天災は忘れる前にやってくる112
「ところでキルア」 「ん?」 「きちんと話してきた?」 「あぁ、親父から許可貰った。お袋はウザかったから無視してきたけどな」 「そう、よかった」 「んで、なんではあそこにいたんだ?」 「キルアには言ったじゃん、トラネコヤマトの宅急便してたって」 「何だよそのトラネコヤマトの宅急便って」 「シロネコタケルの宅急便の親戚?」 え、あるの?こっちでは白猫なの?タケルってヤマトタケルのタケル?ク●ネコヤマトのヤマトってそこからだったの? 「親戚じゃ、ないかな・・・・」 ただのパクリです・・・ 「宅急便という事はは運び屋なのか?」 「別に運び屋として仕事をしている訳じゃないよ。お使いを頼まれてそれが薬を届けて本を貰ってくるってゆーのだったから言ってるだけ」 「暗殺一家の家にお使い・・・・・・」 「マジ何者だよ・・・・」 「ボクがスゴいんじゃないの、周りがスゴいだけ」 盗賊集団とか二ツ星ハンターとかギャップありまくりな念使いとか知り合いにいるだけで自分自身は一般人だもん。(異世界から来てる時点で普通じゃないかもしれないけど) 「そんな繋がり持ってるだけで充分スゲェって・・・・・」 ま、確かにね。
「それより、皆これからどーするの?」 知ってるけど。 「オレは故郷に一旦帰るぜ。国立医大を目指す」 「そっか、頑張ってね」 「あぁ」 「私は、本格的にハンターとして仕事を探す」 「そーなんだ」 「皆バラバラになっちゃうんだ。 だからね、9月1日にヨークシンシティに皆で集まろうって話になったの」 「ふーん、そっかぁ」 「はこれからどーすんだ?」 「ん?本を届けた後も用事ができた(みたいだ)から、戻るよ」 「そっかぁ・・・・」 ゴンが目に見えてシュンとなる。キルアも少し残念そうだ。 もー愛いヤツ等めッ!! 「クラピカは仕事の邪魔になるだろうしレオリオも勉強で忙しそうだからムリみたいだけど、暇ができたら二人には会いに行こうかな。一緒にいるんだろ?」 「・・ぁ「うんそーだよ」・・・・らしい///」 キルア、ゴンの即答に照れちゃって、カワイイ♪ 「じゃ、9月1日だね?」 「うん!!」 顔出すかどうかわかんないけど。
「と、クラピカ」 「なんだ?」 「一つ聞いておきたいコトがあったんだ」 「?」 コレを言ったら、怪しまれるかもしれない。でも、聞いておきたいコト。 前の世界にいた時から少し思っていたコト。
真面目な顔で視線を合わせると、クラピカも真剣な表情で聞く体勢になってくれた。 「きちんと聞いたコトないから、クラピカがどうしてハンターを目指して何をしたいかは知らない」 幻影旅団のコトを話す場面に遭遇しないようにしてきたからね。 「・・・・・・・・・」 「でも、誰かを恨んでる事は分かる。そして、何かを探している事も」 「・・・・・・・・・」 「クラピカは“恨みを晴らす事”と“探し物を見つけ出す事”、どっちを優先するの?」 「・・・・・・・・・聞いてどうするつもりだ?」 「ん?別に。選んだ方によってはボクの考えを改めないとなぁっと思って」 もし、復讐を選ぶのなら、確実に殺す道も考えないと・・・・ 「それは、私の敵になるって事か?」 クラピカに警戒の色が見える。 「ボクの敵になりえるのは“ボクを狙う者”及び“ボクの大切な人を狙う者”、それ以外はあまり敵認識しないよ。 探し物なら気が向いたら手伝ってもいいって思うけどドロドロしたのは嫌いなの。巻き込まれたくないの」 「面倒臭がりだもんな」 キルアが茶々を入れる。 「そゆこと。で、どっち?」 「・・・・・・・・・・・後者だ」 「ふーん、分かったー。聞きたかったのはそれだけー」 「な、なんだよ。急にマジになるからビックリしたじゃねーか」 「ごめーんね?」 真面目な顔を解くと一気に空気が和む。
「聞きたい事も聞けたし、ボクはもう行くね」 「もう行くの?」 「ちょっと長居し過ぎてるからね。待たすと後が怖いんだ」 そう、色々とね・・・・・・ 「ちゃんと連絡よこせよ?」 「キルアもね?」
「っと、ちょっと待て。オレはの連絡先聞いてねぇぞ!!」 「私もだ」 「あ、忘れてたね」 まぁ、教えても問題ないかな?ヨークシンではサイレントにしておこう。 互いにメモに書き合って交換する。 「俺はコレ」「私のはコレだ」 「んー、気が向いたら登録しとくよ」 「気が向いたらかよッ?!」 「あははは。きちんと登録しとくよ」 「本当だろうな?」 「しとくしとく」 「ったく」 「んじゃ、またね」 「あぁ」「また」 「皆、頑張れ!!」 「「「「おぅッ!!」」」」
ホント頑張れ、念を習得するの・・・・・・(マジ大変なんだよ?)
ゾルディック家編終了、かな? シロネコタケルの宅急便、あるらしいですよ?(笑) |