天災は忘れる前にやってくる101


あ、ゴン達見っけ。

 

「調べ物は見つかった?」

彼らがいるパソコンのブースに近付いて行くと画面には大きく『?』マークが出ていた。

、電話終わったんだね」

「一応ね。何調べてたの?」

ジンのコトだろうけどね。

「ゴンの親父の事をな。とんでもねー人物ってコトは分かったぜ」

「電脳ネットワークの極秘会員に登録しているらしい」

「ふーん」

「って、反応薄ッ?!

極秘会員に登録するには一国の大統領並の権力と莫大な金が必要ならしいんだぞッ!!」

まぁ、ジンだし?って感じだもん。

 

 

さて、メンチさん達にはあー言ったけど、試してみようかな?

少し真面目な顔を作って、っと。

「なぁゴン?」

「何、?」

「父親に会いたい?」

「うん、会ってみたいよ。

コレを見て、余計にその思いが強くなった」

想像通りになる事を祈って。

 

 

「会わせてあげよっか?ジン=フリークスに」

 

 

「「「?!」」」

 

 

全員驚いた顔で見てくる。

そらそうか、たった今凄い人物だって判明したトコだもんな。

「親父を、知ってるの・・・?」

「知ってるよ」

真っ直ぐにゴンを見つめる。

「マジかよ・・・・」

レオリオが頭をかく仕草をする。クラピカは言葉が出ないようだ。

「会わせて、あげよっか?」

もう一度ゴンに視線を合わせて尋ねる。

「・・・・・・・・・・・いいや」

ゴンは真っ直ぐに見返してきて首を横に振った。

「何でだよゴン?!親父に会えるんだぜ?!」

「ココで、に会わせてもらっても意味がない気がする。

それに、オレは自分の手でジンを捜し出したい」

想像通りのゴンの答えにホッとしている自分がいる。

「ゴンならそーゆーと思った」

「ゴンらしい」「ま、ハンターは捜し出してこそだな」

クラピカもレオリオもゴンの答えを聞き、笑った。

 

 

「ねぇ、親父のコト教えてよ!!」

ゴンが目をキラキラさせて聞いてくる。

元気だなー。

「いいよー。

って言っても、少ししか一緒に過ごしていないけどね」

「親父とはドコで出会ったの?」

「ある森の中。

始めは密猟者と勘違いされてたみたい」

「密猟者~?」

「シロガネが傍にいたからね」

「野生生物を乱獲していた、と?」

「そーゆーコト。違うって分かって貰ってから打ち解けたけどね。

ジンはすっごく動物が好きだよ。

シロガネの事ネコ可愛がりしてたもん」

自分のオーラあげまくって身体を張ってジャレまくるぐらいには。

「この大きさをネコ可愛がり・・・・・」「大物だな・・・・」

「シロガネ、可愛いもんね!」

血を感じるなぁ・・・

「あと、野生児。そーゆー点ではゴンはそっくり」

「「なるほど」」

「オレ、そんなに野生児かなぁ・・・・?」

「臭いで色々判断できる時点でかなりの野生児だと思うけど」

「確かに」「普通は無理だな」

「そうかなぁ・・・・・」

その後もカイトのコトなど話し、かなり盛り上がった。

 

 

 

「そーいや、ククルーマウンテンの方は見つかったの?」

「あぁ、ここから飛行船で3日の位置にあった」

「今日出発するんだ」

「そろそろ時間じゃねぇか?」

「そっか、じゃあもうお別れだね」

、またね」「元気で」「あまり無茶をするなよ」

レオリオ、その言葉、お前等に言いたい。

「キルアをよろしくね」

「まかせて!!」「あぁ」「大丈夫だ」

彼等を見送り、クロロの元へ向かう。

・・・・・ヤバい。結構話しこんじゃった。

クロロが読書をしていて時間を忘れている事を願いつつ、それでもシャワーをきちんと浴び、周辺で新しい服と変装グッズを買って着替えてから向かった。(この時点で電話から1.5時間)

 

 

 

 

 

地図の場所に向かいながら、これからのコトを考える。

あと半年もしない内に、ヨークシン編が始まる・・・・・

今回試験を受けて、やっぱり主人公組の誰も殺したくないし、クラピカに人殺しをさせたくないという思いが強まった。

第一に考えるのはクモの安全だけど、彼等も傷ついて欲しくない。

この考えは傲慢かな・・・・?

ホントは・・・・・・試験が始まる前にクラピカを殺してしまうのは一番の安全策だった。

でも、それをしなかった。

他にも、殺せる時は何度もあったけどしなかった。

それは、クモを優先するコトとしては間違い。

でも、彼等を『識って』いた。

そして、『知って』しまった。

後悔するかもしれない。ホントは今すぐにでも殺らないといけないのかもしれない。

でも、甘いけど、ホントはそんな力無いのかもしれないけど、“全員無事でいて欲しい”。

コレを叶えようと思う。

 

 

 

 

試験編終了、かな?