天災は忘れる前にやってくる113


行きとは違い、帰りは完な装備をしていたので寒さに震えることなく辿り着いた。(小まめに休憩を挟んでムリをしなかったのも理由の一つだろうけど)

まぁ、前はあの飛行船より前に着く必要があったから強攻策に出たんだけどね。

町に入る時に服を脱ごうかどうか悩んだが、まだ冬でありゴーグルを外せばそこまでおかしくはないだろうという事でゴーグルと帽子を取りホテルに入る。

ホテルの客には少しギョッとしてる人もいたが従業員は誰も表情を変える人はいなかった。(流石一流ホテルマン)

そのまま部屋に直行する。

 

 

 

「ただいまぁぷッ?!」

扉を開けた瞬間中に引きずり込まれた。体勢を整える間も無く抱き締められ身動きが取れなくなる。

ちょ、締めすぎだろ!!

ッッ、酷いよせっかく3日前に着いたのにいないんだもんッ!!」

「知るか文句ならクロロに言え放せ苦しいわッ!!」

ここまでギュウギュウ締め付けてくるのはシャルしかいないってゆーかマジ苦しいッ!!

背中をバンバン叩くとやっと少し力が弱まり息をつく。

「ゴメンつい力が入っちゃって」

「自分が馬鹿力だってコト覚えておいてよね」

「それでも堅使わなくてもいい程度だったでしょ?」

「堅を使わないといけない抱擁はもう締め技だ!!」

「ウボォーのは堅使わないとには厳しいんじゃないかな?」

「ウボォーと抱き合うつもりはないしアレは根っからの強化系じゃない!!」

シャルは操作系だろうが!

「まぁウボォーと抱き合うなんてオレが許さないけどね」

「問題はそこじゃない」

ってか話がドンドンずれてく、戻そう。

 

「シャル何しに来たの?」

「そんなの、に会いに来たに決まってんじゃんかッ!!」

そんなの決まってなくていい・・・・

「ハンター試験受かったんだってね、おめでとう

「あ、ありがとう」

シャルがマトモなコト言ってる・・・・

「ハンターライセンスを持ってる先輩としてライセンスの使い方を手取り足取り腰取り「己はそれしか言えんのかッ!!」だって使い方は大事だよ?」

マトモなシャルを期待した私が馬鹿だった・・・・・・

「ライセンスの使い方は試験終了後に習った」

「ちゃんと全部聞いた?のコトだから寝てたんじゃない?」

「・・・・・・・・・・・ソンナコトナィョ」

「じゃあ質問して答えれる?」

「・・・・・・ムリです」

「でしょ?だから「でもシャルが教えようとしてるのは関係ないコトか裏技的なモノだろうから結局は講習には入ってないと思う」・・・・まぁそうだね」

ほらやっぱり。

「裏技は私が使えそうなのは知っておきたいけど元々あんましライセンス使う気ないし少しでいい、そして関係ないコトはいらない」

セクハラじみたコトは特にいらない。てかいい加減放せ。

かわいくなーい」

「かわいくなくて結構、かわいさを私に求めるな」

「えー、でも感じまくってオレのが欲しくてからイか「ウルサイウルサイ黙れセクハラ男ッッ!!」が自分から求めてきたんだよー?」

「無理矢理求めるように仕向けたくせにッッ!!」

「だってそーしないと言わないしー?」

「誰が望んで言うかあんな言葉ッッ!!」

「えーいっぱいいるよー?」

「言いたいヤツだけに言わせておけ私は言いたくない考えたくもない!!」

「でもの口から聞きたかったんだもーん」

「なんでお前らは同じようなことしかしないんだよ!!二人ともモテるんだから寄ってきた人にいくらでも言って貰えばいいじゃんか!!」

だからいいの」

だからなんでそーゆーと頃の考え方がそっくりなんだよ?!顔のいいモテる男の考え方は皆こーなるのか?!

「えっ何、団長も言わせたの?」

「ッッ!!///」

「まぁ「クロロも答えるなッッ!!」じゃあノーコメントで」

今更遅いッ!!

 

ふーん・・・・・・・

 

何かすっごく窮地に立ってる気がするってゆーかシャルに抱きしめられてるこの体勢でこーゆー話題って棺に自ら頭からダイブしようとしてるってゆーか・・・・・

「じゃあクロロ、2日程貰うね」

「ヤるのは1日だけにしておけよ」

「んじゃ3日頂戴「勝手に話を進めるなぁ~ッ!!」だってクロロだけズルーイ」

「拗ねた様子でかわいく言ってもダメ!!言ってる事は全然かわいくないから」

顔と言動のギャップが激し過ぎなんだよお前ら。

「オレもを抱きたい味わいたい堪能した「止めぇいッ!!」クロロだけズルイー」

「ズルいズルくないの問題じゃないの、元々私は二人とそーゆー関係する気はないのっつーか誰ともする気はないの家族のような関係でいーの!」

「ほらでも近親相姦とか」

「普通の家族関係でいーから!!」

とできないならオレは家族関係じゃなくていい」

もー、話がループする!

「シャル、一旦そこで終わっておけ」

クロロが割って入って話が終了する。鶴の一声なんだからさっさと割り込めよな・・・・

 

 

 

「で、用事は?シャルが来てるのと関係があるの?」

「あると言えばあるな。ここを離れる」

本拠地ホームに戻るんだよ」

ホームって・・・

「流星街?」

「そ。も念使うのに慣れたし、シロガネがいるから攫われる心配もないだろうしね」

「つまり、念を使いこなせるぐらいの強さがないと危ないってコト?」

「大体はシッているのだろう?」

「・・・・・まぁね、確かに少しってはいるよ。でも、実際見た訳じゃないし理解がついている訳でもない」

「まぁ、あそこは話すより見る方が早いよ」

「そういう事だ」

それが一番手っ取り早いよね。でも・・・・

「空気、大丈夫かな・・・?」

「んー、酸素ボンベ持ってく?」

「どれだけ持っていかないといけないのさ・・・?」

「中和剤も用意した。後は濃度が濃い場所に行かなければ大丈夫だろう」

なんてアバウトな。

「どっちかって言うと臭いだよねー」

あ、ゴミの山だもんね。

「・・・・それに対しての対処方法は?」

「「口で息をする」」

あぁ、それが確実で簡単な対処方だよね・・・・・

 

 

 

 

やっぱアホなやり取りはしないとね~。
次は流星街に行くらしいですよ?