天災は忘れる前にやってくる130


今日からキルアとゴンが本格的に念の修行に入った。

先ほど二人が来て、今からズシの部屋に行って修行を再開するのだと嬉しそうに報告して行った。

ホントよく耐えたよねー、12歳でしょ?新しくできるようになった事なんてすぐにしてみたい筈なのに二人共我慢できるって流石。

まぁ、時々何か言いたそうにしているコトはあったけどね。ウイングさんに教えるなって言われたのかな?

言われても誤魔化しただけだけどね。

 

しっかし、やっぱ主人公'Sは凄いね。

どれ程の才能があればそこまですぐに覚えれるのさ・・・・

いや、二人共かなりの努力をしてるし、身近に仲間な好敵手ライバルがいたら伸びるのが早いのも分かるよ?

キルアなんか想像も絶するよーな幼年期を送ってるのもってる。

でもさ、そこまですぐに成長しないで欲しいよね・・・・

君等、念の『ね』の字も知らなかったじゃん?

私なんか、修行は腕立て伏せとか殴る時の拳の握り方から始まったのに・・・

まぁ、凝に関しては全然努力してないけど。(その代わり、隠をしてるかどうかが分かり難いんだよね)

あと、発も全く苦労してないかな?(勝手に出てきたし動くし大いに役立ちまくりで最高だよね!)

・・・・・・・あれ?思った以上にあまり苦労してない?

いやいや、身体補正っぽいモノがあったとはいえ、ただの一般人があ・の・幻影旅団の(手加減された)扱きに耐えたんだから頑張った方だろう。

フィンは甘かったが手加減が微妙で両手じゃ足りないぐらい死にかけたし、フェイタンは甘さが人の5倍は足りてなかったし、クロロとシャルはペナルティー=セクハラだったし・・・・・・言ってて腹立ってきたぞ?(と、話がズレた)

ともかく、ヒソカのお気に入りになる可哀相な状況に陥ろーが旅団と敵対する危険度MAXが待っていよーが陰険ロリコン眼鏡とグラサンパイプ野郎を仲間にアリと死闘をしよーが・・・・・・・・・・・

うん・・・・・ちょっとぐらいすぐに覚えれてもいーかもしれない・・・・・・・

こんな運命待ち構えてるとしたら私だったら絶対イヤだ。

もし、ヒソカに気に入られたら一発決める事より心身共に安全で安定して過ごせる所へ行くし、幻影旅団を狙うぐらいならキルアの顔写真売るし、腹黒陰険変態ロリコン眼鏡が近付こうもんならクモの皆に総動員して貰ってでも抹殺しよーと思うもん。(お金もあるしそろそろゾルディック家に暗殺依頼でもしよーかな・・・・・・)

 

 

 

 

それにしても、そろそろここから離れた方がいいかなー?

理由はいくつか。

お金はもういいかなと思うのが一つ、基礎訓練に飽きたのが一つ。

そして、そろそろ本格的に念の修行を再開するべきかなと言う思いが一つ。

今のままでもヨークシンでキルアやゴンには勝てるだろう。身体的には互角か負けているがあっちは念を覚えたての初心者、こっちは一応応用技まで身に付けてるし発も所有している中級者(だとは思いたい)。シロガネを使えば2人同時でも何とか押さえられるだろう(と思いたい)。

しかし、クラピカは違う。発も確立し、何より幻影旅団を潰す気でいる。

たとえあの念が制約に縛られているとしても緋の眼になった時の全ての系統が100%使えるのはかなり厄介だ。

使い方によっては私の持ってる力や知識で何とかできる可能性はあるとしても、できるだけ確実性を上げておきたいとは思う。

・・・・・・・・やっぱ修行かなぁ。

でもオークションまであまり時間がないのが現実だ。

やっぱ頼るか・・・・・・ヒマだといいな・・・・・・・・・

 

 

 

件の人に電話を掛ける。

 

 

「・・・・・もしもし?久しぶり」

 

『──────・・・』

 

「そっちこそ元気そうでよかった。実は頼みたいコトがあるんだけど・・・・・・今から少しの間修行をつけて欲しくて。

・・・・・・いや、ちょっと諸事情であまり彼等を頼りたくないんだよ。

・・・・ありがと・・・・・・今?天空闘技場にいるよ・・・・・・・分かった、念を使わずに一日以内にそこに行けばいいんだね?

 

『──────・・・』

 

「了解、ありがとう。よろしく、じゃ」

 

 

電話を切って簡単に身支度を済ませていく。

「あ、と。キルア達に言っておいた方がいいかな?」

登録除名を申請していた時に気付き、どうしようか悩む。

もー1階に降りてきちゃったんだよねー。

今更もう一度上がるのもメンドイし、電話でいっか。

 

 

『おー、どうした?』

「あ、キルア?いや、別れの挨拶をしとこうと思って」

『はぁ?どーゆーコトだよそれ?!』

驚いて大きい声で聞き返してくるキルアに少し電話を離しながら答える。

「今から天空闘技場ココを離れるコトになって。これから連絡が取れる所にいるか怪しいから言っといた方がいいかなと思って」

『マジかよ・・・・・』

「二人とも頑張れ。ゴンにも伝えておいて」

『・・・・ったく、わーったよ』

「じゃ、ね」

 

 

電話を切りポケットに仕舞う。

さて、行きますか地獄の特訓へ。

 

 

 

 

そろそろ天空闘技場も飽きた。(笑)
ので進めたいと思います。
そして、こんなコトがあったんだろうなぁと言うオマケ話→