天災は忘れる前にやってくる122


夜も更けてきたのでキルア達と別れ部屋に向かう。部屋はキルア達と階数が違った所にあった。

二人の所に入り浸っても多分文句は言われないと思うけど、念の修行もしないといけないし、二人の愛の時間を邪魔したくはないし?

部屋ではシロガネにいてもらって、自分はシャワーを浴びる。

シロガネがいたら誰が近付いてきでも分かるから、念の修行もOKだね。(だってクモの絶でも気付くぐらいだし)

キルア達は明日で170階、200階登録まで後3日か・・・・

明々後日は仮病でも使って二人に近付かないようにしないと。

ってか、二人が念を覚えたらあんまり近付かないようにしよう、話を振ってこられてバレてもメンドイし。こっそり見るぐらいにしておこう。

 

 

 

 

その日は念の基本の四大行と応用を一通り行った後寝た。

次の日は朝一番に試合があった。

一応出て強さを示しとかないと急に100階落ちとかシャレになんないし?条件は、“鳩尾のみの攻撃”にしよ。

 

 

『さぁさぁ皆様、朝一番から好カードの注目試合が始まろうとしております!!

一方は皆様もご存知の通りここ最近150階から落ちたコトがないガウル選手!!ボクシングを生かした素早い動きで相手に攻撃をさせません!!』

このアナウンサー、朝から元気だなー。

『対するは選手!!この小柄な身体にどれほどの力を秘めているのか予測不可能な動きで相手を翻弄します!!しかも、何を隠そうこの選手、4年前もココの闘士として名を轟かせていました!!“黒猫ブラックキャット”という呼び名に聞き覚えのある方もいらっしゃる事でしょう!!』

なっ・・・今更その名を出すんじゃねーよ・・・・・・・

『その時からかわいらしさがありましたが現在はますます磨きが掛かっており前回以上に人気が出る事間違いなしと踏んでおります!!』

・・・・・・・・・

『さぁ、“ボクシングディフェンダー”VS“黒猫ブラックキャット”、勝利の女神が輝くのはどっちだ?!』

「試合開始!!」

「前から人気があってチヤホヤされてたんだろうけど、顔が良くても弱けりゃここじゃ生き残れねーんだよ!!」

別に好きで人気あった訳じゃないし、チヤホヤされてないけど僻むなよ。まぁ、ここでは弱かったら生き残れないって言うのには賛成だけど。

『ガウル選手、得意の高速ジャブを繰り出しすーッ!!しかし選手、それを紙一重で避けていますッ!!』

あー、重石で制限されてるから動き難い。でも、顔しか狙ってこないから避けやすいんだよね。

「ッチ、ちょこまかと避けるだけかよ!!オレの速さに避けるだけで精一杯ってか?!」

いや、速さは手加減しているフェイタンの方が数倍速いんだけどね?

「ッ、コレでどうだッ?!」

「ッッとと」

『今までパンチだけだったガウル選手、不意を付いて鳩尾を狙いキックを入れたッ!!しかーし!それを選手、大きく飛び退きかわしましたッ!!ガウル選手の攻撃が選手に一度も当たりません!!』

・・・ボクシングってキックあったっけ?

「クソッ・・・」

速度も今の状態で充分避けれる速さだし、もーいっか。

「本気で、やりやがれッ!!」

相手のストレートを横に弾き、鳩尾に蹴りをお見舞いする。

「ガハッァ・・・」

『おおっと選手、ガウル選手の渾身のストレートを弾いた!!そして、選手の最初の攻撃は蹴りだーッ!!ガウル選手、腹を抱えこんだまま動けないーッ!!』

「1・2・3・・・・9・10!!」

『試合終了ー!!選手の勝利でーす!!流石は黒猫ブラックキャット、軽い身のこなしで相手を翻弄しました!!』

 

・・・・・もうその呼び名、いいから・・・・・

 

 

 

 

試合が午前中に終わったので、空いた時間を利用し地上で買い物をする事にした。

暇つぶし用のゲームと本とパソコンを買い部屋に送る手配をする。

次は多種多様の珠キープ・フード様に食べ物と水とグラスを買わないと・・・・

様々な種類の水や飲料、食べたい食品を買い込んで行く。

炭酸とかゼリーでもできるのかなー?

あ、今までは割って中身を取り出していたけど、主成分は水分なんだから溶かしたら周りも食べれるんじゃ・・・・帰ったらやってみよ。

念の修業とゆーより実験化してる気がする・・・まぁいーけど。

よし、帰ったら実験だ!

 

 

 

 

修行じゃなくて理科の実験になってる・・・・(笑)
しかし、シロガネといーキープフードといーホントに便利そーだよね・・・