天災は忘れる前にやってくる117.5
──────パシャッ・・・・──────
近くで音がしたので意識が浮上する。 すると、思っていた以上に近い場所で人の気配がしたので即座に覚醒し、動ける体勢を取ろうとした。 「シャル、俺だ」 「・・・・・クロロ?えっ、オレ寝てた?熟睡?!」 「俺が近付いても起きないぐらいには熟睡していたな」 「・・・・・・マジ?」 「珍しいな、お前がここまで近づいて気付かないのは」 「あー・・・・・・・・ちょっと気ぃ抜けてた・・・」 本拠地だからなのもあるけど、抱いてると気持ちよくってさぁー。普通なら傍に誰かの気配があったら絶対熟睡できないのに・・・・・・ 「いい写真が撮れた」 でもクロロに気付かなかったのは悔しすぎる~ッ!! 「データ今すぐ消してよ?!」 「今回の捜し代」 「・・・・・・・・了解」 うー、あんなに働いたのにただ働きになった!!
思わず腕に力を入れると抱いていたが身じろいた。 「っと」 「・・・・・・・・よく寝てるな」 「こんなに傍で喋ってるのに、よく寝てられるよね」 「警戒心が薄いからな」 「敵が来たらどうするのかな?」 「シロガネが守るだろ」 「オレ達には?」 「元々警戒もしていない」 「あんなに襲ってるのにね」 「そっち方面でも未だに警戒心薄いからな」 「もう少し警戒してくれてもいいのに。あまりに簡単に身を預けられるとこっちも手を出せなくなるって分かっててやってるのかな?」 「無意識だからこそ手が出し難いんだろ」 「って結構魔性の女だよね」 「無意識の、な」
夢主、えらい言われよう(笑) きっと起きていたら「お前等にだけは言われたくないッ!!」と烈火の如く怒ったでしょう。 |