「あっと、忘れてた♠」

襲撃犯からの電話から暫くして、ヒソカが立ち上がった。

「今日、人と会う約束してたんだ♦ 行って来るよ？」

クラピカとの約束ね。襲撃班に加わってたらどうするつもりだったんだろ・・・？(勝手に抜け出してただけか)

「あぁ、構わない。明日の午後6時までに戻ればな」

・・・・朝から集めた意味あるの、クロロ？

「ヒソカ、悪巧みか？」

「モチロン♥」

堂々と宣言、流石。

分かってて尋ねた挙句野放しにしてるクロロも大概だけどね。

ヒソカの気配が遠のくと、どことなく張り詰めていた雰囲気が和らいだ。

どれだけヒソカがこの中でも異端で警戒されてるか再確認できるね。

しかし、待機班って暇だ。襲撃班について行けばよかった。(それはそれで面倒だから行かなかったんだけど)

ご飯はさっき食べたから問題ないけど、何か甘いモノが、たべたい・・なぁ・・・・・

ガヤガヤと騒がしくなった雰囲気に目を覚ますと襲撃班が戻ってきた所だった。

「団長大変だ、ウボォーが隠獣じゃない誰かに捕まった」

ノブナガの言葉に待機班は目を丸くする。

「隠獣じゃない？確かめたのか？」

「あぁ、隠獣は全部潰してきたし身体にも聞いてきたが違うらしい」

「あ、一人お土産があるよ」

「団長が欲しがってた運搬用のヤツ」

「結構使い勝手がよさそうだった」

「ノブナガ、ソイツに捕まってんの」

「間抜けね」

「ウッセェッ！！座ってる場所が悪かっただけだッ！！」

「でもソイツ、それだけしか念能力持ってないの」

「そして弱くて話にならなかった」

「隠獣自体が皆弱かったじゃん」

「アレ、その中で一番弱かたよ」

「フェイタンすぐ済んでイラついてたもんね」

「その分違うヤツの拷問楽しんでたじゃんか」

「それ以外するコトなかたよ」

「まだ暴れれただけいいじゃねぇか！！オレの分残さなかったくせに」

「「「「捕まるヤツが悪い」」」」

「ッ・・・・」

「梟だっけ？アレ、お持ち帰りするから甚振る事もできなかったしね」

「アイツは後でじっっくりするよ。団長、動けないよにしてるから後でスルといね」

「お、いいな。あとで盗らせてもらおう」

皆さん、少し消化不良な様子ですね・・・

「・・・・話戻すぞ。相手は複数犯、乗ってた車と人数を考えるとどこかの組のモンだと思われる」

ここで話を戻せるノブナガは結構すごいと思う。(話が面白くないだけだろうけど)

「ならばコミュニティーに連絡を入れる可能性が高いな、シャルナーク」

「はいはい、電話回線ジャックをしてくるよ」

シャルがホールと出て行くと他のメンバーも各々好きな所で好きなコトをし始めた。

自分はどうしようか悩んでい時、じーっと突き刺さる視線を送ってくるのでそっちに視線を向けた。

シズクの方へ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なに？」

いい加減気になるのですが？

「ホントに人形じゃないんだ？」

「ちがう」

「人形が誰かの念で意思を持ったとかじゃなくて？」

「ちはかよっている」

「ふーん？血が通ってる念人形とかでもないの？」

「・・・・・・・・ちがう」

シズクって結構しつこいね・・・・

「シズク、アンタしつこ過ぎ。団長が人間だって言っただろ？」

「だって団長が普通の人間を置いてるのが不思議で。生きてる念人形とかの方がよっぽどありえそうだもん」

それは確かに。

「・・・まぁそうだけど、そんなに気になるならこの仕事が終わっ(て覚えて)たら確かめてみたらいいじゃないか」

「それもそっか」

今、含みがあったよねきっと・・・・(ってかマチ、どう確かめるの・・・？)

シズクにこれ以上突っ込まれるのを防ぐ為、シャルの所に非難するコトにした。

「、どうしたの？オレがいなくて寂しくなった？」

「あの空間疲れた。シズク達がいるから素が出せないし」

「じゃあ素を出すついでにヤらしてくれる？」

「全然ついでじゃない」

「つまんないのー」

「仕事しろ」

「だって電話掛かって来ないからヒマ『トゥルルルル・・・・・・』・・・・・・」

「お待ち兼ねの仕事だよ」

「はぁ、しょうがないなぁ・・・・・」

「と言いつつなんで私が抱っこされる必要がある？」

「だって気持ちいいんだもん」

「シャ「電話出るから黙って」・・・・っ」

このセクハラマイペース男め。