残っている9人のコトはどうみる?」 え?質問違うの?『一番注目してるヤツ』じゃないの? 「・・・・・・・・全員と関わりがある訳ではありませんよ?」 「ある者だけで良い」 ある者ねぇ・・・・・ 「では順番にいきます。 まず44番ですが以前から言ってる通り、関わるどころか近付きたくありません」 「随分と嫌ってるのぅ」 「顔はいいと思いますよ?化粧を落として普通の格好とかしてくれたらキャーキャー言われる部類ですよね」 化粧でブチ壊してるけど。 「美形が好きなのか?」 「顔の良し悪しはあると思います」 “人間中身がよければ”とは言えない程度の面食いな自覚はある。 「次に53番ですが、あまり関わりがなかったので・・・・」 ポンズとの恋を育ててくれたらいいなぁと思うぐらい? 「99番は個人としては好きですよ?知り合いだし、一緒にいると楽しいです」 「ハンターの素質としては?」 「本人の気持ち次第じゃないですか?」 今回は“受かる”コトより“楽しむ”コトを優先してるからねー。 「ふむ、なるほどのぅ」 「191番は全く関わらなかったです」 オッサン興味ないし。 「294番は念を使えない中では一番強いと思います」 キルアが自分より強いって認めてたし。 「おぬしとならどちらが強い?」 「勝負の仕方によりますね。まぁ、元々ボクは戦闘要員ではありませんので」 「戦う気はない、と?」 「そーですね」 拷問なんて受けたくないし。 「301番はヒソカ同様近付きたくありません」 「念を使えるからか?」 「それもありますが、あの顔や動きをあまり視界に入れたくないので・・・・・」 鋲ナシなら大歓迎なのに・・・・・ 「えっと、次は403番ですね。レオリオには一番ハンターになって欲しいって思ってます」 「ほぅ、403番を?理由は?」 「ただ単純に動機や夢が共感できて叶えて欲しいと思うから。 『ライセンス取って、それを生かして医者になって、病気で苦しんでいる子どもやその親を助けたい』 それを本気で思っていて叶えようと努力している。そんな人にライセンスの特権を使って欲しいと思いませんか?」 「そうじゃのぅ」 念を覚えて治療系にしたらもっと道が拡がるだろうしね。 「404番は・・・・人間としては好きです」 「含みのある言い方じゃのう」 「理由はのーコメントで。 最後に405番ですが、一番受かる可能性が高いと思ってます」 「何故じゃ?」 主人公だから。 じゃ、意味分かってもらえないな。ではもう一つの理由。 「ジンの息子だから」 妙に説得力が出るんだよね・・・・ 「おぬし、ジン・フリークスを知ってるのか?」 「一応念の師匠の一人になります」 「面白い交友関係じゃな」 「お陰様で・・・・」 得てしてなったんじゃないやい!
面接タイーム。 |