天災は忘れる前にやってくる126
「それでは、始めッ!!」
カストロが攻撃と次々に繰り出す。ヒソカはそれを避けようとするが今一つ避けきれず当たってしまう。 観衆はヒソカが避け切れていないモノだと思い、キルアは何となく違和感を感じ戸惑っている様だ。 「スクリーンヒット!!&ダウン!!」 『なんとなんと、開けてビックリ。カストロ選手の一方的な攻めが続きます!! ポイントはこれで4―0!! しかし、今見たものは・・・私の気のせいでしょうか?!』 何度か攻撃を受け、ダウンが取られた所でアナウンサーもや観客も違和感に気付きだす。ダブルってオーラの塊だから私からすればすっごく分かり易いんだけどなぁ・・・・ 「気のせいかな?キミが消えたように見えたが・・・♣」 『そーです!!消えたんです!!そう見えたんです!!』 ヒソカに相槌を入れるなんて・・・・ここのアナウンサー、勇気あるよな・・・・・ 「違和感・・・・そうだな♣何か基本的な見落としをしている感じかな♥」 ・・・・・・・・マンガじゃないのに語尾に♥とか♣とか記号がついてるよーな気がするのは原作のイメージが強過ぎるだけなのか、語尾に記号がついてそうだと感じる程威圧感があるのか・・・・・・・ 「次で腕を頂くぞ」 首じゃなくジワジワやろうって所が恨みを買ってるよな。 「まだ勿体振るならそれもよかろう。その程度の使い手だったと思うまでだ」 カストロが構え出す。
──────「出たぞ虎咬拳!!」「カストロの方が先に本気になった!!」──────
・・・・ココウケンって、なんだっけ? 「キルアー、ココウケンって何?」 「掌を虎の牙や爪に模し敵を裂く拳法だよ。達人ならば大木を真っ二つにすることも可能だ」 ふーん?そーゆーのってどこで習うのかな?近所に道場があったのかな? 「カストロは達人っぽそう?」 「極めてはいるだろうな」 「若いのにスゴイねぇ・・・」 「っつーか、はカストロの能力とか気にならねーのかよッ?!」 「べつにー、万国人間ビックリショー的な強さなんて興味ないし」 「・・・・・・何だよそれ・・・」 え、某錬金術が使える国での錬金術師を表した一般人の言葉。 錬金術も念も何でも有って点では似たような物だし?
「行くぞ!!」 カストロがヒソカに向かって駆け出す。 「あげるよ♥」 自ら腕を差し出すヒソカ。 腕が飛ぶシーンなんて見たくないから目瞑っとこ・・・・・ 「どちらにしても腕は貰った!! 右のな」
──────ボンッ──────
・・・・・・ヤな音聞こえたよー。 「うぅ、目を開けたくない・・・・・」 「腕飛んだぐらいでビビんなよ」 そりゃキルアは普通に心臓抜き取れるぐらいだしね。 「くっくっく、なるほど♥」 あー、悲しきかな・・・・・・・目、閉じててもオーラ見えるから、腕がないヒソカの輪郭がくっきり分かります・・・・・ 「キミのダブル、だろ?」 しかもご丁寧に持ってる千切れた腕も周をしてくれているお陰で分かっちゃったしね!! カストロが観衆に分かるようにダブルを作る。 『これはどういうことでしょうか?!なんとカストロ選手が2つに分裂?! 消えたと思ったら今度は増えた────?!まさか双子だったとか────?!』 双子は逆にありえないだろ。どうやって重なっとくのさ? ・・・・・・・念ならできるかもしれないな。(しかし、双子なら試合は反則負けにならない?) 「ドッペルゲンガーってヤツかい?」 「まさしく」 ドッペルゲンガーって、自分で目撃したら死ぬって聞いたー。 はっ、とゆーコトは影分身ができる某将来火影になるだろうオレンジ忍者は死亡フラグ立ちまくり?! それとも、ライオンなのにポコ太という名前のぬいぐるみが友達でアニメではパレットで自分の分身が作り出せた某赤いリボンの少女の方が立つかな?(ネタ古) 「キミの忠告通り逃げずに目を凝らして見てみたよ♥ すると目の前のキミはやっぱり“消えた”が正しかった♦ では、何故さっきはその表現に違和感を感じたか? 消えたはずのキミだが気配は変わらずボクの傍にあり、寧ろ消える直前・・・・ 増えたような感じがしたから・・・・・・♠ 君は消える前に増えていたんだよね♣」 長々と説明ありがとう。 説明なかったら観客は何かなんだか分からないままだもんね。 ま、あっても結局は“人外の対決”って感じなんだろうけど。
カストロの分身ってまんま影分身だよね。 3/19 誤字修正。カストロの名前がヤバいコトになってました。(笑) |