天災は忘れる前にやってくる99


ゆっくりのんびり歩きながら付いて行くと案内された所は講義室のような部屋だった。

前の扉だったので全員の注目を浴びた。

・・・・ビックリしたー。

 

クラピカが呼びレオリオが手を挙げ場所を教えてくれる。

げッ、レオリオなんでヒソカと同じ列に座ってんの?!

クラピカの斜め後ろに座るなら隣に座ればいーのに・・・(せめて斜め前とかさー)

呼ばれたからには行かねばならず、ヒソカから離れたクラピカの隣(=レオリオの前)に腰をつける。

 

それにしても、この人達にとって、ボクはどーゆー位置付けなんだろ?

キルアの友達?味方?仲間?

『キルアはゴンの友達=そのキルアの知り合いだからいい奴=味方』って感じかな~?かなり信用されてるっぽいし。

考えてみたら一次試験はチラッと話しただけだし、二次は二人とは話してもないし、三次は一緒に受けてないし、四次は会ってもないから、全体を通したら殆ど関わりないのにね。

、あのよ・・・・」「キルアなのだが・・・」

バツが悪そうに言葉を濁しながらも伝えようとするクラピカとレオリオ。

二人が悪い訳じゃないのにね。

「実h「来たなら早く座らんか、説明をするぞ」・・・・・・」

かなりワザとなタイミングだよね。

 

「では、諸君。改めてハンター試験合格おめでとう。今から諸君等のハンターライセンスを配る」

一人一人にライセンスが手渡しに配られていく。

クレジットカード並の厚さなんだよね。

普通に財布に入っててもおかしくないのが変な感じ。

「合格者の皆様には今からライセンスについてご説明させて頂きます」

隣にいたマーメンが説明を始める。

「このカードは偽造防止の為あらゆる──────」

 

・・・・・・・・講義子守唄みたい。

 

「──────立入禁止地域の75%まで入る事が可能となります。又、──────」

 

ねむ・・・・・・・・

 

「すまねぇ、説明の途中なんだが、やっぱどーしても納得がいかなくてよぉ」

「何が納得がいかないんじゃ?」

「キルアの不合格について、だ」

「私もそこに異議を申し立てたい」

「・・・・・・・・・スースー」

『(おいおい、この状況下で寝るか普通?!)』

 

 

──────バンッ──────

 

・・・・・ぅー・・・・?

「キルアに謝れ」

・・・・ごんが・・きたん・・だ?・・・おきな・・・きゃ・・・・・・

 

 

 

 

「──────いーかげんに起きやがれッ!!」

「・・・・・う?」

「う?じゃねぇ!!どんだけ寝りゃ気が済むんだ!!」

んー・・・・なんかレオリオが怒ってる・・・・?

とりあえず、

「・・・・・おはよぅ?」

「おはよー

「ゴンも暢気に挨拶してんな!!お前なんであの騒ぎん中で寝てられるんだよ?!」

えー・・・?

だって息苦しくなるよーな殺気が充満してる訳でもないし、耳塞いで物影に隠れなきゃいけない程五月蝿い訳でもないし、命狙われてる訳でもないし、喧嘩のとばっちりがくる訳でもないしさぁー?

「騒ぎって程騒いでなかったじゃん?」

「お前緊張感とか場の空気とか読めよッ!!」

「一々あれくらいのなんか気にしてらんない」

殺気立った所とか襲撃されてる所でも寝れるぐらいだぞ?

「・・・神経図太いってゆーか大物ってゆーか・・・・・」

失礼な。

 

「ねぇ、はこれからどーするの?」

レオリオがうなだれている間にゴンが話を変える。

「ん?先ずは一旦帰って合格したコトを報告してくるよ」

「そっか。オレ達ね、これからキルアの家に行くんだ」

「キルアを迎えに行くんだ?」

「そう!それでね、も一緒に行かないかなって思ったんだけど・・・」

ゴンからのお誘いは魅力的なんだけど・・・

「ゴメン、一緒には行けないや」

このまま戻らずにゾルディック編に入ったら後で何さ(せら)れるか分かったモンじゃないからね・・・・

「後で行けそうなら会いに行くよ」

「分かった」

天空闘技場までに一度会いたいかな?

 

 

 

──────♪~・・・・・──────

 

「あ、電話だ。ちょっとゴメン」

「オレ達ククルーマウンテンを調べてくるね」

「んー」

 

 

三人と離れてから電話を見る。

クロロ、ってこのタイミングで電話してくる?

 

「もしもし?」

『終わったか?隣町で待っている。30分ほどで着けるだろう』

「・・・なんで来てるのさ?ってか、なんで場所分かったの?」

『イルミから聞いてる。怪我したらしいな?』

・・・・イルミ、余計なコトを!

「そんなに、酷くないよ?」

『なら会ってから確かめるとしよう』

うげっ、薮蛇・・・・はぁ~。

「用事済ましたら向かうよ」

『あまり遅かったら迎えに行くぞ?』

「ごめんなさい勘弁して下さいお願いします・・・」

『なんだ?行ったら都合が悪いのか?』

笑いを含みながら聞いてくる。

「・・・ヒソカにバレたら変装してる意味ないじゃん?」

半分本気の言い訳を口にする。(一番はクラピカに見られたら何となくヤバい気がするからなんだけど)

『そういうコトにしておいてやる。地図を送るから出来るだけ早く来い』

やっぱバレてる・・・・

「善処します・・・」

 

 

 

 

やっと試験編の終わりが見えてきた?