天災は忘れる前にやってくる129.5


「さて、それでは修行を始めていきたいと思います」

「ウイングさん」

「何ですかゴン君?」

「あの、やっぱりにも話して一緒に修行しちゃダメですか?」

「そーだよ、も結構やるぜ?今は手を抜いて試合してるけど真面目にやったらすぐに200階に上がってこれると思うけど?何でオレ達が精孔を開けたコトも言っちゃダメだったんだよ?」

ならきっと一緒にやれると思うんだ」

君、ですね・・・確かに、彼は君達と同じ様に精孔を無理矢理開けても充分耐えられる程の実力者でしょう」

「じゃあ・・・・」

「しかし、念を教える気も彼に修行をつける気はありません」

「「なんでッ?!」」

「彼が断ったからです」

「え?!」「断った?!」

「はい。ゴン君が怪我をした日、キルア君と別れた後に君達と一緒に修行を受けないかと尋ねたんです。

『小遣い稼ぎをしにきただけ』と言われました」

・・・・」「アイツは・・・・」

「彼が望めば一緒に始める気でしたが望まない者に教えるつもりはありません」

「じゃあ、の気持ちが変わったらいいの?」

「そうですね。ですが、彼が自分から探して見つけない限り、念に関して教えてはいけませんよ」

「「なんでッ?!」」

「力を持つと言うのはそれだけの覚悟と意志が必要です。覚悟も意志もない者が間違った方向に進んでしまっては本人だけでなく周りも危険になってしましますから。

ですから念を教える方も見極めなければなりません。それ程、念は強大な力になるのです」

「「・・・・」」

「分かりましたね?念について、話してはいけませんよ」

「はい・・・」「分かったよ」

 

 

 

 


きっとこんな会話があったんだよ。
そして精孔を開いた事も口止めされていたらしい。