天災は忘れる前にやってくる128
天空闘技場から少し離れた所でからに戻り、待ち合わせ場所に急ぐ。
既にマチは来ており、手を振って駆け寄る。 「マチッ!!久し振りッ!!」 「元気そうだね」 「もちろん!マチも体壊してない?」 「全く心配いらないよ。はあたしや他の奴等より自分の心配をしな。アンタの方が病気になったり怪我する可能性も確率もあたし等よりよっぽど多いんだからさ」 おっしゃる通りで・・・・・ 「今日はどうしたの?“私に会いに来た”って理由だけだと嬉しいけど、そうじゃないでしょ?」 知ってるけどね。 「ま、ね。ヒソカの奴から治療の予約を受けたんだよ。奴の顔なんて見たくないけど伝令の変更もあったからね」 「マチ、ヒソカ嫌いだもんね」 ヒソカの名前を言うだけで顔を歪ませるぐらい・・・ 「あぁ。本当なら治療も伝言も断りたかったけど、がここにいるって聞いてたから、顔を見るのも悪くないと思ってさ」 うわ・・・・結構嬉しいかも・・・・・/// 「あ、ありがと・・・///」 「まぁ今回はまだ小まめに連絡取ってるみたいでよかったよ。ハンター試験の時は連絡が取れないってパクが不安そうにしてたからね」 あー・・・パクに心配かけちゃったよねー。今度会った時謝らなきゃ・・・ 「ご心配をおかけしました・・・・」 「シャルはイライラして仕事しないしで大変だったんだから」 「あぁそれ、あまりに仕事しなかったからクロロからメール禁止命令出たって聞いた」 「放っておいたら携帯に張り付いて十分に一度はメールや電話してたら仕方ないさ」 シャル、どれだけ・・・・ 「団長がシャルの耳元で一言言っただけで仕事するようになったけどね」 そ、それは内容を知りたいよな・・・・(寧ろその光景を拝みたかったけど) 「団長は一人、いつも通りだったけどね。仕事終わったらすぐに解散するし」 イルミから定時連絡入ってたのと、そのことにシャルに気付かれそうになったから逃走した、とみた。 「ま、どうせ団長の事だからどっかから情報を入手してそうだけどね」 す、鋭い・・・ 「そ、そーいや皆はどうしてるの?」 「さぁ?いつも解散してからはパクとしか会ってないしね。死んではいないと思うけど?」 「ちょくちょく集まって仕事してるんだと思ってた」 「団長が命令や収集をかけない限り、そこまでツルむ事はないよ。パクとも一度少し会って話しただけだし」 へぇ、女性陣は時々は会ってるイメージがあったよ。 「大きな仕事がない限り1・2年会わないなんてザラにあったさ」 話には何となく聞いていたけどやっぱ不思議ー。
「修行は順調かい?」 「そこそこ、かな?どうやって鍛えたらマチ達みたいに強くなるのか不思議だよ・・・・」 「あたし等のは環境と年数だからね。あんな環境にいたらイヤでもある程度は強くならないといけないんだよ」 でも他の流星街に住んでる人はそこまで強くないよね?やっぱクモの皆が規格外なんじゃん。 「私には一生かかってもムリだわ。まぁ、不思議って言ったらどうやったらヒソカのよーな性格ができ上がるのかも不思議だけど」 「それが分かった時点でソイツは人類じゃないね」 そ、そこまで言う・・・・? でも、確かに・・・・・ 「ワザと自分の腕を落とさせるってのは普通考えないよね・・・・」 「、甘いよ。アイツはそれを始めから相手にやらせる気だったんだから。じゃなきゃあたしに2週間も前から治療に来るように言ってこないよ」 ・・・・・そんなに前からなんだ。 「あの千切れた両腕、マチが治療したんだよね?」 「まぁね」 「じゃあ、次試合する時は全く後遺症ないだろうね」 「全てほぼ100%繋げたらね」 「マチ、外科になったらよかったのに・・・・・」 「あたしが医者?止めとくれ、チマチマ他人を治すなんて面倒なだけだよ。 あたしは治すより壊すほうが性に合ってるさ」 まぁ、確かに。 「治療が終わった後、食事とか誘われなかった?」 「行く訳ないだろあんなヤツの誘いなんか。ヤツと一緒に食事をするな一週間絶食する方がよっぽどマシだよ」 ホント嫌ってるなぁ・・・・・・ 「クロロだったら何て答えるかな?」 「さぁね。ハマってる本がなかったら食事ぐらいなら応じるんじゃないかい?周りがいい迷惑だけど」 ヒソクロかぁ・・・・・・クロロがヘタレとか受けっぽかったらまだよかったんだけど、この世界のクロロどう考えても攻めだしなぁ・・・(攻め同士は趣味じゃないし、クロヒソも想像できない・・・) 「、変なコト考えるんじゃないよ?」 「べ、別に何も考えてないよ?!」 「ならいいけど」 すみません、●女子の性です・・・・(でも、こんな所でカン働かせなくていいよ・・・・・)
「そーいや、ヒソカってサボり魔なんでしょ?制裁されないの?」 原作では確か『団長自ら制裁に乗り出すよ』的なコトを言っていた気がするけど、今までされたことないのかな? 「今まではそこまで大きな仕事がなかったし、ヤツは戦闘担当だから絶対に必要な訳ではなかったからね。まぁ、2・3度は行ったけど、ニヤニヤ笑うだけで逆に不気味でさ」 気持ち悪過ぎて誰も制裁をしたくなくなった、と? 「でも今回のはかなり大きな仕事になるようだし、次こそは団長自らが制裁に行くんじゃない?」 “全員集合”の命令さえも聞けない足は要らない、って? 「でもクロロと戦いたいヒソカとしては好都合になるんじゃ・・・?」 「あたし等が団長一人あの変態と会わすと思う?アイツを『殺る』ならあたしも行くし、他のヤツ等も動くよ」 なるほど、集団リンチね。そして、団長が動くってコトは死刑なんだ? 「他に今まで制裁受けた人いるの?」 やっぱそーゆールールがあるってコトは行われてるってコトだよね。 「強化系の3人とかフェイタンとかはよく受けてたね。“団員同士のマジキレ禁止”を破る事が多かったから。まぁあまりにも破るもんだからコインで決めるようになったんだけど」 今更知った新事実。(考えてみたら納得できるけど)
「さて、そろそろ移動しないとヤバい時間だね」 「もう行っちゃうの?」 「、アンタも行くんだよ」 「へ?」 ドコに? よく分からないまま電車に乗せられ、連れて来られた一軒の店。そこでカラーフォーマルに着替えさせられ、髪や化粧もセットされた。 隣ではマチも着替えており、聞くに聞けないまま再び連れ出された。 「あの、マチ・・・・・・・」 「何だい?」 「いったいどこに行くの?」 「言ってなかったかい?」 言ってくれてません・・・・
「オレ達とご飯を食べに行くんだよ」
聞こえてきた声の方を向くと見知った顔が・・・・・ 「パクッ?!久しぶり!!」 「、久しぶりね。ハンター試験合格おめでとう」 「ありがと~!!」 久しぶりの再開に飛びつくと難なく受け止め頭を撫でてくれた。 「ちょっと、オレ達は無視なの?」 素通りされたシャルが口を尖らせて文句を言いながら、パクの腕の中にいた私を奪い取り後ろから抱き締めてくる。 えぇい、パクとの感動の再開の邪魔をするな~!! 「パクとの再開の方が大事に決まってるじゃん!!」 「そんな釣れないコトを言うのは可愛くないよ?」 「かわいくなくて結構」 はっ、このパターンではこのままセクハラを受けてしまう!動き出す前にシャルの手を押さえつけておかないと。 シャルの手首をギュッと握り動かせなくする。 「へぇ?そーゆー行動を取るんだ?」 後ろで驚きながらもからかいを含んだ声を出す。 む、何がおかしい?コレでセクハラはできまい。 「、確かにコレだと手は動かせないけど、
の弱い耳を守れていないよ?」
「#P(&=*\"'$!#R_*S────ッッ?!///」 み、耳元で喋るな~ッ!! 「大体、シャルをそれで封じても、俺もいるのにどうすんだ?」 クスクス笑いながらクロロが近付いてきて口や首にキスをされる。 「ホント、って時々抜けてる可愛いコトするよね」 「う、煩いッ!!///」 自分でも後悔してるわッ!! 「もー、いい加減離せ~ッッ!!」 「酷いな、オレ達だって久し振りなのに」 「クロロとシャルはハンター試験後にも会ったじゃん」 「感動の再開なんてしてくれなかったもん」 「勝手に抱きついてきた癖に」 「オレもからの抱擁が欲しいなー」 しつこいなー。 「1年ぐらい会わなかったら考えてあげるよ」 「ムリ」 諦め早ッ。
「で、ご飯食べに行くってどういう事?」 「ほら、前に美食ハンターの店を教えて貰ったって言ってたじゃんか。にも会いたいしどうせなら食べに行こうって話になって」 美食ハンターの店ってメンチさん?あぁ、言ったね。 「調べてみたら結構本格的な店らしくって」 「一応他のメンバーも誘ったんだけど『面倒だ』って言われたのよ」 確かに、ドレスコードがいる店って面倒だよね。(私も普段なら遠慮したい) 「そういう店に似合わないヤツ等だからよかったけど」 一刀両断・・・・まぁ、ここにいるメンバー以外はあまり似合わないね。 「そろそろ時間だ。行こうか」 すっと両手をクロロとシャルに持たれる。 普通1人を2人でエスコートしないでしょ・・・・・
マチとデート&近況報告。 マチは夢主の姉貴分だと思う。 |