天災は忘れる前にやってくる135
「はい」 シャルは少し低めの声を作って電話に出た。 『────こちらはノストラード組のダルツォネだ。 競売を襲った賊の一人を捕まえたのでお渡ししたい』 「本当か?!」 すごく驚いた声で話すシャル。 「一体どうやった?!隠獣でも無理だったのに」 顔が笑ってるよ・・・?器用だなぁ。 『詳しくは後で。とにかく早く来てくれ!』 まぁ、拷問も効かない奴なんかいつまでも持っていたくないわなぁ。 『・・・・・・・・・・?隠獣でもムリだった?』 「・・・・・・あぁ、ヤツ等は全滅だ」 『!!!』 悲壮な声で真相を伝える。だから顔が笑ってるって。 「とにかく、今からそちらに向かわせる。場所を教えてくれ」 『・・・・あぁ、場所は・・・──────』 「了解した。すぐ向かわせるので、そのままにしておいてくれ」 場所をメモし電話を切る。 「ノストラードファミリー、だって」 「お迎えの時間だね」 「だね、団長に言って準備しないと」 「私も町まで車に乗って言っていい?」 「・・・・・・・・団長の許可は?」 「自由行動の許可は取ってる」 「・・・・・分かった」
シャルの仕事場から出た後、クロロに伝えにフェイタンが拷問部屋として使っている場所に向かう。 ホントはあまり近付きたくはないけど。 部屋に近付くにつれてイヤーな呻き声と血臭が増える。 気持ちの悪さに耐えつつ中を覗くとフェイタンが嬉々として梟に拷問を施し、クロロが隣で手形を取っていた。 ・・・・・調度終わった所で良かったと思っておこう。
「ん、もいるのか?こんな所に迄付いて来るなんて珍しいな」 新しい念を手に入れて上機嫌なクロロが声を掛けてくる。 「なりゆきと報告」 「何だ身体が疼くのか?俺とフェイタンとシャルの4Pとはモノ好きだな」 「そうなの?そんなに欲求不満ならさっき抜いてあげたのに・・・・4Pじゃなきゃイヤなんて欲張りだね」 「団長ムリね、じゃワタシの方法耐えれないよ」 だーッ、貴様等はそれしか頭にないのかッ?! どいつもこいつも同じよーな反応しやがってッ!!しかも方法ってなんだよッ!?(いや知りたくないけど) 「シャル・・・・?」 「はいはい、ノリ悪いなぁ」 「乗れるかこんな話!!大体、乗ったら最後、そのままヤる気満々じゃねーか!!」 「当たり前でしょ?」 「威張るな!!」 「もー、短気なんだから。団長、ウボォーギンが捕まってる所が分かったよ」 「そうか、ならシャルナークとフィンクスとノブナガ・・・・フェイタンはどうする?」 「もう少しコイツ弄とくよ」 「団長、ウボォー隠獣との戦いで身体に毒が入ってるんだ」 「ならばシズクとマチの5人で行って来い」 「了解」 「クロロ、街まで私も一緒に行きたい」 「そうか、街まででいいのか?」 「うん。皆の行くホテルからは絶で勝手にシロガネに乗って移動する」 「あまり遅くなるなよ」 「うーん?多分・・・・?」 「ナゼ疑問系ね?」 「そんなに時間を掛けるつもりはないけどもしかしたら時間掛かるかも・・・・・?」 「・・・なるべく早く帰って来い」 「そのつもり」
動き出すかな・・・? |